昨日毎日新聞にこんな世論調査が出ました。
>内閣支持率
続落26% 初の2割台 不支持56%
毎日新聞2017年7月23日 16時30分(最終更新 7月23日 18時17分)
毎日新聞は22、23両日、全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は6月の前回調査から10ポイント減の26%、不支持率は同12ポイント増の56%。支持率が2割台になったのは2012年12月の第2次安倍内閣発足後初めてで、安倍晋三首相は当面、厳しい政権運営を迫られそうだ。
調査はコンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に調査員が電話をかけるRDS法で実施。18歳以上のいる1627世帯から1073人の回答を得た。回答率は66%だった。
それで、この記事のスクリーンショットを取ってみたのですが、これは昨日午後9時30分過ぎくらいに取ったものです。
私が注目してほしいのが、広告の右横にあるところですね。
「こんな人たち」で民心離れ 支持率低下の決定打> <安倍首相の国会答弁 あまりに下品で不誠実で幼稚> <支持率急落に慌て?記者会見 謝罪風の言葉並べ自己弁護> <「辞めろ」コールに敵意むき出し>街頭演説で市民煽る「裸の王様」 <安倍首相、すぐキレるワケ>私の当てにならない記憶ですが、少なくとも6月の半ばくらいまで、こんなものが新聞の記事のHPに堂々と掲載されるなんてことはなかったように思いますね。「毎日新聞」は安倍政権にわりあい批判的なところはありましたが、朝日新聞、東京新聞なども、安倍に対しては、このような態度はとらなかったんじゃないんですかね。その理由は、安倍内閣支持率が高いとか、日本会議とか産経新聞、自民党自体が、安倍を異常に(はい、異常にです。こういうのを「異常」というのです)支持しているので、やはりためらわれたということがあったのでしょう。で、安倍内閣というか、安倍晋三が相当国民から見放されているので、もはや安倍を怖がる理由が激減したということなんですかね。詳しいことは知りませんが、そんなに間違ってはいないと思います。
それで産経新聞に、数日前にこんな記事が出ました。
>【加計学園 行政は歪められたのか(上)】新設認めぬ「石破4条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった!
記事の題名からわかるように、つまりは「石破4条件」なるものは、石破とその他自民党の大物(
>副総理兼財務相で自民党獣医師問題議連会長の麻生太郎や、元自民党幹事長の古賀誠
のようですが、圧力をかけた(と産経が指摘する)連中の名前は、石破以外はやばいと考えたのか、記事では
>石破ら
と書いて逃げています)が獣医師会からの工作をうけて作ったもので、首相に責任はない、と言いたいものなのですが、馬鹿も休み休み言えです(呆れ)。閣議決定に首相が責任がないわけないでしょう。首相がそれを了承しない、あるいは閣議決定後に問題が生じれば、それの撤回・是正を首相が指示すればいいだけです。自民党は、少なくともついこの間までは、「安倍一強」だったそうですから、安倍が「あれでは加計の件がまずい、何とかしろ」と話をすれば、それは都合の良いようにできたでしょう。しかし安倍は、そういったことを軽く見た(あるいはやぶ蛇になると見た)から、それをしなかった。森友の次に加計が騒ぎになったら、それが重大なネックになったということでしょう。で、加計は石破4条件に違反しないという主張は無理だと判断して、こんな記事が出るのでしょう。馬鹿も休み休み言えとはこのことです。私はいままで、数々の産経のトンデモ記事、デマ記事、誹謗中傷記事、ダブルスタンダード、自分のことの棚上げ、幼稚な嘘を読んできましたが、さすがに大要閣議決定について首相に責任はない、悪いのは元大臣だ、ほかにも(現役副総理、財務相の)麻生らが悪い(とにおわせる)なんて記事は、相当ひどいと思いますね。非常識・トンデモのギアが上がったように思います。うんなもん、こんな言いがかりつけられて黙っているほど石破だってお人よしでもないでしょう。
というようなことを考えていたら、これまたすごい記事が出ました。
>2017.7.21 21:50
【加計学園 行政は歪められたのか】自民・石破派、本紙連載のメール送付に抗議 党本部に「誤解招く」
自民党石破派事務総長の古川禎久衆院議員は21日、国会内で記者会見し、産経新聞が17日朝刊から3回にわたり連載した記事「加計学園 行政は歪(ゆが)められたのか」を党本部が所属国会議員や都道府県連に送付した対応を批判した。
記事は国家戦略特区での獣医学部新設の4条件策定に石破茂前地方創生担当相が関わり、新設が困難になった経緯を詳述している。古川氏は「記事が党の見解だという誤解を招く。軽率であり猛省を促す」と述べた。週明けにも二階俊博幹事長に撤回を要請する。
古川氏によると、党総裁・幹事長室が20日に「ご参考」として記事をメールで送り、古川氏が同日、石破氏と相談した上で口頭で抗議した。幹事長室は学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐる衆参予算委員会の集中審議を前に、二階氏の指示で送ったと説明したという。
会見に同席した石破派の平将明衆院議員は「党の対立をあおる形で(メールを)出されるのは経験がない。一致結束して頑張っていくときに極めて不適切な対応だ」と非難した。
こんなものを全自民党国会議員と都道府県連に送り付けるなんて、気が狂ったとしか思えませんけどね。社会常識からすれば、さすがにこんな記事を書かれたら、安倍だって困るだろうという気がしますが、安倍とかその側近とかは、その程度の常識もないんですかね。石破への牽制の意味合いでもあるのでしょうが、焼きが回るとかいうのはこういうことを言うんでしょうね。さすがに(公言しないまでも)呆れかえった関係者が多いんじゃないんですかね。
産経のこの記事は、つまりは
安倍>自民党
と産経がみなすからこういうことになるんでしょうけど、実にひどいですね。こんな記事を書く連中も、拡散する人間も、まともな人間じゃないですね。
それで今日明日の国会は非常に面白そうですね。稲田は事実上どうしようもないでしょうが、ほかもいろいろ面白そうです。私も録画をして帰宅後ゆっくり見ることとします。根本的に、森友も加計も稲田も、明らかに安倍の責任ですからね。前にも書いたように安倍を支持する連中にとって、都合のいいことは安倍のおかげ、都合の悪いことはみーんな安倍以外の人間(側近、他の政府高官、自民党幹部、他の与野党国会議員、左翼、朝日新聞ほか安倍に批判的なマスコミ、役人、国民、安倍の奥さんほか)のせいらしいですからね。度し難いクズ連中です。
このまま一直線に安倍が辞任に追い込まれるのかわかりませんが、産経はいまさら安倍神格化をやめたり軌道修正したりはしないでしょうが、このままの状況が(安倍にとって)改善しない場合、安倍に憲法関係のインタビューをしたり、前川前文科省事務次官についてのデマ記事を載せた読売はどう出るのか、興味深いですね。産経同様このまま突っ走るか、さすがに安倍をこれ以上かばったらまずいという判断が働いて、安倍が辞任する前に見捨てるか。現状突っ走る可能性のほうが高そうですが、これって結構読売の今後(少なくともナベツネ死亡あるいは完全引退まで)を的確に占いそうです。
というわけで、読者の皆さんも、可能なら録画でも見て、だめならニュースにご注目ください。さすがにどれだけ野党がだめでも、安倍に大きなプラスになる結果になることは難しいと思いますが、もちろん結果はわかりません。