産経新聞の記事を読んでいると、「お前が言うか」と思いっきり笑ってしまうことがあります。
>2016.4.22 05:02
三菱自動車が軽自動車の燃費データを偽装していたことが発覚した。
同社は過去に大規模なクレーム隠し事件を引き起こすなどで経営不振に陥り、三菱グループの支援を受けての再建途上だった。残念ながら事件の反省は、全く生かされなかったことになる。
今回のデータ偽装は、提携先の日産自動車による指摘でみつかった。それがなければ、偽装は隠蔽(いんぺい)されたままだった可能性が高い。三菱自は一連のクレーム隠しを受けて社内の法令順守体制を強化したというが、自浄作用がどれだけ働いたのか。経営に深刻な打撃を与えることは避けられず、嘘をつく企業が生き残ることはできまい。
(後略)
産経ほど嘘をついている新聞社がいまだに経営を続けているじゃないですかねえ(笑)。まあ現実には、産経なんてとっくに自分たちだけで経営できる状態ではなく、このブログでも繰り返し書いているように、フジテレビから多額の援助をもらっているわけですが(この件は後でまた書きます)、お前らみたいに公然と嘘をつき続けている企業が何を言ってんだかという気はします。
私は以前このような記事を書きました。
産経新聞よりは、こちらのほうがよっぽどまともな対応だと思うこの記事で紹介した事例を繰り返せば、産経は、中国の南京大虐殺祈念館、東京都特別区の複数の自治体、辻元清美に対して公然と嘘をついているじゃないですか。中国の記事については、反論も謝罪・訂正もなく逃げてしまったし、自治体については即刻撤回、辻元のデマ記事については、1審敗訴で控訴すらせず判決が確定しています。それですごいのが、産経の場合、中国の記事と自治体についてのデマ記事を書いた記者に対して懲戒処分などはしていないし、辻元に対するデマ記事を書いた記者に至っては出世させているということです。これはどういうことかというと、つまりはこれ完全に会社ぐるみのデマ記事、嘘つき記事だということです。そんなのは当たり前で、あんな幼稚なデマ記事を本気にするほど、産経のデスクその他だって馬鹿じゃないでしょう。
で、産経がなぜ自分たちのデマ記事、嘘記事を棚にあげて、堂々と三菱自動車を
>嘘をつく企業
なんて居丈高に批判するかというと、けっきょく産経は、自分たちの嘘を「悪い」と思っていないということでしょうね(笑&呆れ)。連中にとっては、中国や自治体、辻元清美、あるいは、民主党(民進党)でも共産党でも左翼でも、あるいはそのほかでも、自分がきらいなものに対する嘘は、「正義の嘘」「許される嘘」と本気で考えているのでしょう。だから、幼稚で愚劣なデマ記事を書いた記者に懲戒処分を科したりクビにしたりせず(産経が謝罪していないらしい南京の記事はまだしも、自治体と辻元についての記事は、常識的に考えて懲戒解雇処分が当然でしょう)、出世までさせるわけです。裁判で負けたって、それは反日裁判所(裁判官)が悪いと考えるし、自治体から抗議が殺到して謝罪に追い込まれても、自治体を批判(いまどきたいていの自治体の首長は保守系でしょうが、革新自治体の亡霊でも見ているのでしょう。まともじゃない時代錯誤です)することは正しい、中国に対してデマ記事を書いて何が悪い、くらいの考えなのでしょう。ひどいものです。
で、こちらの記事はどうでしょうか。
>2016.4.30 05:00
四半世紀にわたりデータを捏造(ねつぞう)してきた。そう聞けば、いったいこの会社は不正なしに、ものづくりができるのだろうか、と疑問を抱く。
(略)
これらも経営への打撃となるが、自ら不正をただす取り組みをみせない限り、これまでのようなグループ支援は見込めない。各社の株主にも説明がつくまい。
(後略)
ねねねねね、産経新聞がフジテレビから受けている支援て、フジテレビの株主は、本当に納得しているんですか? フジテレビは、自分たちの産経への援助について、株主の理解が得られていると本当に考えているですかね。フジテレビだって、そんなこと考えちゃいないし、産経だってそう考えるほど馬鹿じゃないでしょ(笑)。だいたい産経は自分たちの不正な記事(嘘記事、デマ記事)を正そうなんてかけらも考えちゃいないじゃないですか。何をいまさらの記事ですが、下の記事を参照してください。
赤字の会社がそのような資金援助を行うのってのは、完全な背任じゃないのという気がする別にこの社説を書いた筆者の書いていることが「間違っている」とは思いませんが、それって産経へのフジテレビからの援助の話をされたらどうするのよという気はします。これも上と同じでしょうね。三菱自動車への三菱グループからの援助と比較しても、フジテレビからの産経新聞への援助は正しいと考えているんでしょう。当然の権利とか。フジテレビからしてもいい迷惑です。フジの株主だって、フジの産経新聞の援助を見て見ぬふりをする人、支持する人たちばかりでもないですんけどねえ。
いずれにせよ、図々しいにもほどがあるというものです。こういう態度だから、産経新聞のような新聞が、いまだに存続しているのでしょう。それもひどい話です。
なお本日の記事は、例によってbogus-simotukareさんの記事を参考にしました(こちら、こちら)。感謝を申し上げます。