また芸能人の、ドラッグ関係の不祥事ですね。NHKの記事を。
>俳優のピエール瀧容疑者逮捕 コカイン使用疑い
2019年3月13日 0時05分
俳優やミュージシャンとして活動しているピエール瀧容疑者がコカインを使用したとして、厚生労働省の麻薬取締部に逮捕されました。調べに対して容疑を認めているということで麻薬取締部が入手ルートを調べています。
逮捕されたのは俳優やミュージシャンとして活動しているピエール瀧、本名・瀧正則容疑者(51)です。
厚生労働省の関東信越厚生局麻薬取締部によりますと、違法薬物を使用しているという情報をもとに12日、瀧容疑者の自宅を捜索し本人に任意同行を求めて尿検査を行ったところコカインの陽性反応が出たということで、麻薬取締法違反の疑いが持たれています。
麻薬取締部によりますと調べに対して「コカインを使用したことに間違いありません」などと供述し容疑を認めているということです。
麻薬取締部が入手したいきさつなどを調べています。
ピエール瀧容疑者とは
公式ホームページによりますと、ピエール瀧容疑者は静岡県出身の51歳。
1989年にバンド「電気グルーヴ」を結成し海外でもツアーを行って人気を集めていました。
また、俳優としても幅広い役を演じていて映画やドラマなどに数多く出演し、映画「凶悪」では日本アカデミー賞の優秀助演男優賞を受賞しました。
また、現在放送中のNHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」にも出演しています。
コカインとは
コカインは南米原産のコカという植物の葉の成分が原料で、多くは無色や白色の粉末です。
覚醒剤と同じように神経を興奮させ幻覚症状があらわれます。また、一般的には覚醒剤に比べて持続する時間が短いため、一日に何度も使用するケースがあり、大量に摂取した場合死亡することもあるということです。
国内では覚醒剤に比べて押収量は少ないものの、海外から1度に100キロ以上が密輸される事件も起きています。
正直あんまり彼のことに詳しくないんですが、でもかなりいろいろ幅広く出演しているので、迷惑がかかるのは相当に各方面に及びそうです。
それで問題なのが、過去の作品の鑑賞が難しくなるのも困るし、またこれからの作品がお蔵入りになると「うひゃー」ですね。新井浩文の件でも、どうも映画やドラマの公開延期、公開中止、撮り直しが生じました。はてこれから映画については公開されるかも怪しいものです。
という本があり、Wikipediaでも固有名詞でない「封印作品」という項目があるくらいですが、Wikipediaでも有名どころとしては、
が紹介されていますが、「オバケのQ太郎」のように、封印状態から解き放たれた作品もあります。
それで最近私が、うーん、封印作品というのもたくさんあるんだなあとあらためて感じたドラマがあります。1980年にフジテレビで放送されたドラマ「87分署シリーズ・裸の街」です。
題名からお分かりのように、エド・マクベインの代表作『87分署シリーズ』を原作とし、舞台を横浜に移してドラマ化したものです。Wikipediaからキャストを借りると、
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古谷一行 - 友成寿美雄刑事(スティーブ・キャレラ二級刑事)高校卒業後に神奈川県警に採用され、以来一貫して捜査の第一線で活躍。勘の正確さと苦労を惜しまない捜査活動は一目置かれるほど。寺西房子は恋人(のちに結婚)。 坂口良子 - 寺西房子(テディ・キャレラ)友成の恋人で、後に結婚。少女の頃に交通事故で両親を失い、自らも先天的なろう者だが、それでも努力して美容師の資格を取得した。明るく聡明な性格。 田中邦衛 - 竜間達磨刑事(マイヤー・マイヤー二級刑事)友成の上司で第一係長。実家は貧しい寺で、その後継ぎになるべく佛教大学に入学するも、退学して警察官になる。その家柄から愛称は「和尚さん」。凶悪事件の時にも陣頭指揮を執る。 高橋悦史 - 林能三警部(ピーター・バーンズ警部)刑事課長。将来の更なる出世も嘱望されるエリート。自ら希望して加田町署に赴任。反発を恐れず、責任は全て自分が取るつもりで自他ともに厳しい態度をとっている。 村野武範 - 近藤郁夫刑事(コットン・ホース二級刑事) 石橋正次 - 春山行男刑事(ハル・ウィリス三級刑事) 岡本富士太 - 栗本信次刑事(バート・クリング三級刑事)人事異動により、加田町署に転勤して来たばかりの若手刑事。自分の人生にも積極的な開拓心のある情熱を持つが、真面目な正義派の人道主義的な考えも持ち、単純志向にもなり易い。 阿藤海 - 牛島豪刑事(ロジャー・ハヴィランド三級刑事) 蟇目良 - 香取健刑事(フランキー・ヘルナンデス三級刑事) 森マリア - 黒須光江(サム・グロスマン鑑識課警部)県警本部鑑識課刑事。実家は医者で、女医を目指していたが、失恋が元で大学を中退し、今の職に就く。負けず嫌いで結婚する意志は無く、一生を仕事に捧げると心に決めている。 青地公美 - 新庄泰子カッコ内は原作のモデル、グロスマン警部は原作では男性。
とのこと。またゲストスターとして、黒澤明の映画の原作ともなった「キングの身代金」に、三国連太郎が出演にしていたり、演出も
>長谷部安春、前田陽一、森崎東、長谷和夫、日高武治、渡邊祐介、降旗康男、児玉進、八木美津雄、小西通雄、番匠義彰、永野靖忠、佐藤武光、井上梅次
