過日、「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります」という映画を見ました。題名どおりニューヨークが舞台ですが、ブルックリン、あるいはマンハッタンでロケーションが行われています。
映画自体は、残念ながら私の好みではなかったのですが(出来が悪いというより、私の好みとちがったという感じです)、ニューヨークの街の風景はよかったと思います。
私は米国には、ハワイやグアムといった本土以外には行ったことがなく、計3回入国しています。最初と最後の3回目がニューヨーク、2回目がサンフランシスコです。
で、私の旅行好きというのは、ニューヨークにはまったからだといえます。当時はまだ旅なれていない時代だったので、今にしてみればいろいろ「どうもなあ」と思う部分もありますが、しかしやはりこの旅行がつまらなかったら、たぶん今ほど旅行が好きでないと思います。
今まで、大都市だけに話を限りましても、ソウル、北京、上海、広州、香港、バンコク、ヤンゴン、モスクワ、キエフ、ウィーン、ブダペスト、ミュンヘン、ベルリン、パリ、ロンドン、ダブリン、アムステルダム、ブリュッセルその他いろいろな街に行きました。どの街も行ってよかったと思いますが、どこの街がいちばん好きかと考えると、やはりニューヨークかなと思います(ライプツィヒはというと、あれは中規模都市ですので、魅力が違います)。ニューヨークは、見るところいっぱい、美術館や博物館は超充実、食事もよりどりみどりです。いい街です。
もっともそういうことを言い出せば、ロンドンだってパリだって、見るところもミュージアムも、食事も(ロンドンも、昔はともかく今はそんなに食い物のまずい街ではありません)いいから、たぶんニューヨークという街の雰囲気が私の好みに合致するのでしょう。
そうなると、私も長きにわたってニューヨークに行っていないので、米国の指紋認証システムに屈してそろそろ入国しようかと考えますが、来年ラテンアメリカに行く際に、ニューヨーク経由で行ってみても面白そうだなあと考えます。17年の段階では、キューバ行きの便は就航していないかもしれませんが、本来ならニューヨークからハバナへ向かう便に乗れればなと思います。
実際には、カナダ経由で行く可能性のほうが大きそうですが、余談ですが、「完全なるチェックメイト」という映画で、1950年代あたりのブルックリンのシーンを、モントリオールでロケーションしたそうです。トロント経由の便でラテンアメリカに行くのなら、ラテンアメリカでの滞在日数を削ってでも、モントリオールへ行って、怪しいフランス語で話をしてみたいと思います。
モントリオールはともかく、ニューヨークに最初に行った時、観測史上なんとか番目の大雪が降り、数日足止めになったことがあります。その時は本当に途方にくれましたが、しかしそれもいまにしてみればいい想い出です。もちろんそんな程度で話が済んでよかったということですが。いずれにせよそのおかげで冬のニューヨークはトラウマ(笑)です。本当は、ニューヨークのニューイヤーズイヴなんてのも経験したいんですけどね。
2度目のニューヨークでは、ブルックリンのウィリアムスバーグへ行きまして、そこは正統派のユダヤ人の人が多い町ですので、黒い服に黒い帽子、ひげをはやしている男性が街を歩いていました。ブロンクスに行くつもりはありませんが、クイーンズあたりのいろいろな国の人々が混在している地域を歩いても面白いかもしれません。いずれにせよニューヨークも面白い街です。
まだその時期でありませんが、行く際はブログのカテゴリーに「北米」「ラテンアメリカ」というものが付け加えられると思います。その日を乞うご期待。