Quantcast
Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

懲りない馬鹿

$
0
0

本日読んで笑っちゃった記事を。記事の日付は、7月26日です。

産経新聞編集委員に賠償命令 FBで民進議員の名誉毀損

2016年7月26日19時17分

 産経新聞の編集委員がフェイスブック(FB)に投稿した内容で名誉を傷つけられたとして、民進党の小西洋之参議院議員が1100万円の損害賠償などを求めていた訴訟で、東京地裁(金子直史裁判長)は26日、「投稿内容が真実とは認められない」として編集委員に投稿の削除と110万円の支払いを命じた。

 問題となったのは、昨年4月に阿比留瑠比・政治部編集委員が自身のFBに、「ある議員から聞いた話」として書いた投稿。「国会の指差しクイズ王」と呼ばれる人物が、官僚時代に1週間の無断欠勤をしていたなどとする内容だった。

 投稿では匿名だったが、判決は投稿の内容から「原告であると理解される」と判断。「国会議員である原告の社会的評価を低下させる内容だ」と指摘した。そのうえで、前日に会食した議員から「元秘書官から聞いた話」として聞いた「また聞き」の情報で、裏付けとなる資料もないことなどから、「真実と認めるに足りる証拠はない」と結論づけた。

 阿比留編集委員は「主張が認められず遺憾です。控訴する方向で検討しています」とのコメントを出した。

もうひとつ。

産経編集委員に110万円賠償命令=FBで民進議員の名誉毀損-東京地裁

 産経新聞社の阿比留瑠比政治部編集委員がフェイスブック(FB)に投稿した記事で名誉を傷つけられたとして、民進党の小西洋之参院議員が1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(金子直史裁判長)は26日、名誉毀損(きそん)を認め、記事削除と110万円の支払いを命じた。

 問題となったのは、阿比留氏が昨年4月1日に投稿した記事。「国会の指さしクイズ王と呼ばれた某氏」について、官僚時代に無断欠勤や遅刻があったと記した上で、「偉そうな態度は昔から」などと書いた。
 判決は、「職歴や言動から一般読者は小西議員のことだと理解する」と指摘。内容は「また聞き」で裏付けとなる資料も欠いているとして、「真実とは認められない」と結論付けた。
 阿比留氏の話 主張が認められず遺憾。控訴する方向で検討している。(2016/07/26-18:46)

・・・(笑)。

しっかし阿比留という人も懲りない人間ですよね。例の辻元清美に関する名誉棄損訴訟で産経側が一審完敗、控訴せずに確定したのが2013年の4月です。上の記事によると、今回裁判となったFBの記事が昨年4月の記事だそうですから、敗訴確定2年にして早くも名誉棄損になる記事の執筆・発表ですか。呆れるにもほどがあります。

だいたい辻元に対する名誉棄損の記事では、阿比留大先生は、

>カメラマンの宮嶋茂樹氏の著書によると、辻元氏は平成4年にピースボートの仲間を率いてカンボジアでの自衛隊活動を視察し、復興活動でへとへとになっている自衛官にこんな言葉をぶつけたという。

 「あんた!そこ(胸ポケット)にコンドーム持っているでしょう」

とまで書いていますが、宮嶋本の該当ページはおろか、書名すら書いていません。実際の記述は、このようなもののようです。

>・・・引き続き、駐車場で、ピース・ボートのメンバーの対話集会が開かれた。なんだか、その内容はオフレコとのことで、辻元さんはピリピリしていたが、結局この時のピース・ボートの方々の質問は産経新聞が書いてしまったので、私も記念に書いておこう。

 「従軍慰安婦を派遣するというウワサがあるが」
 どうして私のひそかな計画が露顕してしまったのであろう。
 「隊内でコンドームを配っているとか。(相手の隊員を指差して)あなたのポケットにもあるんでしょう」
 いつもコンドームを持ち歩く軍隊も珍しいと思う。(以下略。「ああ、堂々の自衛隊187頁)

辻元が、そのような発言をしたなんてどこにも書かれていません。まあこんなのは、阿比留先生は論外として、このようなデタラメな記事を発表した産経新聞の見識のひどさの方が問題かと思います。こんな記事、他紙では絶対(と断言します)発表されません。

それでこんな懲戒解雇ものの不祥事を起こした人物を産経はさらに出世させて、今回は、

>前日に会食した議員から「元秘書官から聞いた話」として聞いた「また聞き」の情報で、裏付けとなる資料もないことなどから、「真実と認めるに足りる証拠はない」と結論づけた。

ですか。今回はさすがに産経の記事ではないとはいえ、

>前日に会食した議員から「元秘書官から聞いた話」として聞いた「また聞き」の情報で、裏付けとなる資料もない

なんて、まともな人間なら、いくらFBとはいえ、実名ではとても書けないでしょう。つまりは阿比留という人は、まともじゃないひどいデマ野郎だということです。初めからわかっている話です。

今回は、ご当人控訴するのかもですし、あるいは判決が変わる可能性もありますので滅多なことは書かない方がいいかもですが、常識的に考えて、新聞記者であるにもかかわらず、たかだか数年で2回も名誉棄損の民事訴訟を起こされて敗訴するような人物は、ふつう新聞社は懲戒解雇するか、どんなに好意的でも依願退職という形にするんじゃないんですかね。そんな程度の常識も通用しないのだから、いったい産経新聞て、どういう無法地帯、治外法権なのでしょうか。これではまともな記者は、「やってられん」ということになるでしょう。

それにしても今回の110万円とか、辻元の裁判での80万円の賠償というのは、やはり変ですよね(笑)。産経新聞は薄給でしょうが、でもこの額なら阿比留大先生でもそんなに苦労なく払えるでしょう。もう少しペナルティを強くした方がいいんじゃないのかな。本来なら産経新聞が彼を解雇するなどしてそれなりの痛手を被ればいいのですが、産経は阿比留大先生を解雇しないでしょう。もっとも解雇されても、右翼ライターとして食ってはいけるでしょう。

そう考えると、彼が懲りないのは当然かもですね。まともな人間なら、さすがに「まずい」と思っておとなしくするかもですが、彼はまともじゃないし、会社も自分に徹底的に甘いとみなしているから、このような態度でしょう。全くこういう馬鹿でクズには困ったものです。

今回の記事も、bogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

同じ日の追記:inti-solさんも、この件を取り上げた記事

記者の仮面をかぶった政治煽動屋がまた敗訴した

を発表されています。ぜひお読みになってください。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>