ドイツ出身でオーストラリア国籍を後に取得したユダヤ系の写真家であるヘルムート・ニュートンに迫る記録映画「ヘルムート・ニュートンと12人の女たち」が、12月に公開されるそうです。では予告編を。
「ヘルムート・ニュートンと12人の女たち」予告編
ずいぶん昔、2005年にベルリンに行った際、「NEWTON」というカフェがあったので、入ってみたことがあります。その店で、「NEWTONは、ヘルムート? アイザック?」と聞いてみたら、「ヘルムートよ」と答えて、壁の写真を見て、と促されました。そこには、ヘルムート・ニュートンの写真が、壁紙のようにはってあったわけです。私が持っていった(いまも手元にあります)「ロンリー・プラネット ベルリン」(英語版)には、大要サー・アイザックにちなんで名づけられたとありますが、現在はあくまでヘルムートの店なのでしょう。なおヘルムート自身は、私がベルリンを訪れた1年前の2004年に不慮の事故で亡くなっています。遺灰は、ベルリンに戻ってきたとのこと。
私もこれまたずいぶん昔からですが、ヘルムート・ニュートンの写真は大好きでした。露出度が激しく、またきわめてデカダンで、私のようないかがわしさだとかデカダンとかが大好きな人間には、きわめて好みに合う写真家だったわけです。
それでそのヘルムートも、1920年10月31日生まれなわけで、つい先日生誕100年になったわけです。
日本でも彼の写真集は数冊発売されています。私が持っているのはこちら。
ほかにも石田えりの写真集とかもありますが、これは彼にとって「黒歴史」だと思うので、紹介するのはやめておきます。
それでニュートンの写真の有名なモデルの1人が、女優のシャーロット・ランプリングです。映画にも出演するようですが、彼女はニュートンにとって格好のオブジェでした。
ほんとはバシッと大胆なヌード写真をご紹介したいのですが、gooから「やめてくれい」と言われているので、服を着ている写真にします。ヌード専門のサイトでも、他社で開設するか。読者は、作ったらヌードを見に来る?
そんな話はともかく、映画,comからこの映画の紹介記事を引用します。
>長年にわたって一流ファッション誌で女性を撮り続けた世界的ファッションフォトグラファー、ヘルムート・ニュートンを描いたドキュメンタリー。1920年にドイツで生まれたニュートンは、50年代半ばからヴォーグ誌などのファッション誌にユニークで衝撃的な作品を次々と発表。ワーグナー歌劇に登場する女神のような女性たちや、バロック趣味のインテリアに覆い尽くされた独特の作品世界は、着せ替え人形のようなモードを見慣れていた読者に強烈な印象を与え、賛否両論を巻き起こした。映画ではシャーロット・ランプリングやイザベラ・ロッセリーニといった女優たちをはじめ、米国版ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンター、モデルのクラウディア・シファーらのインタビューを収録。「20世紀を最も騒がせた写真家」とも呼ばれたニュートンの作品世界を、12人の女性たちの視点から捉え直す。
2020年製作/93分/PG12/ドイツ
原題:Helmut Newton - The Bad and the Beautiful
配給:彩プロ
引用からお分かりのように、この映画はPG12(12歳未満は、親など保護者の助言等を必要とする)指定です。映倫によると、
>裕福なユダヤ人の家庭に生まれた写真家、ヘルムート・ニュートン。本人と実際に撮影に参加したモデルたちのインタビューをもとにした、ドキュメンタリー。簡潔な女性ヘアおよび男性フルヌードの描写がみられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。(1時間33分)
とのこと。ヘルムート・ニュートンを扱った映画ですから、当然女性のヘアをふくむヌードは出てきますので、そのあたりはご承知のうえで劇場へどうぞ。子どもと一緒にこの映画を観にいく人もあまりいないでしょうが、いる場合はその点もご留意を。私ももちろん観にいきます。