どういうきっかけでこの本を読もうと思ったのかちょっと記憶が定かでないのですが、こちらの本をAmazonで知り、地元の図書館で借りて読んでみました。
「共同出版」というのは、自費出版の変形みたいなもので、出版した本を一般の書店にも置けるというのがふれこみです。つまりは、あるいは大都市の大書店にも、自著を扱ってもらえる(かもしれない)のです。
正直、それあんまりあてにならない話じゃないんじゃないの、っていう気がしますが(実際本を読んだ限りでは、まったくもってあてにならないようです)、ともかくそういう話で顧客に出版社は営業をかけてきます。
内容はなかなか面白かったのですが、本の詳細な内容を説明するのはこの記事の目的ではないので略します。私が興味をもった部分について記事を書きます。
つまりこの本は、現在は倒産した新風舎という出版社の問題を論じていまして、その関係で紹介されたエピソードです。この会社とトラブルを起こして争っている人の下に(たぶん顧客名簿から機械的に送付されたのでしょう)この会社からパンフレットが送られてきます。そこに、本に関するエッセイを書いている井狩春男という人の次のような宣伝文句があったというのです。
>新風舎は本を出版するすべての人の味方である!
これを読んで、この方は激怒したそうです。私はもちろん当事者ではないですが、しかし(後知恵としてでは なく)確かにずいぶん軽率な発言だなと思いました。
井狩は、取次ぎの鈴木書店という会社に長くつとめた書籍の専門家です。そのような人は、特定の出版社に対してここまでの発言をしてはまずいんじゃないのと思います。これは、新風舎という会社の実情とは無関係な話です。私が仮に彼だったら、ここまでのことは書きませんし書けません。もし依頼されても、「そこまでは・・・」と断ります。それは、やはりけじめというか、人間としての矜持というものです。というかここまで書いたら、トラブルが起きた際(実際その後起きます)始末に困るでしょう。一般のタレントとか写真家・作家と、彼のような書籍の専門家では世間の見る目が違います。
さてさて、井狩についてのwikipadia記事によると、彼は新風舎と深い関係にあったとのこと。
>新風舎出版賞の審査委員長も務め、さらに自身の著書「本は読むより書く方が10倍楽しい」でも同賞に応募することを勧めているなど、新風舎との関わりが深かった。
彼は、新風舎から著作も出しています。
それは当然な話で、そのような関係がなければここまでは書かないでしょうが、実際新風舎は共同出版の関係で顧客とのトラブルを抱えていましたし、上の批判本が出版された翌年の2008年に倒産してしまいます。wikipadia記事より。
>2007年後半から経営が悪化し、2008年1月に破たんした。
井狩がこのような新風舎の問題についてどれくらい知っていたか、かかわっていたかは不明ですが、率直に言って、これでは世間から相当冷たい目で見られても仕方ないと思います。彼がこの件ににまったく知識がなかったということもないでしょう。
さて、「井狩春男」というのでネット検索してみると、どうもよろしからぬことが分かります。これは、2013年5月4日時点でのgoogle検索の1ページ目です。チェックは、私がつけました。
wikipediaとかAmazonなど彼の著書を紹介したページ以外のチェックを入れた記事(こちら、こちら、こちら、こちら)は、驚くべきことにすべて彼の行状を批判、あるいはその関係で扱ったのです(呆れ)。もちろんこれらの批判が正当なものかどうかはまた話が違いますが、しかし当方が読んだかぎりでは、これらの批判はすくなくともでたらめな言いがかりではなさそうです。私の指摘が不審な方は、ぜひリンクした記事を読んでいただきたいと思います。特にこちらの記事(こちらはより詳細)で指摘されている件はかなりひどい、悪質であり破廉恥というレベルだと思いますが、読者の方のご意見はいかに?
なお、上に引用した井狩の宣伝文句に激怒した方と、上で紹介した記事の
>その被害者である三浦ヒロシという方
という人は、たぶん同一人物です。現在リンク先が消されているので、確認は出来ませんが。
最近井狩はこれといった新刊本を出していないし、wikipadiaにリンクされている彼のHPもすでに閉鎖されているようなので、どうもこういった一連の行状が、彼に対する警戒心を高めた可能性はありそうですね。
で、個人的な見解を述べると、井狩という人は、いくらなんでも脇が甘すぎる、やっていることが稚拙すぎるんじゃないのという気はします。自分の立場の認識や職業倫理の面でだらしなさすぎるように思います。
上に書いた彼の元勤務先の「鈴木書店」というのは、2001年に倒産しています。それがあって(別に彼もものすごい金持ちではないでしょうから)金銭的な問題もあり、やや無理なことをしすぎたのではと思われますが、それにしてもねです。
また、井狩という人は、自分の顔の馬鹿でかいイラストを自著の表紙にしたりと、やや特異な自己顕示欲があるみたいで、そういったところも暴走につながっている部分もあるのでしょう。
小さい写真しか見つからなかったので、あまり迫力がないのはご了承ください。
上で私が「かなりひどい、悪質であり破廉恥」と指摘した記事などは、率直に言って「うそつき」「恥知らず」「いいかげんにしろ」というレベルでまずいと思いますが、このようなことを書いていては、出版社も相手にしにくくなるんではないですかね。世の中でたらめをほざきつづけてもそれなりに利用価値があるから使われ続ける人もいますが、井狩にはそこまでの存在意義はなかったのでしょう。
タイトルや記事にも書いたように、すでに「過去の人」ではありますが、ちょっと目に余るなと思ったので記事にしました。
「共同出版」というのは、自費出版の変形みたいなもので、出版した本を一般の書店にも置けるというのがふれこみです。つまりは、あるいは大都市の大書店にも、自著を扱ってもらえる(かもしれない)のです。
正直、それあんまりあてにならない話じゃないんじゃないの、っていう気がしますが(実際本を読んだ限りでは、まったくもってあてにならないようです)、ともかくそういう話で顧客に出版社は営業をかけてきます。
内容はなかなか面白かったのですが、本の詳細な内容を説明するのはこの記事の目的ではないので略します。私が興味をもった部分について記事を書きます。
つまりこの本は、現在は倒産した新風舎という出版社の問題を論じていまして、その関係で紹介されたエピソードです。この会社とトラブルを起こして争っている人の下に(たぶん顧客名簿から機械的に送付されたのでしょう)この会社からパンフレットが送られてきます。そこに、本に関するエッセイを書いている井狩春男という人の次のような宣伝文句があったというのです。
>新風舎は本を出版するすべての人の味方である!
