日本時間でいよいよ本日、フロイド・メイウェザー・ジュニアとマニー・パッキャオの戦いが、米国ラスヴェガスで行われます。パウンド・フォー・パウンドの世界最強決定戦といわれるこの試合は、まさに好き物がこの数年待ち望んでいたものです。
試合の予想では、メイウェザー有利というのがもっぱらですが、これは試合の結果がすべてを物語るわけで、本日は、無名だった時代のパッキャオが、日本で戦い日本人と戦った唯一の試合、当然最初で最後になるでしょうが、その試合の動画をお見せします。
パッキャオと対戦したのは、当時フライ級の日本ランキング2位だったという寺尾新という人です。1998年5月18日、後楽園ホールにて。では動画をどうぞ。
マニー・パッキャオ vs. 寺尾新
「パッキャオ」でなく「パキャオ」と表記されて、リングアナウンサーも実況も、そのように発音していますね。
あ、断っておきますが、寺尾という人は弱い選手じゃないですよ。パッキャオが強すぎるだけです。
最初のダウンは、バッティングじゃないのという気がしなくもないですが、それ以前の3.34あたりのパンチでだいぶ寺尾がぐらついていますね。
それにしてもこれは万人が指摘することですが、パッキャオと戦ったなんてこれはまさに宝くじなみの幸運ですよね。戦いたいと思ってできるわけじゃないんだから。これで一生自慢できるというものです。仮に試合に負けたとしても、戦っただけで自慢できます。アマチュアボクサーが、テオフィロ・ステベンソンと戦ったことを自慢できるようなものです。ステベンソンについては、以前記事を書きました。
ついでですからステベンソンの動画を。これは、モントリオール五輪の際のものですかね。対戦相手はジョン・テートで、のちにWBAヘビー級の王座についています。ステベンソンの桁外れの強さがわかります。
John Tate vs Teofilo Stevenson KNOCK OUT