昨年次のような記事を書きました。
今日はその第2弾ということで。過日こんな記事が流れました。
>[ホッケー]永井葉月「父、姉の3人で五輪」 女子日本代表候補選出
4大会連続の五輪出場を決めたホッケー女子のさくらジャパンこと日本代表の選手たちが27日、東京都内で記者会見し、永井祐司監督(52)の次女でもあるMF永井葉月(21)=ソニーHC=が親子での五輪出場とメダル獲得を誓った。
父、そして母の夢をかなえる舞台へ一歩近づいた。38人の代表候補に選ばれた葉月は「父と姉の3人でオリンピックに出たいという気持ちは強い」と日本の出場権獲得の喜びもそこそこに、次なる代表サバイバルへ気持ちを新たにした。
ホッケー一家に生まれ育った。父だけではなく、母の理重子さん(52)は1986年ソウルアジア大会銀メダルのメンバー、スペインのレアル・ソシエダでプレーする姉の友理(23)も38人の代表候補の1人、弟の祐真(19)も立命大でスティックを握る。特に理重子さんは五輪に出られなかったこともあり「2人で選ばれて夢をかなえてほしい」と出場決定直後に声をかけられたという。
もちろん娘もそのつもりだ。「母が出られなくて悔しいと言っていた。その分自分が出たい」。38人の代表候補は6月のメンバー発表までに4度の合宿と5度の海外遠征を経て選手16人と補欠2人にまで絞り込まれる。グラウンドでは「祐司さん」と呼ぶ父が掲げる「参加するだけでは意味がない。結果が期待されるのでメダル」という目標へ、厳しい選考を勝ち残る。 (川村庸介)
うーん、これもすごいですね。姉妹で代表でお父さんが監督というのもなかなかのものがあります。下は、スペインでプレーしているお姉さんの写真。
このブログでも、女子ホッケーの日本代表の記事を書いたことがあります。といってもその時の私は、女子ベラルーシ代表の方にお熱を上げていました。2012年のロンドン五輪の予選でした。
で、そのあと私は、ホッケーの試合を生で観ているわけではないのですが、しかしやはりホッケーは日本ではマイナースポーツですから、ある意味親がホッケーの関係者だから子どももホッケーの選手になるという可能性も高くなります。野球やサッカーなどですと、なかなか親子で超一流になるのも難しいですが、マイナースポーツですと層が薄いですから、相対的には可能性が高くなります。
それはともかく姉妹で日本代表ってのはすごいね。大したものです。記事に出ている永井姉妹は、岐阜県各務原市が地元のようですね。ここはホッケーの街です。私が応援に行った岐阜県グリーンスタジアムも当地にあります。
それにしてもお父さんというのも、息子が選手というのとはまた違った難しさがあるかもですね。永井姉妹はたぶん代表になるでしょうが、しかしもちろん親の立場としては、娘には他人よりも厳しい態度で接することになるでしょう。ただホッケーは交代自由なスポーツですから、そのあたりサッカーなどより起用は気が楽になるかもしれません。
ところで記事中
>グラウンドでは「祐司さん」と呼ぶ父
とありますが、ホッケーの習慣みたいですね。こちらの記事によると
>競技中は、慣例に従い父を「祐司さん」と呼ぶ。いまだに父娘とも照れる時もあるが、ブラジルの地で呼び掛けられれば悲願になる。
とのこと。グラウンドでは、親子の関係ではないですよね。上の写真は記者会見だからのものでしょう。
そういえば、今はそのような呼び方はしていないと思いますが、昔の女子バレーの日本代表の監督は、「先生」だったみたいですね。「大松先生」とか「小島先生」とか。山田さんあたりまでは、そのように呼ばれていたのかな。
でも、たとえばケガその他で自分の娘に引導を渡さなければいけないこともあるわけで、それは仕方ないとはいえ親としては因果な瞬間だろうなとちょっと同情しないでもありません。前の記事でも引用した話を繰り返すと、原辰徳の父親の原貢は、息子にこういったそうです。
>五分五分の力なら補欠だ。六分四分でも補欠。七分三分なら考える。おまえは耐えられるか
そしていけにえとして、息子に鉄拳をふるい続けました。さすがに女の子にはそこまでしないまでも、でも指導は厳しかったでしょうね、きっと。そうでなければスペインでプレーするような選手にはなれなかったでしょう。
オリンピックでこの3人が親子で監督、選手の関係であるかはまだわかりませんが(監督を解任される可能性もあります)、でもぜひ頑張っていただきたいと期待しまして、本日の記事を終えます。