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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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赤字の会社がそのような資金援助を行うのってのは、完全な背任じゃないのという気がする

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だいぶ前ですが、フジテレビが、営業赤字であることが報じられました。

ジリ貧のフジテレビ、視聴率は盛り返せるか

テレビ単体が上期赤字、営業費に大ナタ 2015年11月09日

「牽引役であるはずのフジテレビが、このような業績でよいはずがない」ーー。

収益柱の苦戦は深刻だった。フジ・メディア・ホールディングスが10月30日に発表した2015年4~9月期決算は、売上高が前年同期比1.7%増の3117億円、営業利益が同48.5%減の49億円。純利益は同58.2%減の50億円と増収減益だった。11月4日に開かれた決算会見で、嘉納修治社長は冒頭のコメントとともに「非常に厳しい決算になった」と語った。

(中略)

ただし、これらをフジテレビの苦戦が吹き飛ばした。フジテレビの単体業績は、売上高が前年同期比6.6%減の1466億円、営業益は10億円の赤字(前年同期は40億円の黒字)に終わった。視聴率の低迷から、放送収入は計画を約90億円下回った。番組制作費を含む経費削減を進めたが、バレボール・ワールドカップの放送や、「お台場夢大陸」(7~8月に開催された本社屋周辺の夏祭りイベント)のコスト負担もあり、大幅な減収減益となった。

(以下略)

実際にはホールディングス全体では(さすがに)黒字ですが、でもフジテレビのテレビ部門が赤字というのはやはり時代ですよね。いろいろ考えさせられます。それで、この件で最近ちょっと面白い記事を読みました。これ、BLOGOSからです。BLOGOSって、私も一応執筆メンバーなのだけど、最近音沙汰ないな。

それはともかく、筆者は

>私は繰り返し申し上げている通りで、「2020年までにはフジテレビは3冠を取り戻している」と今でも思っています。

と書いていますが、そんなことにはとりあえず私は何の興味関心もない。私がこの記事で興味関心があるのは、こちらです。

>さて、まとめておきますと、フジテレビの営業赤字は私はさほど気にしません。ちゃんと不動産業に着手しているし、内部にいた私は、そもそもあの局が「支払わなくてもいいお金」を支払いまくっていることを存分に知っているので、これでいい感じに支出を圧縮できるはずです。このニュースはネガティブなものではなく、ポジティブに受け取っています。

フジテレビは儲かりすぎていたのです。なので、色んな人々が群がってきました。その結果、本来であれば支払う必要のないお金が山ほどあるのです。今回のニュースでフジテレビは「こういう訳で赤字ですから…」と言ってそれらの金を切ることが出来るでしょう。

・・・・・(笑)。

たぶんこの

>本来であれば支払う必要のないお金

って、フジテレビが産経新聞に拠出している莫大な援助も入っているはずです(爆笑)。それは間違いない。

で、やっぱりフジテレビの社員て、産経新聞への援助ってのは、いい顔はしていないんだろうなと思います(笑)。それはそうで、あからさまには口にしないまでも、たいていのフジテレビの社員にとって産経新聞との関係なんていい迷惑でしょう。あんなものと近い関係にあったって、フジテレビにとっていいことなんか何もありはしない。少なくとも援助している分のプラスはないでしょう(笑)。

それはともかく、フジテレビはテレビ部門で赤字になったわけで、そうなるとフジテレビが産経新聞に行っている援助はどう説明をつけるんですかね(笑)。赤字の会社がすることじゃないでしょう(笑)。これ完全な背任じゃないの? いや、マジで。商法上は背任にならない条件をクリアしているのかもですが(どうなのかは知りません)、たとえば株主からすれば、そんなことに金使うのなら配当はどうなるんだよ、っていうことになりますよねえ。昔のテレビ局は上場していませんでしたが、いまは上場しています。上場企業の風上にも置けない態度じゃないですか、それ。いずれにせよ実質的な背任行為でしょう、間違いなく。

現実問題としては、もちろん内部留保はたっぷりあるし、上にもあるようにホールディングス全体では黒字なようですから、産経への援助はやめないでしょうが、それでもさすがに説明はつけにくくなっていくでしょうね。数年前、産経を売却する動きもありました。これは破談になったようですが、フジテレビからすれば産経新聞なんて「お荷物」「迷惑」な存在でしょう。なお、フジの売却の動きについては、下の記事を参照してください。

マジでフジは、産経新聞を切り捨てたがっているらしい

それで、問題となるのは、上にも書いたように株主への対応でしょうね。「なあなあ」で見て見ぬふりをしてくれる優しい(?)株主ばかりでは、当然ない。むしろ、こういう点で積極的に攻撃を仕掛けてくる人間だっていないわけではないわけです。

そういうことを考えていたら、こちらのサイトを知りました。

この記事執筆時点で、2015年4月28日が最後の更新とのことですが、面白いですね(笑)。株主総会でも当然このネタは使うんでしょうからね。そうすると赤字になったわけで今までにも増して非常に効果のある攻撃材料になりそうじゃないですか。これはいろいろな意味で楽しみです。もちろんフジからしても、上の筆者が書いているように

>それらの金を切ることが出来るでしょう。

ということになるかもです。もちろんこんなことは、上場企業である以上当たり前にもほどがあるというものです。


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