しばらくぶりに拉致問題の記事を書きます。最近私がこのブログで拉致問題の記事を書く時は、だいたいろくなことがない時なのですが(拉致被害者家族の誰それが亡くなったとか、反北朝鮮活動家の某がこの世を去ったとか)、今回はそこまでひどくはないですが、やっぱり「どうもなあ」の話です。
bogus-simotukareさんの記事で、面白いことを知りました。
「珍右翼が巣くう会」メンバー・島田洋一に突っ込む(2020年11月10日分)
そこで、雑誌「女性自身」の次のような記事が紹介されているのです。このブログでも何回か取り上げたことのある福井県立大学教授の島田洋一についての記事です。
「コルテス議員は細身で巨乳」投稿した大学教授に非難殺到 | 女性自身
>「コルテス議員は細身で巨乳」投稿した大学教授に非難殺到
記事投稿日:2020/11/09 20:37 最終更新日:2020/11/10 10:47
民主党のジョー・バイデン氏(77)の勝利宣言に沸いているアメリカ大統領選挙。そんななか、福井県立大学・島田洋一教授(63)のツイートが波紋を呼んでいる。
「WILL」や「正論」といった雑誌に寄稿し、FM福井の番組審議会委員も務めている島田教授。9月5日、自身のTwitterにこう投稿していた。
《民主党の顔は実はバイデンでもカマラ・ハリスでもない。アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(31)である。4年後の大統領選には出るだろう。極左だが(すなわち視野は狭いが)明るく、蓮舫や辻元清美のように人を一瞬にして不快にさせるえぐみがない……》
《……本来どうでもよいことだが、細身ながらいわゆる巨乳で、そこがまた軽薄な男性ファンを惹きつける要素となっている》
島田教授が「極左で視野が狭いが、明るい」「細身ながら巨乳」とつづっているアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員(31)は、名前の頭文字をとって“AOC”との愛称で呼ばれている女性議員だ。18年6月に行われたニューヨーク州第14選挙区予備選挙で当選を果たし、史上最年少で米連邦下級議員となった。
「オカシオ=コルテス議員はニューヨーク生まれの父親とプエルトリコ出身の母親のもとに生まれました。労働者階級で育ち、格差問題や環境問題、LGBTQ+の差別問題についての関心が高く、その言動が若者を中心に支持されています。Twitterのフォロワー数は1,000万人以上で、国内外問わず大きな注目を集めています」(全国紙記者)
今年7月にオカシオ=コルテス議員は女性への侮蔑的なスラングを投げかけたとして、共和党のテッド・ヨーホー議員(65)を批判している。
フロントロウによると、オカシオ=コルテス議員は「ヨーホー氏と同じ言葉を他の男性たちから受けたことがあります」と発言。そして「これは新しいことではない。そしてそれこそが問題なのです」「男性は責任を問われず、女性に対する暴力や暴力的な発言が受け入れられ、権力がそのすべてで男性を支援するという文化があるのです」とも訴えたという。
性差別と戦うオカシオ=コルテス議員に対し、「巨乳だから支持する男性もいる」と表現した島田教授。そのツイートに、Twitterでは非難が殺到している。
《AOCを捕まえてくだらないルッキズムのセクハラするとか、どんだけ身の程知らずなんだよ》
《女性差別にブチ切れ倒してる人なのに「細身で巨乳だから軽薄な男性に支持される」みたいなこと言うのってめちゃくちゃな侮辱だよ》
《彼女は議論を積み重ねて今の地位にいるのに、それを無視してただのセクシー看板扱いしてる》
また《「軽薄な男性ファンを〜」って男性もバカにしてるんだからね》《男性支持者に少なからず軽薄なものがいるというソースはどこにあるのでしょう》《蓮舫・辻元氏らをdisりたいだけ?》と島田教授の“オカシオ=コルテス議員評”を疑問視する声も。
さらに島田教授の所属する福井県立大学にも、厳しい声が上がっている。
《福井県立大学の教授があまりにひどいツイートを発していて、本当に教授なのかと検索してしまった。本当だった》
《こんな発言福井県立大学では許されるの?!》
《福井県立大学はなんらかの対処せないかんのやないか》
批判が高まるなか、投稿から2ヵ月後となる11月9日に突如ツイートを削除した島田教授。しかし、削除した理由については明かしていない。
島田という男がどれだけ非常識かなんてことは、私は昔から知っていましたが、しかしこれはひどいですね(呆れ)。徹底的にひどい。
昔ならいざ知らず(かつては日本でも、たとえば市川房枝は容姿が悪いなんてことが、かなり露骨な言葉で口にされたようなこともありました)、今の時代に、政治家を
>本来どうでもよいことだが、細身ながらいわゆる巨乳で、そこがまた軽薄な男性ファンを惹きつける要素となっている
なんて、大学教授(しかも国際政治学専攻)が、実名でツイートなんかしますかねえ。どんだけ非常識なんだか。
