本を読んでいて、うわ、これはすさまじいと思いました。
ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる⼦どもたち (ディスカヴァー携書)内容については、この記事では詳細には書きませんが、娘を殴る母親などいろいろなエピソードが満載です。それで本日の記事では、非常に印象に残ったくだりをご紹介します。あなたが親なら、そして親でなくても、自分の親と照らし合わせてみるといいと思います。なおこれは、虐待されている児童を受け入れているシェルターを運営している「カリヨン子どもセンター」のスタッフである坪井節子弁護士が、訴えているものです。ではご紹介。
>教育虐待に陥らないために、親は自分自身に次のように問いかけてほしいと坪井さんは訴える。
(1)子どもは自分とは別の人間だと思えていますか?
(2)子どもの人生は子どもが選択するものだと認められていますか?
(3)子どもの人生を自分の人生と重ね合わせていないですか?
(4)子どものこと以外の自分の人生をもっていますか?
これができていないということは、親が子どもの人生に依存しているということ。「共依存から虐待は始まる」と坪井さんは指摘する。(p.101)
いかがでしょうか。正直「心当たりがある」「自分の親にもそういうところがあった」と感じた方も少なくないのではないか。率直に申し上げまして、私の父も、特に(3)などは明らかに自分の人生と私の人生を重ね合わせていたと思います。おかげで私は、相当に迷惑しました。
個人的には、親というのは最終的には、子どもに対するスタンスは、「おれ(私)は、最後までお前の味方だよ」というものでいいと私は思いますが、なかなかそれも難しいのかもしれません。なんかで読んだ話によると、安倍晋太郎は、安倍晋三を(たぶんその出来の悪さに腹を立てて)ずいぶん殴ったそうですが、それが事実なら、安倍の人格形成にそれは大変悪い影響をもたらしたと私は考えます。