まずは記事を。
>【孫破産の実例】「あと何年生活保護のお世話にならずに生きて行けるかしら」と寂しく笑う知人。
マネーの達人
志水 恵津子
2017/08/28
孫にお金をあげ過ぎてジジババ世代が破産?
実際に孫のために教育資金贈与をした知人は、後悔しています。
この制度は、1,500万円まで非課税で教育資金を贈与できる法律ですが、
老後資金にとがっちりため込んだ富裕層のジジババ世代を狙った国家的陰謀 ともいえます。
教育資金の一括贈与とは
「教育資金の一括贈与」とは平成25年から始まった制度で、上限1,500万円までを子どもや孫に非課税で贈与できる法律です。
この制度は当初27年度までの予定でしたが、31年3月31日にまで延長されました。
主に信託銀行などで取り扱われており、所定の手続きをすれば、上限1,500万円までは孫名義で銀行にお金を預けても贈与税はかかりませんが、次のような決まりがあります。
・使い道は学費、塾、稽古事のみに限る。
・引き出すたびに孫本人、もしくは未成年者の場合は親が銀行に、その都度領収書を提出する。
・30歳までに使い切るのが前提で、余った分には贈与税が課せられる。
「一人娘のたった一人の孫」だからと贈与
夫に先立たれ一人暮らしの知人の一人娘に、結婚8年目にしてやっと男の子の孫ができました。
いずれはこの孫にお墓の面倒もみてもらおうと、生前贈与のつもりで教育資金贈与をすることにしました。
その後すぐに、2人目の孫も誕生して喜んでいたところ、娘から
「この子も同じようにしてやって」 と言われたそうです。
自分のために使おうと思っていたお金を…
彼女は数年前から緑内障で、左右の視界が悪く階段の上り下りがつらかったこともあって、20数坪の3階建ての家を処分してワンルームのマンションに移ろうと思っていた矢先でした。
迷った挙句、そのためのお金1,500万円を2人目の孫にも同じように、教育資金として贈与しました。
「家を売れば何とかなるだろう」と思っていたところ、1,000万円にも満たない見積もり価格で、中古マンションも買えない状況になってしまいました。
「貯金は底をついてしまったから、節約しながら細々と生きていくしかないわ。あと何年生活保護のお世話にならずに生きて行けるかしら」 と、会うたびに寂しそうな笑顔をみせます。
我が家のお姑さんの話
お姑さん自慢になってしまいますが、3人の子どもにそれぞれ2人ずつ子どもがいて合わせて6人の孫がいます。
お姑さんは、この6人の孫たちが大学が決まった時にお祝いとして孫たち本人に100万円ずつくれました。
「何に使ってもいいから、自分のために自由に使えばいい」 とカッコイイ言葉と共に新札を受け取った我が家の長男は、そのお金を一人暮らしのための準備に使いました。
当時5万円くらいの家賃のところで、敷金や礼金、管理費、保険などを合わせて40万円ほどかかったと思いますが、家具などを買い足してもまだ十分余る金額でした。
次男は、長期のインド旅行に行きました。
私は無駄遣いだと思いましたが、本人は今もその時の体験が役立っていると言っています。
お姑さんはこれといった贅沢もせず、自分が働いたお金をコツコツと貯めて6人の孫たちに夢をプレゼントしてくれました。
ゆとりがあるからと早々とまとまった金額を贈与するよりも、こんな形で贈与するのも選択の一つかと思います。
まとめ
教育費にかかわらず一人の孫につき、年間110万円までは税金がかかりません。
お金に余裕がある人は相続税対策になるかもしれませんが、そうでもない人は自分の老後資金の大半を孫の教育資金に回すのはいかがなものかと思います。
わずかな蓄えと年金で生活しているシニア世代は、孫への援助もよく考えてからおこなう必要があります。(執筆者:志水 恵津子)
>お金に余裕がある人は相続税対策になるかもしれませんが、そうでもない人は自分の老後資金の大半を孫の教育資金に回すのはいかがなものかと思います。
あの・・・。孫に三千万円贈与しておいて、
>貯金は底をついてしまったから、節約しながら細々と生きていくしかないわ。あと何年生活保護のお世話にならずに生きて行けるかしら
もないんじゃないのと思うんですが(苦笑)。
ていうか、これ
>孫への援助もよく考えてからおこなう必要があります。
という趣旨の記事としてふさわしい事例なんですかね。収入以上に金をつかっていれば、ホイットニー・ヒューストンだって困窮するし、夕張で保険金殺人をして死刑になった夫婦だって、
>死亡保険金の合計1億3,800万円をH興業の経営者であるH夫婦に支払った。これにより再び多額の保険金を得たH夫婦であったが、夫婦はこれらの保険金もわずか1か月ほどでほとんど使い果たしたという。
ということになるわけです(ただし何に金を使ったのかは、Wikipediaには書いてありませんが)。この記事自体事実関係が不審にも程があるという気がしますが、それは確認不可ですので議論しないとして、この事態になったのは、制度の問題でなく、単にこの女性の問題でしょう。あるいは娘から贈与を強要されたのなら、それは老人虐待というものですが、この件がそうでなければ祖母の問題だし、虐待なら話の次元が違うでしょう。
こういうわけの分からぬ記事を書いて発表されても不審すぎてお話にもなりませんね。2人目の子どもに関しては、単に「自分の生活費のことがあるので、お金は出せない」といえばいいだけじゃないですか。そこに金を出さなければいけない特段の事情があるのなら、それはきっちり書いてもらわないとしょうがありません。書けない事情があるのなら、そもそもこんな記事書くべきでない。なに考えているんでしょうね、この筆者。また掲載するサイトも、内容についてアドバイスはしなかったのか。これでは私がしょっちゅう取り上げる産経新聞の南京祈念館についてのデマ記事と同じじゃないですか。あの記事も、中国側の談話ひとつないし(呆れ)、そもそも写真の撤去が事実であるとしても、その理由も(あたかも中国側が写真の不備を認めて撤去したかのように書いていますが)実のところ何も書いていないわけです。だいたい中国側の談話がないのだから、理由を書けるわけもないのです。
記事にある
>老後資金にとがっちりため込んだ富裕層のジジババ世代を狙った国家的陰謀 ともいえます。
というのが事実かどうか私は知りませんが(まあそうなのだろうなという気はします)、これはそんなレベルの話ではありません。単にこの女性が軽率なだけです。あきれ返ります。