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戦力外後に新たな球団と再契約しても、正直希望は見えない

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昨日(1月16日)、ネットで次のようなニュースを見ました。

>プロ野球若手選手 73・9%が「引退後に不安」

スポニチアネックス 1月16日(木)16時9分配信

 日本野球機構(NPB)は16日、、現役若手プロ野球選手に対して行ったる「セカンドキャリアに関する意識調査」の結果を発表。

 引退後に不安を感じている選手の割合が73・9%となり、ここ3年上昇傾向にあることがわかった。また、不安のに感じる理由については、収入面と進路面でを挙げる人が90・5%だった。

 また、引退後にしてみたい職業については「高校野球の指導者」が19・5%でトップ。「プロ野球監督・コーチ」が16・8%、「大学・社会人の野球指導者」が16・1%と指導者で過半数超え。さらに「一般企業で会社員」が9・4%と過去最高の割合だたのに対し、昨年トップだった飲食店開業(前回17・8%)が8・1%まで減少した。

 アンケートに回答したのはフェニックスリーグに参加した239人で、プロ野球平均在籍年数3・4年、平均23・4歳。2013年度の平均年俸は944・6万円となっている。

昨年の2月1日付で、私は次のような記事を書いています。

足を洗って違う仕事をしたほうがいいには決まっているが、そうもいかないのだろう

その記事の中で、私は

>この記事で取り上げた2人の選手の進路は、形式的には「明」と「暗」、「陽」と「陰」、「ポジ」と「ネガ」みたいなものですが、はたしてどっちが最終的に得をするかはなんともいえません、というより、あきらめた人のほうが良いんじゃないかなと私は(勝手に)予想します。実際のところどうかは今後です。

そういってはどうかですが、プロ野球の選手も、今後あんまり活躍できそうにないなと思ったら早めに見切りをつけるべきですね。年齢や背負っているもの(家族など)は個人個人で違うのでなんともいえませんが、1度戦力外通告をされた人のその後の野球人生は、こと現役を続けるのであればさほど明るい未来がみえることはないでしょう。

と書きました。で、昨年に契約を勝ち取った人のその後の動向を確認していなかったので調べてみましたところ・・・。引用はWikipediaより。注釈の番号などは消除しました。

>オリックス時代

その後、同年11月9日に日本製紙クリネックススタジアム宮城で開催された12球団合同トライアウトに参加すると、オリックス・バファローズから入団テストの誘いを受けた。11月13日からオリックスの秋季キャンプに参加して入団テストに臨んだ結果[2]、18日に平井正史とともに合格が発表された。年俸は、70万円減の650万円で合意した。 2013年のオープン戦で9試合に登板し、防御率1.17とアピールし、開幕一軍を勝ち取る。しかしシーズンに入ると、移籍初登板となる3月30日のロッテ戦では失策によるものではあるがサヨナラのランナーを出し黒星を喫すると、その後も登板をすればランナーを出す不甲斐ないピッチングが続いた。5月29日のヤクルト戦では2/3回を投げて6失点と炎上し、翌日登録を抹消された。その後は一軍に上がることはできなかった。10月7日に戦力外通告を受けた。

 ですからねえ。これを読んだとき正直「やっぱりな」と思いました。活躍できる選手はそもそも戦力外にならないし、トレードの道もあるということでしょう。これじゃあ私が前に書いたように、

>あきらめた人のほうが良いんじゃないかな

というレベルの話でしょう。そういったら酷ですが、でも入った年の5月末で一軍登録を抹消されてそのまま一軍に上がれず戦力外では、再契約するよりちがう仕事をする方がずっといいという話になります。奥さんに子どもが2人いる人ですからね。

この選手に話は限りません。戦力外通告を受けた野球選手たちを追ったTBSの番組に登場した(NPB球団と再契約を勝ち取った)選手たちのその後を見ましても・・・。

2009年放送:I選手-2012年いっぱいで引退 M捕手-2012年いっぱいで戦力外、2013年から他球団スコアラー、2014年から別球団2軍コーチ Y投手-2012年いっぱいで戦力外

2010年放送:A捕手-2012年いっぱいで引退、現ブルペン捕手 

2011年放送:K投手-2012年いっぱいで引退 

2012年放送のG.G.佐藤も、2013年の成績は、30試合出場の51打数ですの2割5分5厘ですから、来年の契約を結んでもらえなくても文句の言える成績ではありません。今度のシーズン活躍しないとたぶん厳しいのでは。彼も日航の美人客室乗務員だった奥さんと娘さんがいるわけで、あんまりのんきをしていられる身分ではありません。

で、昨年12月に放送された同じ番組でも、育成選手として入団してそれで戦力外になった選手が紹介されていました。育成選手では、契約金すらもらえません。これじゃあ、社会人野球でもやってあわよくばプロに・・・ということを考えた方がよっぽどいい。実際この選手は、青山学院大学の野球部の出身だそうだから、決して悪くない就職がねらえたはず。

それなりの額の契約金でももらえるのならまだいいですが、それすらなく数百万円の年俸で4年プロ野球の選手をしてクビではやはりうれしくありません。夢を追うのもいいですが、失うものもちょっと大きすぎる。

個人個人の人生ですから他人はめったなことは言えませんし、言ったところで聞く耳を持つ人も少ないでしょうが、やはりプロ野球の選手というのもなかなかどうもなあと思うということを書いて、今日の記事を終えます。


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