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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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春の珍事だ(産経も安倍晋三を見限ろうとしている?)(3月15日更新)

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「黙然日記」さんで知ったニュースを。今日のような記事をかける日を、私は待ち焦がれていたのです(喜)。安倍晋三が自民党総裁に復活した2012年9月から5年半、首相になってからも5年3か月、長かったぜ。ブログを中止したり、社会問題の記事を書くのをやめないでよかった(笑)。まあやめるわけもありませんが

「安倍マンセー保守」たちよ、森友文書改ざんの罪深さを認めよ

(前略)

 ・・・誰が削除を命じたのか。毎日新聞は「佐川宣寿(のぶひさ)前国税庁長官が理財局長を務めており、売却の経緯を説明する責任者として書き換えを指示したとみられる」と報じた(3月11日付夕刊)。だとしても、佐川氏一人の責任ではない。財務省および安倍政権の責任である。にもかかわらず、私が「安倍マンセー保守」と揶揄(やゆ)する陣営は朝日報道を否定し、政権を擁護し続けた。

 政権自身も、たとえば佐川氏を「これまでの識見、経験を見ても極めて有能」(麻生太郎財務相)とかばい続けた。そして、ついに佐川氏が辞任すると、森山裕・自民党国対委員長が国会内の記者会見でこう放言した。
国税庁長官の辞任が決まり、財務大臣室へ向かう佐川宣寿氏=2018年3月9日、財務省
 「職を辞されるということは非常に重いこと。トカゲの尻尾ではなく、国税庁長官はアタマだと思う。(野党が求める佐川氏の国会招致については)一般人になられたわけで、難しくなったと申し上げた方が分かりやすいのではないか」。まさに「トカゲの尻尾切り」。汚れたホンネが露呈している。どう見ても「美しい日本」(安倍首相)とはほど遠い。

念のため指摘すれば、問題当時、佐川氏は理財局長であり「国税庁長官」ではない。本来なら書くまでもないが、「アタマ」は財務大臣であり、総理大臣である。総理や大臣の明示的な関与があったとは思わないが、いわゆる忖度(そんたく)はあったのではないか。現に文書から、安倍総理夫人の名前と彼女の発言も削除された。そこには忖度があったと判断せざるを得ない。

 だが、安倍政権と「安倍マンセー保守」はその可能性すら否定してきた。みな「モリカケ」と呼び、問題を矮小(わいしょう)化した。朝日報道を「捏造(ねつぞう)」と断じた者もいる。政府が14件の文書で「書き換え」を認めざるを得なくなった3月12日現在も、「改ざんではなく訂正」と強弁したり、「たいした問題ではない」と嘘ぶいたり…。


 厚顔無恥(こうがんむち)も甚だしい。立憲民主党らが主張する通り、政府は「国権の最高機関」たる国会を愚弄(ぐろう)し、民主主義の根幹を揺るがした。加えて歴史を改ざんした。決して些細(ささい)な問題ではない。断じて許されない。保守派こそ、そう非難すべきではないのか。

 仮に書き換えが許されるなら、文書番号や日付の明記を求める公文書様式はすべて無意味になってしまう。既出拙稿も内容を書き換えれば済む。公文書それも決裁文書でそれが許されるなら、国会審議も、議会制民主主義も、あらゆる行政手続が意味を失う。

(略)

 いわゆる説明責任は、政府にとって法的義務であると同時に、神聖な倫理的義務でもある。だが、政府はその責任を果たすどころか、「廃棄した」「価格交渉はなかった」など虚偽答弁を重ねた。答弁との辻褄(つじつま)を合わせるべく決裁文書を改ざんし、あげく担当者を自殺に追い込んだ。実に罪深い。

うーん、これはすごいですね。潮匡人のような人物がこういう記事を書くのもすごいし、産経新聞系のメディアであるironnaが掲載したのはもっとすごいですね。

かつて私は、こんな記事を書きました。

このようなことをプロのジャーナリストが発言するのはさすがに驚かされる

その記事の中で私は、

>今の産経新聞で、いかなる形であれ安倍晋三をあからさまに批判することが許されるかといえば、それは許されませんよね。懲罰人事、あるいは粛清人事があるでしょう。

と指摘しました。

この指摘は間違っていないと思いますが、潮が記事を書くこと自体は潮の意志ですが、しかしそれが産経系の媒体で発表されたとなると、これは1つ段階が進んだように思います。

現時点で産経が安倍を見限ったとは断言しませんが、明らかに産経はそちらのほうに動いていますね。今は様子を見ながら、おそらくは安倍を見限る方向へ進んでいるんじゃないんですかね。産経があのような記事を発表するというのは、そういうことでしょう。

で、産経から見捨てられたら安倍晋三はおしまいですね。もちろんあんな野郎、本来とっくの昔におしまいのはずだったのですが、いろいろあって今日まで首相をやっているわけです。が、安倍狂信者とでもいうべき連中も、こんなことで安倍をかばっても損だくらいの判断は、たいていの人間がしているようです。

池田信夫は、

>問題は安倍首相が実際に関与したかどうかではなく、国会答弁の文書を理財局長が改竄させたこと。その原本が(誤って)検察に渡らなかったら、改竄は闇から闇に葬られていた。しかも彼はその後、国税庁長官に出世した。内閣としての責任はまぬがれない。

