年を取っていいことなどあまりないのでしょうが、顔が広くなるというのは必ずしもいいことばかりではないにしても、「年の功」とでも呼ぶべきことかもしれません。
過日、私がとある美容師の女性(もうそれなりのご年齢です)と話をしていて、それでどうしてそんな話になったかは覚えていないのですが、彼女が私に言ったのです。
女性「私の姉が、ヴィダル・サスーンに髪の毛を切ってもらったんですよ」
私「えー!!!♪△□○×♯♭*$¥€£!!!」
思わず椅子からひっくり返りそうになるくらい驚きました。人生、いろいろ驚くことはありますが、これほど驚いた記憶もめったにありません。
私「いったいどういう理由で!!!???」
女性「いえ実はですね・・・」
彼女によると、彼女の姉も美容師で(昔、地元選出の代議士が官房長官だった際、地元の役所のあいさつに来たとき姉妹ですばやく羽織袴を着せたといっていましたから、たぶんかなり腕の立つあるいは地元で力のある美容師なのでしょう)、その地域に、ヴィダル・サスーン本人がやってきて、講演会というか、つまりは自社の宣伝をしたのだそうです。
それで、サスーン自身が、数人の美容師の髪の毛を切り、そのモデルの1人が彼女の姉だったというのです。
私「はあ・・・世の中って、そういうことがあるんですねえ・・・」
それにしてもヴィダル・サスーンて、日本の美容師さんのそんなところまでご当人が姿を現したくらいなのですから、相当な商売人ですね。すごいものです。
なお、彼について知りたい方は、下の映画をご覧ください。面白い映画です。
映画『ヴィダル・サスーン』予告編