間引き更新するなんていっていてあんまり間引きもうまくいっていませんが(いろいろ政治が面白い情勢になっているし)、今日は残念な話を。まずは記事を読みください。
>香川京子さんの70年 池袋・新文芸坐で
2018年3月20日10時30分
◆「ひめゆりの塔」が転機 小津・黒沢作品にも
溝口健二、小津安二郎、黒沢明などの監督作品に出演し、今も現役を続ける香川京子さんの70年にわたる俳優活動を振り返る「香川京子映画祭」が、池袋の新文芸坐で始まった。代表作「ひめゆりの塔」やフィルム上映がまれな「杏(あんず)っ子」など計25作を上映。21日には香川さんのトークショーもある。30日まで。
映画人生を振り返る「凛たる人生 映画女優 香川京子」(ワイズ出版)の刊行を記念して企画された。香川さんは1949年に新東宝に入社し、翌年「窓から飛び出せ」(島耕二監督)で本格デビュー。「女性が就ける仕事が限られていた時代で、就職感覚で女優に応募した」と振り返る。すぐに人気が出て、52年に「自分が出る作品は自分で決めたい」とフリー契約に。直後に出演した「ひめゆりの塔」(今井正監督)が転機となった。
「私が疎開先でお友達と歌いながら女学校に通っていた頃、沖縄では同世代の女性たちがあんな悲惨な目にあっていたという事実を知り、ショックを受けた」。出演後、「平和は何よりも尊いことを伝えていきたい」と、学徒隊や沖縄戦の犠牲者を悼み、平和を訴える活動を続けている。
その後、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を得た「山椒大夫」や「近松物語」など溝口監督の映画に出演。「監督はどんな風に演じなさいと具体的におっしゃらない。自分で考えないといけないから、本当に鍛えられた」と振り返る。「東京物語」(小津監督)や「どん底」(黒沢監督)に出て順調にキャリアを重ねた。
63年に結婚後、夫の転勤で渡米し、2人の子どもを育てた。「仕事を失う恐れ? 休んで忘れ去られるならそれまでの女優だと思っていました」。約3年間の海外生活後に復帰した。
現在86歳。「私生活では主婦です」と語り、家事や愛猫の世話にいそしむ一方、公開中の日台合作映画「おもてなし」に出演するなど、今もオファーが絶えない。「若い監督と一緒に仕事をさせていただけてありがたい。みんなで作品を作り上げていく映画の現場が何より好きなんです」
問い合わせは新文芸坐(03・3971・9422)。
(伊藤恵里奈)
18日日曜、本日(21日)に彼女のトークショーがあったんですか・・・。用事があったので行けないのは仕方ない部分もありましたが、でも用事というのは、いかなる方法でも都合をつけることも可能だし、そうなるとやっぱり残念ですねえ。
ちょっと前、同じ文芸坐で、岩下志麻のトークショーがあり、これも友人Nと山陰に行ったりしたので行くことが出来ず、これまた人生ひどい失敗だあと嘆いたことがあります。大島渚が亡くなった後、小山明子のトークショーに行くことが出来たのは、せめてもの救いでしたかね。なお、崔洋一監督(彼は、「愛のコリーダ」で助監督も務めました)とも握手できました。私感激。
いずれにせよ、今度はこのようなチャンスを逃すわけにはいきません。記事にするかどうかはともかく、鋭意情報収集に努める所存です。
ところで上にある本ですが、こちらですかね。
共同通信記者の立花珠樹氏が聞き手の本のようですね。氏は、ほかにも次のような本を出版しています。
写真の大きさの違いについては、Amazonの画像をそのままいただいただけで他意はないということでご了解ください。
岩下志麻の本は読んでいませんが、若尾文子のほうは読みました。なかなか面白い本でした。これは、香川の本もまた地元の図書館に入れてもらおうかな。
なお記事にもありますように、香川京子という人は、
>溝口健二、小津安二郎、黒沢明などの監督作品に出演
した女優でした。この3巨匠の作品に出た役者というのは、さして多くありません。主として活躍した映画会社が違うし、作品の個性も何も違うからです。が、私もこの件についていろいろ調べているので、記事を発表できそうになったらまたお読みいただくことにいたします。スチール写真は、表示もありますが、1958年の映画「杏っ子」より。(たぶん)26歳くらいの彼女です。