元外務官僚で外交評論家なる肩書のあった岡本行夫氏がお亡くなりになりましたね。記事を。
>元首相補佐官、岡本行夫氏が死去 新型コロナに感染
2020年5月7日 23:48
橋本政権などで首相補佐官を務めた外交評論家の岡本行夫(おかもと・ゆきお)氏が死去したことが7日、分かった。74歳。関係者によると、死去は4月24日。新型コロナウイルスに感染していたという。
神奈川県出身。1968年外務省に入省し、北米1課長などを経て91年に退官。96年11月~98年3月に橋本龍太郎内閣で、2003年4月~04年3月に小泉純一郎内閣で首相補佐官を務めた。
橋本内閣では沖縄問題担当として、米軍普天間飛行場問題の解決や振興策推進のため、政府と沖縄とのパイプ役を担った。小泉内閣ではイラク復興支援に当たった。(共同通信)
私は、常連読者の皆さまはご承知でしょうが、岡本氏のお考えとはまったく相いれない考えの持ち主ですが、それはそれとして、コロナウイルスで74歳という年齢で亡くなったのは気の毒です。ご冥福をお祈りいたします。
さてさて、岡本氏を「正論」欄で重用していた産経新聞の記事を引用します。
>岡本行夫氏、容体急変で帰らぬ人に 正論メンバーで健筆 小説にもチャレンジ - 産経ニュース
2020.5.8 01:11政治政策
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは、日本を代表する論客の命まで奪った。4月下旬に74歳で死去していたことが判明した外交評論家の岡本行夫氏は、産経新聞の「正論」執筆メンバーとしても長年活躍してきた。関係者によると、入院後も最初の数日は仕事に取り組んでいたが容体が急変し、約1週間で帰らぬ人となったという。
岡本氏は外務省に入省後、北米局など主要ポストを歴任。平成3年に退官後は国際情報を分析する会社「岡本アソシエイツ」を設立した。外務省で培った国際感覚や国際情勢の分析力を生かし、国際問題のアドバイザーとして講演や執筆活動に力を注いだ。8年には橋本龍太郎内閣で首相補佐官に就任。沖縄問題担当として、12(2000)年7月の主要国首脳会議(サミット)の沖縄誘致に大きな役割を果たした。
正論メンバーとしても健筆を振るい、昨年7月にはイラン沖のホルムズ海峡で日本のタンカーが攻撃を受けたことに対し、「自国の船は自分で守れ」と題して寄稿。「今度こそ自分の力で自国民を守るという課題に、正面から向き合うときだろう」と訴えた。
岡本氏は今年2月、春陽堂書店が始めた「WEB新小説」に、趣味のダイビングをテーマにした小説「スーパーフィッシュと老ダイバー」を執筆。5月1日にアップされた第4章が絶筆となったという。
担当編集者によると、出版社側からはダイビングにまつわるエッセーを依頼したところ、「いや、エッセーではなく小説を書いてみたい。ただし、素人なので写真をからめたフォト小説にしたい」と話し、とても張り切っていたという。
これ、こういうことを書いたら不謹慎と思う人もいるかもですが、しかしこれは大変重要な問題だと思うのであえて書きますと、いまの日本が仮に民主党政権、菅首相だったら(鳩山首相でも可、野田首相は、私の知る限り、産経もあまり批判はしていないように感じます)、たぶん産経ほかの右翼連中は口を極めて民主党政権、菅首相を罵倒しているんでしょうねえ(苦笑)。しかし上の記事では、そんなことは何一つ書いていない(苦笑)。これはいったいどういうことなのか。
ただ岡本氏は、意識を失う直前までには、安倍の野郎、あいつがオリンピック7月開催への固執とか対中関係とかで対策を後手にしたからおれがコロナウイルスなんかに感染したんだとか考えなかったか。彼が思わなかったとして、彼の周囲(家族、親戚、友人、知人、同僚、元同僚、彼の支持者、ファンその他その他その他)の中でそう考えた人が1人もいないということもないでしょう。もちろん産経の関係者の中にもそう考えている人は少なくないはず。
しかし産経(別に確認はしていませんが、ほかの右翼連中も、そんなことは公言はしていないんでしょう)とかはそんなことを(予想の範疇とはいえ)決して書きはしません。その理由はと考えると、これは1つには、もちろん安倍という人間に対していろいろな点で利用価値があるとみなしているということでしょう。これが一番大きいでしょう。詳細は、下の記事を参照してください。
けっきょく安倍晋三が首相であり続けること自体がこの連中の利権になっているのだから、お話にもならないが、これだけでなくもう1つ、これは上のことに最終的にはつながりますが、たぶんこういうこともあるんじゃないんですかね。つまり安倍晋三は、大要「自分たち自民党(安倍)政権は、民主党(菅政権)と違って非常事態、危機管理に対応できる」ということをやたら主張していました。昨年だったかの自民党大会だったかで安倍が語った「悪夢の民主党政権」というのも、たぶんに東日本大震災時でのことを意識していたはず。
そしてですよ。産経とかは、こういった安倍の主張をさんざん熱心に取り上げて、しかもそれを全面的に賛同していました。完全支持といっていいでしょう。その手前、いまさらこの点でも安倍を批判するわけにはいかない、っていうところがあるんでしょうねえ。いまさら自分たちの主張を引っ込められないというところもあるのでしょう(苦笑)。いや、仮にそういうことがなくても産経が安倍の批判なんかするとは思いませんが、なおさらでしょう(笑)。こんなのどこがジャーナリズムじゃいです。まるっきりの安倍応援団、安倍後援会、安倍太鼓持ち、安倍盲従、安倍キチガイじゃないですか。よくこんな連中が、中国や北朝鮮のことを批判できるものです(苦笑)。中国や北朝鮮などでは、指導部を批判したら粛清とか逮捕・投獄とかをされる危険があるとしても、日本はさすがにそういうことは恒常的ではない。
bogus-simotukareさんは、次のようにお書きになっています。
>下手したら彼らが「崇拝してる建前」の上皇夫婦がコロナで死亡しても何も言わないんじゃないか。
私もそう思いますね。上皇に限らず他の皇室メンバー、産経新聞の社長や会長が死んでも批判などしないのではないか。櫻井よしこや花田紀凱、百田尚樹、阿比留瑠比のような安倍キチガイが死んでも安倍(政権)の批判からは逃げるんでしょうね。まったく、こういう馬鹿でデタラメでクズな安倍キチガイにも困ったものです(苦笑)。
なおこの記事は、上に引用したbogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。