Quantcast
Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

××(元号)X(未知数)1年に(むりやり)改元するというのは、元号の維持という観点では1つの手かもしれない(どっちみち私は使わないけけどね)

$
0
0

だいぶ以前の記事で恐縮ですが、inti-solさんの記事で興味深いご指摘がありました。

>日本会議系のいわゆる保守派の連中は、天皇の生前の退位に当初はかたくなに反対していました。しかし、元号の社会的通用性を維持したいと考えるならば、平成31年を令和元年とする代替わりは、唯一の選択肢です(もちろん、平成21年でも41年でもよいのですが、この数年のあいだでのタイミングならば、ということ)。わたしは、今の天皇にはかなりの好感を抱いていますけれど、元号の延命という意味では、上手い手を考えたな、と、逆に言えば元号なんかやめてしまえという観点からは、「してやられたな」と思います。平成と令和で1の位が揃っているから、元号またぎの計算の煩雑さはかなりの程度緩和されます。

これを読んだとき「なるほどね」と思いました。ていいますか、つまりは私が、元号の使用を徹底拒否しているので、興味関心もないので気づかなかっただけなのかもですが、いずれにせよ言われてみればその通りです。

例えば1962年生まれの人が昭和64年時点での年齢を計算するには、昭和64年を1989年と換算して1962を引くかもしくは昭和37年と換算して64から引くかですが、これが平成11年に何歳かとなると、てきめんに面倒になります。平成11年=1999年と考えて、それでさらに1962を引かなければなりません。もしくは、昭和元号に無理やりして、昭和74年としなければならない。私は、元号使用を拒否しているので、正直西暦と平成の、とくに21世紀以降はろくに換算できません。すればできますが、する必然性を感じない。

前にもご紹介しましたけど、いちおう次のような換算式を作ればいいのですが。

明治:1868~1912(西暦マイナス1867)
大正:1912~1926(西暦下2桁マイナス11)
昭和:1926~1989(西暦下2桁マイナス25)
平成:1989~2019(西暦マイナス1988)
令和:2019~?(西暦下2桁マイナス18)

一番面倒なのが、やはり「平成」です。ちょどミレニアムの年があり、1999年から2000年になったので、下2桁をマイナスする手がそれ以降使えない。これは明治もご同様。

私なんか頭が悪いので、あれ、明治って始まったのは1867年だっけ(大正は1911年、昭和は1925年だっけ)と常に1年早く勘違いをしてしまいそうになります。平成以降はないですが。

むしろ私のようなアンチ元号の人間にとっては、元号から西暦を換算するほうが役に立ちます。私なぞ職場の書類を、元号を使ってまとめているファイルを平然と西暦に直したことが何回かあります。が、それもできないこともあるので、ここは元号→西暦の換算式を作るに限ります。

明治:明治X(未知数)年=1867+X
大正:大正X(未知数)年=1911+X
昭和:昭和X(未知数)年=1925+X
平成:平成Ⅹ(未知数)年=1988+X
令和:令和Ⅹ(未知数)年=2018+X

常に、××元年の前の年を基準にして、そこから西暦を足したり引いたりするのがポイントです。

でもこんなの無意味に面倒ですよね。明治の任意の年から平成の任意の年までを元号のみで換算するなんて馬鹿らしいにもほどがあります。けっきょくほぼ全員の人が西暦で換算しているはずで、つまりは西暦のほうがずっと便利で分かりやすいわけです。

さてそうなると、やはりinti-solさんがご指摘のように、平成と令和で、平成の下一桁の数字が1で、それが令和元年になると、確かに計算しやすいですね。ただこれも、inti-solさんがご指摘のように、

>とはいえ、延命でしかないと思いますけどね。今の皇太子は59歳なので、「令和」の続く年数はどう考えても平成より短い。更にその次、仮に元号を「秋篠」としておきますが、元号秋篠は、10年にも満たない短期間になる可能性が高い(もっとも、元号秋篠が飛ばされる可能性も、多少はあるでしょうが)。たとえ今回のような計算のしやすいタイミングでの退位が行われたとしても、昭和末期から数えておそらく60年ほどのあいだに元号を5つ通過するのだから、実用的把握は困難です。
まして、その間に計画的な退位ではなく突発的なタイミングでの改元があれば、つまり1の位が前の元号と不整合な改元がひとつでも入ってくれば、元号は実用的な紀年法ではなくなり、社会的には消え去っていくことになるでしょう。

これは単なる偶然ですが、「昭和」という元号が、1926年から始まったので、元号で10年が、西暦の19×5年になり、これが換算しやすい年号となったのが、元号がわりと使われ続けていた大きな理由だったと私は考えています。そうなると、現天皇は1960年の早生まれ生まれですから(と、私は西暦を使います)、現在59歳です。そうなると、2039年が、彼の退位のポイントですかね。あるいはそう考えている可能性はあります。次の天皇が秋篠宮かその子どもかはわかりませんが、そう考えると2040年以降で元号がそんなに大っぴらに使われるという事態は考えにくいですね。たぶん遺物のような存在になるでしょう。前にこんな記事を書きました。

西暦と元号の親和度は、40代が分かれ目かもしれない

そこで引用した記事でも指摘されているように、だいたい40代が元号派とでもいうべき年齢です。そもそもこんな意見まであるくらいです。

>「若いコに聞かれたら、昭和で答えるとしばらく年齢がバレない(笑)」(35歳・女・山口県)

つまりなじみがないということでしょう。次の元号の時代は、60代も西暦派が主流になる可能性が高そうです。それにしても年号がわかリにくいのがとりえじゃ、何の価値もないじゃん(苦笑)。さすがにこれはごく少数意見なのでしょうが、でもかなり末期的な話ですよね、これ(笑)。

ということで結論を出しますと、元号というのはまったく時代錯誤なものです。こんなものにすがりついているようではまったくどうしようもありません。このブログの読者の方々は、その多くは西暦派でしょうが、私もますます西暦派でいることを決意しました。

今日の記事は、inti-solさんの記事に全面的に依拠しました。感謝を申し上げます。

・・・上の段落までは、先月(2019年4月)書いたのですが、5月1日、何の因果か当方仕事に引っ張り出されました。それで、仕事の1つで、いろいろな人たちに日付を「  年  月  日」というブランクに入れてもらったのですが、「令和」という元号を使った人はきわめて少なかったですね。10人以上に書いてもらって1人でした。特に政治的に「左翼」(?)「リベラル」(?)な人が集まっていたということもないので、しかもお年寄りでもそうだったので、私の見たところ、やっぱり元号の先行きは明るくなさそうです。いや、もちろん私は、それでいいと考えます。(このくだりは、5月1日執筆)

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>