11月8日〜10日にかけて、フィギュアスケートのNHK杯があった関係で、拙ブログのアクセスは大変好調でした。読者の皆さまに感謝を申し上げます…といっても、普段よりアクセスがいいということは、普段読んでいない方が検索サイトその他からこのブログを知って目を通すということで、その後も読者になって下さっている少数の方以外には、この記事は読んでいただけません。もっとも私のフィギュアスケートの記事なんて、読んでいて気分を害する人のほうが多いのでしょう。
それはともかく、この時アクセスがよかった記事は、具体的には次の2つです。ほかにもありますが、この2つが抜けています。
ほれみたことか、こうなった(フィギュアスケート選手マーヴィン・トランのペア解消)
上の記事は、マーヴィン・トランとのペアを解消した高橋成美が新しい相方と出場したことによって注目されたのかと思われます。下の記事は、浅田真央の学校の話なんてなにをいまさらだと思うのですが、やはり注目されました。
浅田真央の学校の話なら、下の記事のほうがよっぽど個人的には気に入っているのですが、途中経過の記事ですので、結果について記した記事のほうが重視されるということでしょう。
これは今回の件に限りませんが、アクセスの多い記事と自分が気に入っている記事というのは、かならずしも一致しませんね。それは当たり前の話ですが、そういった齟齬というのも興味深いといえば興味深いものはあります。
で、11月になって、この件で2つほど私の記事に否定的なコメントをもらいました。まず最初のコメントを。
>Unknown (ばぶ)2013-11-05 17:32:37真央ちゃんの人間性は素晴らしいので、
義務教育を受けていないとか、大学の単位がどうとか、そういうことで人を判断するのはどうかと思います。
人間性の話なんて私はなんら書いていないので、そんなことをこの記事にコメントされてもしょうがないと思いますが、私はこのコメントに次のように返しました。
>>ばぶさん (Bill McCreary)2013-11-05 20:56:52まあ優秀な選手であることを認めるのはやぶさかではないですけど。でも大学もさることながら、これは悪いのは母親ですが、義務教育を受けなかったのはたいへんよろしくないと思います。だから山田コーチも、著書の中で学校には行ってほしいと書いたわけです。
すると、また次のようなコメントがありました。
>Unknown (みーにゃ)2013-11-08 16:54:19ばぶさんへの返答、趣旨がズレ過ぎてる気がするのですが…。
選手として素晴らしいではなく、人間性が素晴らしいとばぶさんは仰っています。
義務教育受けても大学卒業してもどうしようもない人間はいます。
そんなことで人間性を判断すること自体に疑問を感じますね、私は。
で、次のように私は返しました。
>>みーにゃさん (Bill McCreary)2013-11-08 18:20:37まあ人間性うんぬんは、義務教育に行かないことを正当化しませんから。
浅田真央の人間性がもしすばらしいのなら、義務教育にきっちり通っていれば、もっとすばらしくなったろうという以上の話ではないと思います。
私の書きたいことは、2番目のコメントに集約されています。人間性のよしあしなんて、義務教育に行かないことをなんら正当化しないし、また、浅田真央が人間性の非常によい人間なら、義務教育に行っていればもっと彼女の人間性はよくなっただろうと思うわけです。
浅田真央の人間性がすばらしいのかどうかは私は知りませんが(知るわけもありません)、義務教育にろくに通っていないおかげで、ずいぶん彼女は世間知らずというか、世事にうといところがあるはずです。他人とのつきあいとかいろいろな点での社会性なども、失礼ながら義務教育に通っていないことによって不十分なところが多々あるはずです。義務教育にきっちり通っていれば、そういった部分も行かないよりは軽減されていることでしょう。
つまりはこの件は、浅田真央を学校に通わせないでスケートばかりさせていた母親の浅田匡子さんが基本的に親としてきわめてよろしからぬ人物だったということです。だから上のコメントにも書いたように、浅田真央の師匠であった山田満知子は、自著「素直な心が才能を伸ばす!―だれでも結果は出せる」で
>子どもたちには、それしかできない“スケート馬鹿”にはなってほしくないのです。そして将来のある人間として、学校にはきちんと行ってほしい。
スケートの練習がたとえ厳しくても、普通の学校に普通に通い、同じ年齢の子どもたちとの学校生活をまず優先させてほしい。小学生は小学生らしく、中高生は中高生らしく、その上でのスケートだと思うからです。
と書いたわけです。ああいったことを他の子どもたちや親が真似しては困る、それから浅田真央の母親に、あなたのやったことはいろいろ問題もあるのよと伝えたかったのでしょう。浅田匡子さんが、それをどのように受け止めたかは分かりませんが…。もちろんこの件は、浅田匡子さんだけの責任ではありません。そういったことを見て見ぬふりをした彼女の夫(=浅田真央の父)、スケート関係者、マスコミ、みんなどうしようもない人たちです。浅田匡子さんは、たぶん勉強とか学校教育とか学問とかにきわめて理解の低い人間だったのでしょうから、いくら浅田真央の通う小中学校の教員や名古屋市の教育委員会が激怒したところで、浅田匡子さんが自分の非常識さを省みることはなかったんでしょうね、きっと。
だいたい同じことを何回も繰り返しますけど、亀田の3男が学校に通っていないことは、世間はそれなりに指弾したじゃないですか。なんで浅田真央については不問なんですか? 亀田史郎氏と浅田匡子さんとの間で、子どもに対してやっていることなんて何の違いもないじゃないですか。ただ浅田匡子さんは亀田の親父ほど非常識じゃないから、そういったことを公然と居直ったりはしないだけでしょう。つまりは、亀田家は嫌われているが、浅田真央は国民的な人気がある、っていうだけの話です。それもどうかです。
というわけで、「人間性」とかを持ち出して、浅田真央が義務教育も満足に通わなかったということをかばうのはやめましょう。浅田真央が悪いわけではありませんが(大学に通わなかったのは、悪いのは浅田真央です)、どちらにせよ義務教育に子供を通わせなかったということは、彼女の親は子どもへの最低レベルの親としての責任を無視あるいは放棄したわけで、きわめてよろしくないことです。このことは、何回でも私はくりかえします。世間が見て見ぬふりをしているのだから、私が言うしかないでしょう。
いかなる観点からしても、親が義務教育に子どもを通わせないなんてことは絶対に許されることではありません。