Quantcast
Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

著作権がからむ、ちょっと興味深い記事をご紹介(『カリオストロの城』が、公開40年を経てフランスで正式に公開される)

$
0
0

ちょっと前、面白い記事を読みました。全文引用します。

>WORLD

2019年02月10日 12時50分 JST | 更新 2019年02月10日 14時28分 JST
「カリオストロの城」フランスで初上映。40年間公開されなかったのは、ルパン三世の著作権トラブルが原因?
現地紙ル・モンドも称賛「一種の理想的なエンターテイメントを実現している」
高橋史弥(Fumiya Takahashi)
宮崎駿監督が初めて手がけた長編アニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」が公開から40年後の2019年1月、フランスで初めて上映された。

2019年1月にフランス国内で公開された「カリオストロの城」のポスター
HUFFPOST JAPAN

■フランス政府が紹介
フランス政府留学局の日本支局は2月7日、フランスで「カリオストロの城」が上映されたことをtwitterで紹介し、「フランス留学中の方はぜひフランス語で様々な名シーンを見てみてください」と呼びかけた。

フランス政府留学局-日本支局
@CampusFrance_jp
日本で放映されてから40年、フランスでついに『ルパン三世 カリオストロの城』の上映が実現しました。
フランス留学中の方はぜひフランス語で様々な名シーンを見てみてください。https://bit.ly/2WHQFj5 pic.twitter.com/aEnpgEuHEj

4,993
17:00 - 2019年2月7日
Twitter広告の情報とプライバシー
3,794人がこの話題について話しています
■上映まで40年...背景に著作権問題か
「ルパン三世 カリオストロの城」は1979年に日本で公開されたアニメ映画。原作はモンキー・パンチさんで、宮崎駿さんが監督を務めた。

ヨーロッパにある架空の国「カリオストロ公国」を舞台に、フランスの小説家モーリス・ルブランの作品に登場する怪盗、アルセーヌ・ルパンの孫という設定の「ルパン三世」が活躍する物語。

日本では度々テレビで放映されるなどし、根強い人気を保ってきた。

Le Château de Cagliostro - Bande annonce (2019) HD VF

フランス政府留学局が紹介している現地のニュースサイト「Le Point」によると、この作品がフランスの映画館で上映されたのは初めてだという。

上映されるまで40年間かかった理由について、 ルパン三世という名前が、「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権に抵触するとして、問題視されていたと同サイトは紹介している。

なお、作者モーリス・ルブランの死後70年が経過した2012年から「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権が消滅。ルパンの名称に関わる問題がクリアになったことで、正式に映画公開できるようになったようだ。

そのため、以前から作品のビデオ版は出回っていたものの、主人公はルパンではなく「エドガー(Edgar)」や「ヴィドック(Vidoqc)」などと名前が変えられていたという。

フランスの大手紙「ル・モンド」はこの映画について「一種の理想的なエンターテイメントを実現している」と称賛している。

動画の予告編には、1月23日とありましたから、その日が公開された日なのでしょう。

それでフランス語の吹替になっていましたが、クラリスの声などだいぶ違いますね。でもこの映画も公開から40年なんですね。山田、納谷、石田といった方々もすでにこの世の人ではありません。島本須美も今年65歳だしね(1954年生まれ)。

で、私も長きにわたって、『ルパン三世』って、著作権大丈夫なのかなあと思っていました。日本ではクリアされているのかもですが(どうも出版社が、かなりいい加減に突っ走ったらしい)、少なくともフランスでは問題にされていたみたいですね。もともと名字に「三世」っておかしいんですが、これは「エマニエル夫人」みたいなもんなんですかね? 「エマニエル」はあくまでファーストネームですから、「マダム」がつくのはおかしいわけです。ボヴァリー夫人はあくまで「エマ・ボヴァリー」だし、チャップリンが演じたヴェルドゥ氏は、あくまで「アンリ・ヴェルドゥ」です。『殺人狂時代』の原題は、Monsieur Verdouxです。またSirは、ファーストネームにつきます。Wikipediaを引用すれば、

>正式な儀礼において、Sir はナイトないし準男爵(バロネット)勲位をもつ男性(イギリスの貴族制度において、爵位をもつ貴族のすぐ下に位置づけられる階級)の人物の名(あるいは名の一部)、ないしは氏名全体に付けられるが、姓だけに付けられることはない。ポール・マッカートニーを例にとれば「Sir James Paul McCartney」「Sir Paul McCartney」「Sir Paul」は正しい用法であるが「Sir McCartney」とはしない。また、ナイトに叙されたものを呼ぶ際に「ミスター(Mr.)」は用いないので、ミスター・マッカートニー(Mr. McCartney)にはならない。

ということになるわけです。そういえば私も、昔ロンドンのホテルで「Sir」と言われたことがありますが、その時1回だけですね、そう呼ばれたのは。

全然関係ない話ですが、『エマニエル夫人」からみでネタを仕入れましたので、拙ブログの読者の皆さまに披露したいと思います。乞うご期待。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>