またまたすさまじい警察官の不祥事がありました。
TBS系(JNN) 10月30日(金)22時40分配信
警察庁は、東京都内のホテルで女子高校生2人に金を渡しわいせつな行為をしたとして今年9月、警視庁に逮捕された職員を懲戒免職処分としました。
懲戒免職となったのは、愛知県警から警察庁へ出向中で暴力団対策課に所属していた星野寛警部補(33)です。
星野警部補(33)は東京・武蔵野市のホテルで、当時17歳だった高校2年生の女子生徒2人にそれぞれ現金2万円を支払い、18歳未満であることを知りながらわいせつな行為をしたとして、警視庁に今年9月、逮捕されました。
すでに略式起訴され、罰金を納付しているということですが、警察庁は「当庁職員がこのような事案を起したことは誠に遺憾で厳正に処分しました」とコメントしています。(30日15:06)
いやでもこの人、地方警察から中央の警察庁に出向した人でしょ。ってことは、愛知県警でもたぶん最高レベルに優秀な人なんでしょ。勤務成績も抜群だし、いわゆる「身体検査」も申し分ない人でしょ。警察の人事に詳しくありませんが、さすがにどうしようもない馬鹿でクズを中央官庁に派遣なんかしませんよねえ、常識的に考えて。
それで、しかもやった犯罪が少女買春なんてお話にもなりませんね。酔っ払っての不祥事とかではなく、本人これが犯罪だってことを全部承知でやっているんだからお話にもならない。冗談でもなく精神を一時的にでも病んだのかとすら思いたくなりますね。
過日の警官による強盗殺人事件でも、犯人の警官は埼玉県警捜査1課のメンバーだったとのこと。もちろん今回の警官のほうがずっと優秀なのでしょうが、しかし本部1課のメンバーだってものすごく優秀なはずですよねえ。犯罪の悪質さの次元は違いますが、こういった素行不良だったり凡庸でない優秀な人たちですらこのような不祥事を起こす警察官という職業は、やはりいろいろな問題があるんですかねえ。
このブログで最近わりとアクセスのいい記事に次の記事があります。
この記事でご紹介したような非常識な人権侵害を受けていると、みんながみんなそうだとは言いませんが、やはり精神とかに重大なダメージを受けることがありそうです。消防や自衛官、刑務官、海上保安官などの他の制服を着た公務員の間でも、やはりお話にもならない不祥事が報道されますが、しかし職員の多さや権限の多大さなどもあってか、やはり警察の不祥事が目立ちますね。警察庁の職員の事件は特に警官であることによることは関係ないかもですが、強盗殺人事件は、金庫のありかを事前に知っていたことが犯行につながったと報告されています。群馬県警の女子児童誘拐未遂事件も、巡回カードの情報により個人情報を仕入れています。
警察というのは、女性(男性)関係にも介入したりと、そういうところは妙にうるさい職場ですが(他の公務員は、不倫をしていてもそれは個人の問題ということになっています)、上の事件のような論外の不祥事への対策をどうしようというのでしょうかね。もちろん手は打っているのでしょうが、それが有効なのかどうか、大いに怪しいというところがありませんかね。優秀な警察官ですら不祥事をするというのは、いろいろな意味で警察という組織や構成員の問題を相当に象徴しているのではないかと思います。警察官の盗撮とか飲酒運転とかも論外の極致ですが、上の事件、大阪の不倫相手殺人事件なんて、盗撮や飲酒運転などとは次元の異なる超悪質事件です。お話にもならないとはこのことです。