昨年私は、次のような記事を書きました。
この記事で私は、スポーツ雑誌「Number」が、ソチ五輪で金メダルを取った羽生結弦よりも、6位に終わった浅田真央を大きく取り上げて最大級の賛辞を送っていることを揶揄りました。
それで、同じ雑誌が次のような号を出版しました。
Number(ナンバー)890号 浅田真央 スマイルアゲイン
・・・もう大特集ですか(苦笑)。何をいまさらながら、浅田真央への特別扱いに苦笑する、っていうところです。
浅田真央が、ISUGPシリーズで2連勝して、それでグランプリファイナルでも優勝したとか、日本選手権で優勝したとかなら、まあ表紙でもいいけど、この雑誌が発売された時点では、たかがまだ1戦勝っただけじゃないですか(笑)。いや、それは14~15シーズンを休んで、それで復活して大きな大会で勝ったのは本当にすごいけど、浅田真央じゃなければ、さすがにスポーツ専門誌の表紙にはならんでしょ(笑)。どんだけ特別扱いなんですかね、浅田真央って。そうなったのは、もちろん別に彼女が悪いわけじゃないけどさ。
つまりは、浅田真央を表紙にすれば雑誌の売り上げがいいってだけの話ですけど、いやー、日本人てほんと浅田真央が好きなのねっていうところです。私みたいに、浅田真央大っ嫌いって公言するような人間は異端なわけです。そんなことはもちろん知っていますが、なにをいまさらながらに痛感します。なにしろ、浅田真央を嫌いな日本人はいないそうですから。
あ、断っておきますけど、私は実生活では浅田真央大っ嫌いなんて話はしませんよ。無意味なトラブルが起きますから。浅田真央よりキム・ヨナのほうが美人だしスタイルもいいし演技もいいなんて話はしましたが、ヨナさんも引退しちゃったしね。
それでですよ、雑誌の内容がまたすごい。引用します。
>内容紹介
浅田真央
スマイルアゲイン
1年の休息を経て、銀盤に戻ってきた浅田真央。
ブランクを感じさせないその滑りに、誰もが歓声をあげ、
少し大人びた、それでも無邪気な笑顔に、誰もが魅了された。
今号では、まるごと一冊浅田真央大特集。中国杯詳報、先輩・伊藤みどりさんや、
美輪明宏さん、鉄拳さんからのメッセージや、ジャッジから見たその演技の質、
その25年の人生を振り返る「完全年表」など、誌面全体で浅田さんの復帰をお祝いします1
SPECIAL FEATURES
[笑顔の復帰戦詳報] 文●野口美惠
浅田真央「柔らかな心で」
[テクニカル・レポート] 文●松原孝臣
得点力UPの“秘訣"~ジャッジの目で見たさらなる「伸びしろ」~
[エナジーチャージの365日] 文●細江克弥
ラジオに生出演、10代の悩みに答えた夜
旅、試験勉強——手に入れた“普通の青春"
[エピソードで綴る1990-2015完全年表]
真央の25年史
[追想エッセイ] 文●宇都宮直子
2005年のカップ・オブ・チャイナ
[特別メッセージ] 文●野口美惠
伊藤みどり「私が真央を尊敬する理由」
[復帰へのメッセージ] おかえりなさい、真央ちゃん!
美輪明宏「浅田真央と、戦後日本の美」
鉄拳「パラパラ漫画で真央ちゃんを描く」
丸山敬太「彼女の衣装には、意志がある」
タラソワ「私はね、マオの大ファンなの」
(後略)
・・・(笑)。
>ブランクを感じさせないその滑りに、誰もが歓声をあげ、
少し大人びた、それでも無邪気な笑顔に、誰もが魅了された。
悪いな、ここに少なくとも1人は、「誰もが」に入らない人間がいるぞ(笑)。
>旅、試験勉強——手に入れた“普通の青春"
ね、ね、ね、ね、ね。23歳~24歳にもなって、その時にいたるまで試験勉強すらやってなかったの、浅田真央って? どういう学校生活、社会生活送っていたの?
まあ日本で彼女の学校の話を一番しつこく書いていた人間の1人が私でしょうから、そうであることくらいは知っていますけど、私みたいな人間じゃなくて、彼女にきわめて好意的な雑誌ですら、彼女がまともな人生歩んでいないことを認めちゃっているくらいなのだから、それもどうかです。
これでですよ、仮に2018年の平昌で、彼女が金メダルを取ったら、それこそ日本は想像を絶する大騒ぎになりそうですね。なにしろ5位で、あれだけ騒がれたんだから。そうなったらなったで、それはそれで面白そうな気もしますが、やはりあまりかかわり合いたくない気はします。その日が来ないことを、個人的には望みたいですね。つまりは、私が以前に書いた
>これでですよ、ぎりぎり銅メダル、はたまた金メダルを世間の願望通り獲得していたら、そのマスコミとその他ネット民、あるいは私たちの周囲の人たちの熱狂ぶりは、想像を絶するものだったろうと考えます。上村愛子はソチが5大会目ですが、浅田真央は2大会目で、しかも6位と上村より2つも順位が下なのにこの騒がれ方(笑)。そりゃまあ浅田真央が人気があることくらい私も認めるのはやぶさかじゃありませんが、いくらなんでもここまで取り上げられるというのは常軌を逸しているのたぐいじゃないですかね。
という文章が、いかに正しいかということです。
あ、もしかしたら平昌と北京は、何の競技を見るかは決めていませんが、見に行きたいなとは思っています。20年も、長期の海外旅行は中止して、オリンピックの何らかの競技は見る所存です。20年の夏の海外旅行は、近場で2泊3日かな。