このブログで、何回か大家族(14人兄弟)で有名だった江口家の話を書いたことがあります。
いくらなんでも そういう話じゃないだろ記事の趣旨は、お子さん(みなさんすでにとうに成人されていますが)が気の毒だ、人権が確保されない、というものですが、今回は関係ない話です。その江口兄弟は、2人がボクサーになりました。それで伝説となった兄弟対決をします。これは割合有名な試合で、次のような記事まであるくらいです。
>93年6月、日本プロボクシング史上、「最も痛々しい試合」が行われた。日本ストロー級王座決定戦、江口九州男・勝昭兄弟による“兄弟・同門”対決である。同じボクシングジムに所属する血を分けた兄と弟がリングの上で殴り合ったのだ。
ということです。結果を書くと、この試合は、兄の九州男が6Rノックアウトで勝ちます。
>兄弟対決が決まった直後、ジムの裏で泣いてる兄貴を見たこともあります。それでも兄貴には試合じゃ容赦しないぞ、って言われました」
かくして、93年6月5日、後楽園ホールで日本ストロー級王座決定戦のゴングが鳴った。
「試合開始早々、兄貴の強烈なボディーブローでボクがダウンした。マジで殴りやがったな、と思ったら、無性に腹が立ってきましてね。2ラウンド、今度はボクが左フックで兄貴をダウンさせた。それからは猛烈な殴り合いになって、観戦する側としたら手に汗握る、絶対に面白い試合のはずなのに、不思議なことに満員の客席はシ~ンと静まり返ってる。痛々しくて、みなさん、いたたまれなかったんでしょう」
「レフェリーも胸中は複雑だったらしく、5ラウンドが終了した時点で兄貴にこう言ったそうです。次にどっちかが倒れたら、試合をストップするぞ、って。で、6ラウンド、兄貴の左アッパーでボクがダウンしたところで、試合を止められました。次の瞬間、兄貴はひざまずいて泣き出した。あれはチャンピオンになった喜びより、兄弟対決を終えた安堵の涙だったと思います
で、けっきょく
> 江口兄弟の対戦後、日本ボクシングコミッションは「兄弟対決」を禁止している。
ということになりました。最悪事故でも起きたら目も当てられません。
この試合の存在自体は、私も記事にも書いていたくらいですから当然知っていましたが、まだ未見でした。そしてこの試合がCSですが放送されることを知りました。
ボクシングの歴史に残る激闘を日テレジータスでもう一度!
ボクシングの歴史の中には、「伝説」と讃えられる試合があり、ボクサーがいる。日テレジータスは、日本ボクシング史を飾る伝説の試合をピックアップして、お届けします。
ボクシング激闘列伝(33)
元日本ストロー級王者「江口九州男」特集
14人兄弟の六男として福岡で生まれた江口光夫。リングネームを九州男と名乗り89年にプロデビュー。その翌年、兄の後を追うようにプロの世界に舞い込んできたのが七男の勝昭だった。
同じジムで、王者という同じ目標に向かって切磋琢磨する兄弟。そんな兄弟に訪れた王者へのチャンスは、奇しくも「日本ボクシング史上初の兄弟による王座決定戦」だった。
1993年6月5日
日本ストロー級王座決定戦
江口九州男
vs
江口勝昭
1993年11月6日
日本ストロー級タイトルマッチ
江口九州男
vs
佐々木義明
2003年9月6日
日本スーパーフライ級タイトルマッチ
プロスパー松浦
vs
川端賢樹 8月2日(火) 3:15~4:45
試合自体はしょっちゅう再放送されているのかもですが(確認はしていません)、いずれにせよたまたま検索していたらこの再放送があることを知ったので、ぜひ見てみたいと思いました。深夜でCSとあまり条件がよくありませんが、見ることのできる方はぜひどうぞ。私も楽しみです。