前にこんな記事を書きました。
「第39代ミスはこだて」のお二人とまた逢った(彼女らと逢えるのも今回が最後)(田中樹里さんの巻)で、そのあとで、私は映画を観ました。『グリーンブック』です。ここ数年、アカデミー賞の作品賞は、黒人関係の映画が目立ちますね。2013年の『それでも夜は明ける』や2016年の『ムーンライト』など。今年はほかにノミネート作品も、『ブラック・クランズマン』や『ブラックパンサー』は黒人関係の映画です。
それで私は、映画の内容とは全く関係ないのですが、この映画でひどいトラウマを感じてしまいました。それはラストに近いシーンです。大雪で、主人公たちが来るまで進むのに難儀するシーンです。
これ、実は私、真冬のニューヨークでまるっきり似たような経験をしているのです。この時は、観測史上何番目とかの大雪が降ってJFK空港がめでたく閉鎖されてしまい(苦笑)、飛行機に乗るところまではいけたのですが、すごすご飛行機から降りることになってしまいました。以後、冬のニューヨークはトラウマです(笑)。
ニューヨークって、大雪が降るときはけっこうほんとにすごい積雪量になりますから、それが観測史上何番目ではお話にもなりません。でもニューヨークの大雪の映像なんて(このシーンはフィクションでしょうけど)いくらだって見ているのに、なんでこんなこと思い出したのかな。たぶん車がうまく進まないところが、私が載せてもらった車を思い出したのでしょう。あれもたぶん一生の思い出になったんだろうな。この時は、世界貿易センタービルにも上ったし。
ところで1962年に、白人のドライバーで黒人が車の後ろに乗るというのは、特に南部をそれで走るのは相当な冒険でした。映画『ミシシッピー・バーニング 』のモデルとなった、白人2人と黒人1人の公民権運動家がミシシッピー州で殺害された事件が1964年、ルイジアナ州で主人公たちが殺されたり襲われた『イージー・ライダー』の公開が1969年、本多勝一氏も、同じ年にやはり南部でピストルで撃たれています。そういうわけで、当時主人公らの行動はかなり危険で過激なものでした。この映画の題名にもなっているように、当時は黒人が泊れる宿泊施設や食堂、ガソリンスタンドというのが当たり前の時代だったわけです。
さて現在では、彼らの足跡を追求しようというツアーもあるようです。
またこちらの方は、追体験をされています。すばらしいにもほどがあるブログさんですので、ぜひご覧になってください。
上のようなことが可能ということは、さすがに今では殺されないんですかね。それなら大変いいことです。