世の中不審に思うことがいろいろあります。
たとえば、「魔太郎がくる!」というマンガで、なんで魔太郎の周囲であんなろくでもないことが多々生じるのに、魔太郎の周りの連中は、魔太郎を怖がりもせず付き合ったりいじめるのか(苦笑)。怖くてみんなあんな人間に近づかないでしょう(笑)。もっともそういうことを言い出せば、なぜ魔太郎は他人からいじめられるのかという疑問は生じます。彼の魔力を持ってすれば、はじめからいじめられないでしょう。
「13日の金曜日」シリーズで、なんであのキャンプ場は閉鎖されないのか(笑)。あんな事件が起きて、あんなキャンプ場を再開して、それで泊まりに来て災難にあうなんて、そんな馬鹿世界にいないでしょう(笑)。
金田一耕介もので、なんで金田一は、あんなにたくさんの死人が出てからでないと事件が解決できないのか(笑)。もっと早く事件を解決しろ! と私でなくたって言いたくなります。
シャーロック・ホームズの「赤毛連盟」(延原謙訳では「赤毛組合」)で、なんで犯人たちは犯行直前に赤毛連盟を解散するのか(苦笑)。あんなように突然解散すれば、誰だって不審に感じるでしょう。もっともそもそもトンネルなんか簡単に掘れないだろうとか、そんな面倒な手間をかけるまでもないという話もあります。
エルキュール・ポワロの周囲は、なぜポワロの推理にいちいち異を唱えるのか(笑)。あんなすごい推理で数々の難事件を解決していれば、どんな突飛な推理でも、みんな小説で書かれているよりは彼の推理を信用すると思いますけどね(笑)。
なおポワロのWikipediaによると、
>33の長編・54の短編・1つの戯曲に登場し、ミス・マープルシリーズと並んでクリスティが生涯書き継ぐ代表シリーズとなった。しかし、クリスティ自身は自伝の中で「初めの3、4作で彼を見捨て、もっと若い誰かで再出発すべきであった」と述べている。孫のマシュー・プリチャードの証言では、クリスティはポアロにうんざりしていたが、出版社などに半ば強制される形でシリーズを書きついでいた
とのこと。コナン・ドイルもホームズを1回殺しているくらいですから(行方不明だけどね)、似たようなものだったわけです。現在の日本のシリーズものの著者たちも、そんな部分があるのかもです。藤子・F・不二雄もいろいろ短編を発表しているしね。
余談:定期的に放送はしていますが、来週日曜にTBSで放送された古谷一行主演の金田一耕助がAXNでまとめて放送されますので、興味のある方はどうぞ。12月には、石坂浩二の映画版もまとめて放送される予定です。