としているし、安倍の提灯本を書いた山際澄夫も

>残念だが、森友問題で国会を騙し続けた責めは政権にある。財務省や、まして真相を暴露したメディアや野党に責任を押し付けるのは、ちょっと違う。この先、国会は与野党が協力して真相解明にあたらなくてはならない。そうでなければ深刻な政治不信が拡大する。

書いているくらいです。私は、この連中(特に山際)は、地獄の底まで安倍についていくのかと思っていましたが、そうでもないようです。山際の著書には「これでも朝日新聞を読みますか?」というのがありますが、そんな彼がこんなツイートをせざるを得なくなるというのもなんとも皮肉です。

ほかにも朝日新聞のスクープに疑義を出していた橋下徹や長谷川豊といった人たちも、もはやこれまでとばかりのツイート記事を発表しています。

>俺も政治家のときにはメディアと散々喧嘩をやったけど、やっぱり民主国家においてはメディアは重要だ。しかもきっちりと調査できるメディアがね。野党は全く力不足。今回は朝日新聞は大金星だな。これまで徹底した調査の陣頭指揮をとらなかった安倍政権の政治責任は重い。

>今回は朝日のスクープに称賛を送りたい。そして維新の腕の見せ所だ!

それで安倍ブレーンのトップである櫻井よしこはというと、この記事執筆時点の3月15日では、サイトツイッター他を確認しても、この件では黙っていますね。彼女が理事長を務める「国家基本問題研究所」も、この件で安倍を擁護することはしていません。櫻井のサイトは、3月15日発表として

自民党は9条改正案を纏めきれるか

という記事を発表していますが、現段階はそれどころの話じゃないでしょう(笑)。「週刊ダイヤモンド」でもこれといったことは書いていないようだし、本日発売の「週刊新潮」でも北朝鮮関係の記事を発表しています。このあたりは、もちろん近日中に安倍を擁護する記事が続出ということもあり得ますが。しかし当の「週刊新潮」は、森友大特集なんですけどね(苦笑)。この号にあわせて、森友関係の記事を書くことは十分可能だったはず。いちばん上のサイトのスクリーンショットの出典は、こちらのサイトです。

あるいは、花田紀凱あたりも、現段階この件についてこれといった言及を発見できませんでした。もちろんこれも、見落としかもしれませんし、今後安倍絶対擁護の論陣を張る可能性はあります。とりあえず来月当たりの「正論」、「WiLL」、「月刊Hanada」などは要チェックです。

もちろん百田尚樹島田洋一など、いまだに安倍を擁護している狂信者、ありは確信的に居直っている連中もいますが、さすがにこんなことで本気で安倍を擁護する人間は、本当の安倍キチガイか本当に無知な馬鹿のどちらかでしょう。まともな人間なら、さすがにこれはまずいくらいの考えは持つでしょう。あるいは、田母神俊雄や稲田朋美のときのように、こんなやつかばったってこっちが損をするだけだというくらいの判断力はあるでしょう。

「黙然日記」のpr3さんは、

>ひとつのターニングポイントは、森友文書改竄問題で日本会議の名前が出されたことでしょうか。「日本会議が安倍氏を見捨てた」という補助線を引くと、このコラムは理解しやすくなります。

と指摘しています。おそらくそういうところがあるんでしょうね。安倍も産経も、日本会議とのかかわりを最大限嫌がり、産経は日本会議を無力な団体であるといろいろ主張していますが、現実問題として日本会議から見捨てられたらどうしようもありません。

私は、安倍晋三が2012年に自民党の総裁に復活したことや、昨年の選挙での前原らの不始末などもあったので、こういうことは最大限慎重に書くことにしていますが、どうやら安倍政権もそんなに長くはなさそうですね。5年何か月もじゅうぶん長いですが、さすがにこの男の自民党総裁3選というのはなさそうです。昨日(3月14日)までは確信がなかったのですが、この潮の記事を読んで確信を持ちました(笑)。

が、私がいくら確信してもしょうがないので、こうなったら安倍辞職で万人が団結して、安倍晋三には首相をすぐ辞任していただきたいところです。彼は、森友の学校設立に自分か奥さんがかかわっていたら、首相も議員もやめるとかほざいていたじゃないですか。そういう口先だけ(ね! 安倍は口先だけの男なんですよ)の啖呵を切っておいてそれで都合が悪いから公文書を書き換えたなんて、日本憲政史上末代までたたります。だから最後くらい自分の言葉が口先だけでないことを証明するために、ぜひ首相、議員ともに辞職していただきたいですね。少なくとも首相はすぐ辞任してほしいものです。

そう考えると、わが人生最高の喜びの日の少なくとも1つにはなりそうな日(ちなみにわが人生のそのような日の1つは、2007年9月12日です。何の日かはすぐおわかりでしょうが、わからない方は検索してください)もそんなに遠くはないのかもしれません。それならその日が大変楽しみですが、しかしぬか喜びをしてもしょうがありません。ここは必要以上に期待をしないで事態の推移をみていきます。

が、いずれにせよ安倍晋三のような最高レベルの馬鹿でクズを首相に長くさせているのは、本当に日本と日本国民ほかにとって大変な損害ですね。つくづくそう思います。

上に引用したpr3さんとinti-solさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。


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