とあり、かなり豪華です。これは面白そうだ! と思ったのですが、あいにくこのドラマに関しては、どうも再放送すらされていないようです。その理由は、エド・マクベイン作品を原作とするにあたり、ソフト化や再放送が契約で盛り込まれなかった、あるいは不備な形でしか契約されなかったためのようですね。80年制作のドラマですから、ソフト化が契約されなかったのは仕方ないとして、再放送は何とかなりませんかねえと思いますが、どうにもならないようです。ちょっと払える額でない放映権料をマクベイン側に払わなければならない。ていうことは、彼の著作権が切れるのを持つんですかね。でも2005年死去だからなあ。ちょっと現状、残念ながら観られる見込みはなさそうですね。日本側の著作権者である松竹とフジテレビが、無料上映会でもしてくれれば観ることができなくはないですが、そんなの期待できないしね。
このドラマに関しては、スチール写真すらほとんど見かけないし、昔のテレビ雑誌のBNでも探してみるかという気にすらなっています。
それで、これはこのドラマとは関係ないですが、似たような題名の刑事ドラマ(当然「87分署シリーズ」を意識したのでしょう)で連想して、「私鉄沿線97分署」をWikipediaで検索したところ(ついでながら、このドラマは長谷部安春が監督をしていたり、坂口良子も出演しているなど、前出のドラマと少し共通点があります)、このドラマは、
>ハードな銃撃戦や爆破シーンが目立った前番組『西部警察』から一転して、本作は人情味溢れるドラマ部分に主眼が置かれた。
というものであり、半年の予定だったのが予想以上に視聴率がよかったようで、2年間続いたのですが、エピソードリストによると、第7話が
>地上波では再放送されない場合あり。BS11及びファミリー劇場では放送された。
とあり、また第47話は
>地上波では再放送されない場合あり。
だそうで(高樹沙耶 が出演しているから?)、さらに第64話は
>再放送されない
とのことで、その理由は注釈によると
>理由に関しては、「劇薬のアンチモンを出しているからではないか?」とか「フィルムを紛失したのでは?」など、様々な憶測が飛び交っているものの、本当の理由は明らかにされていない。
となっています。理由が明らかでないのも、封印作品の特集です。正直このようなどちらかというと、あまり毒気のないドラマでも、全90話のうち3話が、再放送に難のあるエピソードだというわけです。これが長寿番組だと、「太陽にほえろ」の欠番などは
>欠番
DVD・VHSの公式サイト[100] において、現在公開が不可能な作品と明記されている作品に以下の物がある。現在これらはDVD化されていない。
第19話「ライフルが叫ぶとき」第27話「殺し屋の詩」第37話「男のつぐない」第68話「一万人の容疑者」第106話「着陸地点なし!」第127話「非情な斗い」第524話「ラガーのラブレター」第571話「誘拐」(1995年7月にVHS化され販売されたことがある)理由として、第19話、第27話、第68話、第127話に関しては実銃の使用、第37話、第106話に関しては内容に問題(差別用語の使用など)があるためと言われている[101]。また、第524話、第571話に関しては権利上の問題(第524話には、デビュー間もない頃のBOØWYのライブ演奏シーンが含まれていること、第571話はエド・マクベインの小説『キングの身代金』を原案にしていること)によるものと言われている。ただし、いずれも公式な発表ではないため、真相は不明である。(第524話と第571話は商品化に際しての欠番であり、テレビで放映されることはある[102]。)
その他、再放送の際に局側の判断などで放送が見送られた作品は無数に存在する。
となっているわけです。
前に私は、次のような記事を書きました。
映画というのはあらゆる人間が共有する財産であり、特定の人間の思惑で鑑賞ができないのでは非常に困るその記事でも紹介したように、「丸源」のトップが製作した映画3作品が、現在鑑賞不能の状態にあるわけです。川本源司郎氏のWikipediaにも
>芸術関係にも造詣が深く、さまざまな映画の企画なども手がけた。なおこれらの映画は、川本の意志により、ビデオ化等はもとより、封切りを除きその後の公開を一切許されていない[13]。川本は映画製作から早々に手を引いたが、作品そのものの版権と原盤のありかが不明確で、そのためソフト化はもちろん上映も困難とする話もある[14]。
地平線 - スタッフ(製作)。監督:新藤兼人。 食卓のない家 - スタッフ(製作)。監督:小林正樹。 鹿鳴館 - スタッフ(製作)。監督:市川崑。丸源が製作、数億円を投じて再現された鹿鳴館の豪華セット、セリフを舞台風に読ませた大胆な演出などで話題になった。とあるくらいで、これではどうしようもありません。やはり封印作品というのは、いろんな事情はあるにしても、最大限少なくなければいけません。上にも書いたように、芸術というのは、あらゆる人間が共有する財産なのです。映画もドラマも当然そうです。川本氏も実刑を受けたりいろいろ大変でしょうが、お亡くなりになる前に、ぜひお考えを変えていただいて、これらの3作品の封印を解いていただきたいものです。
ああ、いつもの通りの愚痴になってしまいました。アニセー・アルヴィナ主演の「夢・夢のあと」なんかも、高田賢三がソフト化をしたくないみたいだしね・・・。ただこれは、テレビ放送はされました。いずれにせよ、観るのは難しそうですが、これは最後まで希望は捨てないつもりではいます。読者の皆さまも、それぞれ想いのある封印作品があるでしょう。ぜひ観ることのできる日が来ることを願いましょう。