これを読んで、この方は激怒したそうです。私はもちろん当事者ではないですが、しかし(後知恵としてでは なく)確かにずいぶん軽率な発言だなと思いました。
井狩は、取次ぎの鈴木書店という会社に長くつとめた書籍の専門家です。そのような人は、特定の出版社に対してここまでの発言をしてはまずいんじゃないのと思います。これは、新風舎という会社の実情とは無関係な話です。私が仮に彼だったら、ここまでのことは書きませんし書けません。もし依頼されても、「そこまでは・・・」と断ります。それは、やはりけじめというか、人間としての矜持というものです。というかここまで書いたら、トラブルが起きた際(実際その後起きます)始末に困るでしょう。一般のタレントとか写真家・作家と、彼のような書籍の専門家では世間の見る目が違います。
さてさて、井狩についてのwikipadia記事によると、彼は新風舎と深い関係にあったとのこと。
>新風舎出版賞の審査委員長も務め、さらに自身の著書「本は読むより書く方が10倍楽しい」でも同賞に応募することを勧めているなど、新風舎との関わりが深かった。
彼は、新風舎から著作も出しています。
それは当然な話で、そのような関係がなければここまでは書かないでしょうが、実際新風舎は共同出版の関係で顧客とのトラブルを抱えていましたし、上の批判本が出版された翌年の2008年に倒産してしまいます。wikipadia記事より。
>2007年後半から経営が悪化し、2008年1月に破たんした。
井狩がこのような新風舎の問題についてどれくらい知っていたか、かかわっていたかは不明ですが、率直に言って、これでは世間から相当冷たい目で見られても仕方ないと思います。彼がこの件ににまったく知識がなかったということもないでしょう。
さて、「井狩春男」というのでネット検索してみると、どうもよろしからぬことが分かります。これは、2013年5月4日時点でのgoogle検索の1ページ目です。チェックは、私がつけました。
wikipediaとかAmazonなど彼の著書を紹介したページ以外のチェックを入れた記事(こちら、こちら、こちら、こちら)は、驚くべきことにすべて彼の行状を批判、あるいはその関係で扱ったのです(呆れ)。もちろんこれらの批判が正当なものかどうかはまた話が違いますが、しかし当方が読んだかぎりでは、これらの批判はすくなくともでたらめな言いがかりではなさそうです。私の指摘が不審な方は、ぜひリンクした記事を読んでいただきたいと思います。特にこちらの記事(こちらはより詳細)で指摘されている件はかなりひどい、悪質であり破廉恥というレベルだと思いますが、読者の方のご意見はいかに?
なお、上に引用した井狩の宣伝文句に激怒した方と、上で紹介した記事の
>その被害者である三浦ヒロシという方
という人は、たぶん同一人物です。現在リンク先が消されているので、確認は出来ませんが。
最近井狩はこれといった新刊本を出していないし、wikipadiaにリンクされている彼のHPもすでに閉鎖されているようなので、どうもこういった一連の行状が、彼に対する警戒心を高めた可能性はありそうですね。
で、個人的な見解を述べると、井狩という人は、いくらなんでも脇が甘すぎる、やっていることが稚拙すぎるんじゃないのという気はします。自分の立場の認識や職業倫理の面でだらしなさすぎるように思います。
上に書いた彼の元勤務先の「鈴木書店」というのは、2001年に倒産しています。それがあって(別に彼もものすごい金持ちではないでしょうから)金銭的な問題もあり、やや無理なことをしすぎたのではと思われますが、それにしてもねです。
また、井狩という人は、自分の顔の馬鹿でかいイラストを自著の表紙にしたりと、やや特異な自己顕示欲があるみたいで、そういったところも暴走につながっている部分もあるのでしょう。
小さい写真しか見つからなかったので、あまり迫力がないのはご了承ください。
上で私が「かなりひどい、悪質であり破廉恥」と指摘した記事などは、率直に言って「うそつき」「恥知らず」「いいかげんにしろ」というレベルでまずいと思いますが、このようなことを書いていては、出版社も相手にしにくくなるんではないですかね。世の中でたらめをほざきつづけてもそれなりに利用価値があるから使われ続ける人もいますが、井狩にはそこまでの存在意義はなかったのでしょう。
タイトルや記事にも書いたように、すでに「過去の人」ではありますが、ちょっと目に余るなと思ったので記事にしました。