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解任するにしても、時機を逸していると思う(デッドラインは昨年12月?)(4月10日更新)

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サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が解任という事態になりましたね。記事を。

>ハリルホジッチ監督の解任を正式発表…後任監督は技術委員長の西野朗氏に決定 

2018年4月9日 16時6分 SOCCER KING

 日本サッカー協会は9日、日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任を発表した。

 ハリルホジッチ監督はハビエル・アギーレ氏の後任として、2015年3月に日本代表の指揮官に就任。2018 FIFAワールドカップ ロシア・アジア最終予選では6勝2分け2敗の成績でグループBを首位で通過。6大会連続6度目のワールドカップ出場権獲得に尽力した。しかし、ワールドカップ出場決定後の国際親善試合では成績が奮わず、国内組のみで臨んだ12月のE-1選手権を除くと、ここまで1勝2分け3敗だった。

 3月27日のウクライナ代表戦後、日本サッカー協会の西野朗技術委員長は「もちろん継続して考えたい」とハリルホジッチ監督の続投を明言していたが、6月のワールドカップまで残り約2カ月のタイミングで解任を決断した。なお、ハリルホジッチ監督はコートジボワール代表を率いた2010年にも本大会直前で解任されている。

 後任監督は西野朗技術委員長に決定した。西野監督はガンバ大阪で明治安田生命J1リーグ優勝や天皇杯優勝などを経験し、Jリーグ監督通算勝利数は、歴代1位の270勝である。その実績を買われ、2016年3月から日本サッカー協会の技術委員長に就任していた。

 今後の日本代表のスケジュールは以下の通り。

5月30日(水)国際親善試合 vsガーナ代表(日産スタジアム/日本)
6月8日(金)国際親善試合 vsスイス代表(スタディオ・コルナレド/スイス)
6月12日(火)国際親善試合 vsパラグアイ代表(チボリ・シュタディオン/オーストリア)
6月19日(火)FIFAワールドカップ vsコロンビア代表(モルドヴィア・アリーナ/ロシア)
6月24日(日)FIFAワールドカップ vsセネガル代表(エカテリンブルク・アリーナ/ロシア)
6月28日(木)FIFAワールドカップ vsポーランド代表(ヴォルゴグラード・アリーナ/ロシア)

解任するかどうかは日本協会の胸三寸ですので、それはどうこう言ってもしょうがないのですが、でも解任するにしてもタイミングを逸していますよね。個人的な意見ですが、やはり昨年12月がひとつのデッドラインじゃなかったですかね。実際には、上にもあるE-1選手権というのは記事にもあるように国内組だけですから、監督の能力をトータルに図るに適しているとも思えませんが、解任するのなら、この時の成績が振るわないという大義名分は一応あるじゃないですかね。あくまで「一応」ですが。

それで、先月の欧州遠征は、新監督に指揮してもらえば、まだ新監督の手腕が本大会でもそれなりに発揮できたのではないかと愚考しますが、西野新監督は、練習試合3試合で本番ですから、なかなか厳しいんじゃないんですかね。西野氏も引き受けたくて引き受けたわけじゃなくて、逃げられないから引き受けたんでしょうけど、大変ですよね。

で、今回日本協会がやや強引に解任に進んだ大きな理由は、私の見たところスポンサー、人気の関係かなと思います。どうもスポンサーがいい顔をせず、テレビ視聴率なども芳しくないところがある。協会も、そこで監督継続を主張するにはやや成績が物足りず、この結果になったという側面が大きくないか。こちらの記事では、韓国のマスメディアの論評として

>「日本サッカー協会、ハリルホジッチ監督を更迭する3つの理由」と報じたのは、『OSEN』だ。同記事では、解任の理由として「成績不振」「代表選手から不満が続出したこと」「スポンサーの不満」の3つを挙げ、そのなかでもスポンサーの不満が積もったことが「決定的だった」と紹介している。また同記事は、「ハリルジャパンの成績が転げ落ちるように急落したことによってTVの視聴率が低下」し、解任を避けられなくなったとした。

というのを紹介しています。正鵠を得ているのでは?

それにしても、西野新監督の手腕に期待するしかないですが、日本が決勝トーナメントに進んだ2つの大会、2002年と2010年の大会は、両方とも日本以外は、欧州2国、アフリカ1国というセットで、日本は欧州とアフリカ(ロシア、デンマーク、チュニジア、カメルーン)に勝って、欧州のベルギーとオランダに引き分けて負けています。つまり2002年が2勝1分け、10年が2勝1敗のわけですが、今回もやっぱり2勝はしたいですが、コロンビアは日本苦手の南米ですから厳しいですね。ポーランドもセネガルも強そうだし。西野監督としても、10年の岡田監督を見習って堅守速攻をめざすとか、いろいろオプションをかえてくるのでしょう。

いずれにせよ、やはり最悪昨年末での解任がギリギリでしたね。結果がどうなるかわかりませんが、このあたりもう少しサッカー協会も考えてほしいなというところです。

ともかく日本のサッカーも、代表監督を、ワールドカップ直前で解任する国になったというのが、時代の変化をかんじます。クラブではJリーグも、シーズン途中での監督解任は珍しくなくなっていますが、ワールドカップ出場を成し遂げた監督も、時と場合では容赦なく解任する。私は今回の解任は、あまりいいとは思いませんが、ともかくそこまでするように日本のサッカー界もなってきたのです。ラグビーなんかもいずれはそうなるんですかね?


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