それにしても民主党のバイデン氏が大統領選挙に勝利したということが影響していることは確かですが、「女性自身」という雑誌もなかなか侮れないですね。たぶんあまりに時代錯誤なひどいセクハラ発言に、女性週刊誌のアンテナが響いたということですが、おそらく講談社・光文社の系統が、そんなに自民党政権や安倍前政権にべったりでないので、安倍と極めて近い関係にある島田にも、さして遠慮する必要がなかったということもあるのでしょう。たぶんですが、小学館の「女性セブン」ではこうはいかない。
さてここで興味深いのが、上の記事では削除理由を明らかにしていないと書かれた島田が、その後自らのツイート削除についての釈明をしていることです。正直なところ、島田という人物は、自分が1回投稿したツイートを削除するような人間ではないと私は考えていたし、ましてや釈明をするというのも予想外なところです。
私が2か月以上前に投稿したツイートがなぜか昨日来、一部で批判を招いているようです。
私の当該ツイートは、昨日削除しました(ツイートの中身は下の記事に引用されています)。
削除した理由は以下の通りです。……
>中国共産党の人権蹂躙に関し共和党保守派議員とも連携する姿勢、などは高く評価しています。
って、そんなんてめえの書いた細身だ巨乳だなんて話と関係ないじゃんと思うだけですが、さすがに島田も「まずい」と思ったということですかね。わざわざ
>勤務校の事務局に批判のメール等が届いている旨、事務局長より連絡があり、事務局の仕事に支障を生ぜしめるのは本意ではない
などと書いているくらいで、大学当局からもかなり厳しく注意されたんじゃないんですかね。島田って63歳だそうで、いまさらこんなこと大学の事務局から注意されるようなことでも立場でもないでしょうに(苦笑)。いい歳してどんだけ非常識なんだか。まったく馬鹿にもほどがあります。
もっともこんなことはほめるに値するような話ではありませんが、大阪経済大学の黒坂真なんてのは、島田以上の暴言を吐いてそれをえんえんツイートし続けるような人物ですから、ある意味それよりは島田のほうがまだましですね。というか黒坂がちょっと想像を絶する人物だというだけの話ですが。詳細は、bogus-simotukareさんのブログを参照してください。
さてさて、島田洋一という人物は、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会、拙略称は、「巣食う会」)の副会長という立場です。それでですよ、巣食う会の友好団体というか同盟団体、盟友関係にある北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)の皆々様方は、これをどうお考えなんですかね?
どう考えても島田のこのようなツイートは、家族会にとって(もちろん巣食う会にとってもです)大変迷惑としか思えません。イデオロギーとかについてはどうこう言うつもりもありませんが、まともな人間なら、大学教授の地位にある自分の立場をふまえれば、こんな馬鹿なツイートはしない。家族会は、島田に苦言を呈するくらいのことはするべきじゃないんですか?
私はこのブログで何回も、家族会は巣食う会とは縁を切るべきだと書いています。その考えは(当然ながら)自分では正しいと考えていますし、今後もそのようなことを書き続けるつもりですが、現実問題として家族会は巣食う会とは現段階縁を切るつもりはないでしょう。その理由は、昔からの義理とかつきあいとかいろいろでしょうが(ただし私は、安倍晋三とか西岡力とか荒木和博ほかの連中に対する家族会の義理なんてものは、とっくの昔に返して、まさにこの連中が家族会を格好の食い物にしているだけだと思います)、島田は「副会長」という大役にはいますが、この人に家族会がそんなに気を使う必要があるのかなあと強く感じますね。たぶんですが、西岡や荒木ほどの義理も貢献もないんじゃないんですかね。が、そのあたりはこれ以上追求しないとして(よく分からないしね)、島田を解任するとかそういうことは言わないとして(ほんとは言うべきです)、家族会は島田に「島田先生、こういうツイートをされては困ります」くらいの苦言は呈する必要はあるでしょう。こんな非常識なことをされては、家族会の信用にかかわります。それくらいのことは、社会常識のレベルでするべきでしょう。
が、しかし、どういう理由かは知りませんが、家族会はそういうことをしないんでしょうねえ。私は家族会が、巣食う会にきっちりと自分たちの意見を言ったり苦言を呈することを見たことがありません。そこまで家族会は、巣食う会にコントロールされているということなのでしょう。本来巣食う会は、家族会をサポートする立場なのであり、形式的には家族会が巣食う会より立場は上にあるはずです。現実問題として、家族会が見捨てれば、巣食う会はたちまち活動停止、解散に追い込まれるでしょう。しかしそうはならない。やはり蓮池透氏を家族会から追い出したことが、完全に戻れない一線だったのでしょう。あれはほんとに、お話にもならない愚行でした。まさにあの件で家族会が透氏を見捨てたことにより、このような巣食う会>家族会の構図がきっちりと確立したのです。まったく無様で無残な光景です。
bogus-simotuakreさんに感謝して、この記事を終えます。