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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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鐘をつくのはわりあい難しいことを知る

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過日、私の祖父の49日なるものがあったので、私も一応会場の寺に行きました。その寺に行ったのは、私は初めてでした。祖母の49日というのもその寺であったそうですが、私はその時は行かなかったので。

で、住職氏が、言いました。

「最初に、ご遺族の方が、鐘をついてください」

6回ついてほしいというのです。で、誰がつくのかなと思ったら、私がつけというのです。

「Billちゃんついてくれ」

と、喪主である叔父(母の弟)がいいました。そういわれればつかないわけにもいきませんが、しかし私がつくのでいいのかなあという気はしました。

その寺の鐘というのは、高い櫓みたいなものの上にあり、別に私は高所恐怖症でもありませんが、それなりに慎重に登りました。

で、私の知らないご年配の方が、「私も一緒に登ろう」といってくれて、その人といっしょに登りました。

で、自分で気楽に鐘をつくというのではなく、改まった状況で生まれて初めて鐘をついたのですが・・・

なかなか鐘をついていい音を出すのって難しいですね。

つまり、鐘をついていい音を出すには、当然ながら適度な力と適度なスピード、適度なタイミングでつく必要があります。それで私は、まだ音が鳴り響いているときに鐘をついてしまい、しかもそれがあまりうまいつき方でなかったので、音が変に共鳴してしまったのです。しかし最後の2回ほどはまあまあうまくつけました。

これってたぶん鐘の大きさからその日の天気にいたるまで、鐘のつき方というのもいろいろことなるんでしょうね。うーん、鐘をつくのもいろいろ容易でないということを思い知りました。やはり人生なにがしかのことを実行するといろいろなことが見えてきます。それにしても、そう考えると除夜の鐘の108回つくというのはすごいですね。ご老体がつくことも多いでしょうから、それはなかなかの力仕事です。

読者の方も、そういうチャンスがあるかどうかわかりませんが、そういう正式の場で鐘をつくことができたら、ぜひついてみてください。それだけでもちょっとした体験になりますよ。


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