海外にかぎらず、空港というのは一般に街の中心部からは離れています。福岡空港などは市街地に隣接していますし、また香港の啓徳空港などは、街の真ん中にある空港というのが売りだったくらいですが、やはり手狭すぎて返還直後の98年に遠い島にある現空港に移転しています。なお私は香港にはじめて行ったのが99年ですから、昔の空港は知りません。
さて、空港近辺だけで用事がすむのならともかく、実際には街へ行くことが必要な場合が多いでしょう。すると、だいたい次のような交通手段が考えられます。
電車
バス
タクシー
です。ほかにも徒歩とか自転車、ヒッチハイクなんてのもありえますが、私はいまだやったことはないので略します。
それから
レンタカー
というのは、私は車の運転が嫌いですので(免許は持っています)これも考えないことにします。
私が好きな移動の順番は、上の順、すなわち
電車→バス→タクシー
です。
実際には、電車といっても各駅停車から急行、地下鉄から空港アクセスのために建設された鉄道などいろいろですが、私の個人的な趣味では、電車がいちばん気楽に乗れるし、好きな交通手段です。もちろん電車での移動といってもさまざまなバリエーションがあります。つまり途中まで空港アクセス用の鉄道に乗って途中で地下鉄その他の交通手段に切り替えることもできます。また香港などは、地下鉄は直接空港までつながっていませんが、近隣に地下鉄がつながっているので、そこまで路線バスに乗って地下鉄で移動すれば安上がりです。これは、リピーターがよく使う裏技です。「地球の歩き方」にも載っているから「裏技」というほどでもないか。
印象にのこっているのは2005年ミュンヘン空港からの市内移動です。鉄道に乗ろうと思ったのですが、切符をうまく買えませんでした。どうしようかなと考えていたら、近くの人が買い方を教えてくれました。
で、乗っていたら赤いベレー帽をかぶった(と記憶します)数人の男女の係員が車内を歩いてきて、検札をしました。ドイツの鉄道ですから、改札はないので、私も正直「切符なしで乗っちゃおうか」と考えないでもなかったのですが(かなり遅い時間だったもので)実行する前に親切な人が教えてくれて助かりました。高額の罰金を払わなければならないところでした。
個人的に面白く感じたのは台北での移動です。台北では、バスの移動が一般的ですが、台湾新幹線が開業したので、最寄の駅までバスに乗ってそれで台北に行ったのです。お金はかかりますが、台湾はそんなに交通費が高くないのでこれもありです。
電車がなければ次はバスです。これもリムジンバスから路線バスまでいろいろです。電車は深夜は動いていませんから、そうするとバスの出番です。
ソウルなどでは、何回もバスに乗っています。ソウルは道が込んでいるので特に昼間はあんまりバスは好きになれませんが、近隣のバス停から乗れるというのは魅力ではあります。
逆にバンコクなどは、鉄道が整備されたらリムジンバスは廃止になりました。交通事情が悪すぎてやっていられなくなったのでしょう。
香港には、バスで市内へ移動したことが1回あります。深夜便の到着で、バスのほかはタクシーしかありませんでした。このときのホテルは太子にあり、バスはネイザンロードを走りましたから、便利は便利でした。深夜だから渋滞はないし快適です。
ベルファストはバスで移動しました。また、記事にはしてませんが、ブダペストはバス移動でした。バスチケットは買ったのですが、乗ったらすぐ捨ててしまったので、あれ、検札あったらやばいなあとヒヤヒヤでした(ありませんでしたが)。
バスもだめなら最後はタクシーです。タクシーは最終手段です。先進国で空港からタクシーに乗って市街地に向かうと目の玉が出ますが、発展途上国などなら、そんなにすごい価格にはなりません(先進国感覚ということですが)。
たとえばミャンマーなら空港→ヤンゴン市内なら空港で申し込めば10米国ドル、帰りは場所にもよりますが、市の中心部で7ドルくらいです。タイも、バンコクでは、帰りは(スワンナープ空港でなくドンムアン空港でした)2回ともタクシーに乗って空港へ行きました。高速道路代はこちらもちです。
発展途上国ではありませんが、キプロスのラルナカ空港も、2004年当時(現在は未確認)はタクシー以外交通手段がありませんでした。往復タクシーでしたが、このときは金の使い方を失敗してしまい、マジで帰りはタクシー代くらいしかなく我ながら「どうもなあ」と思ってしまいました。
あと印象に残っているのはレバノンのベイルート空港ですが、これはまた別に記事を書きます。夜の夜中にレバノンのベイルート空港から町の中心部に行くというのはけっこう怖いものがありました。
さて、空港への交通手段ということで、ちょっと面白い経験がありますので、明日はその話を書きます。
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空港⇔都市間をどう移動するか
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