私は例によって旅行中でしたので観てはいませんが、ラグビー大学選手権の準決勝があり、天理大と早稲田大学が決勝に進出しましたね。記事を。きわめてシンプルな記事です(苦笑)。
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2021 19:43
全国大学ラグビーフットボール選手権・準決勝:早稲田大学と天理大学が決勝進出
第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会・準決勝が、秩父宮ラグビー場(東京都)で1月2日に行われた。大会連覇を狙う早稲田大学は、帝京大学に33-27で勝利。天理大学は明治大学を41-15で下し、決勝進出を決めた。(写真は時事)
決勝は1月11日13時15分より、国立競技場(東京都)で行われる。
写真の引用は省略します。
それで天理大学は、明治大学に41-15というスコアで勝ったわけで、これは完勝ということになりますね。いっぽう早稲田大学は、帝京大学に6点差で勝ったわけで、これはラグビーではぎりぎり逆転が可能なスコアです。トライのあとコンヴァージョンのゴールが決まれば7点取れるので逆転できます。つまり差はそんなにないわけです。ちなみに昨年11月に行われた対抗戦Aでの試合は、早稲田は45-29で勝利しています。
それで対抗戦Aの優勝をかけた早稲田-明治戦は、14-34の明治完勝でした。そうなると、決勝の天理ー早稲田戦は、kなり天理有利になりそうですね。もちろんどっちが勝つかわかりませんが、今回はかなり天理有利ではないか。
かつては、天理のラグビーといえば高校は有名で強豪でしたが、大学はあまりぱっとしない、関西のラグビーの地盤沈下もひどいですが、その中でも大して強くありませんでした。最近は、高校もむしろ御所実業あたりのほうが強い。ところが大学のほうは昨今どんどん強くなり、まさに日本一をうかがう実力となったわけです。長きにわたって帝京大学が大学ラグビーでは段違いの強さを誇っていましたが、最近徐々に明治や早稲田のような古豪が復活、そしてだんだんに天理大学も強さを発揮しだしたのです。なお天理大学ラグビー部のWikipediaによると、1973年~75年まで3連覇、その後低迷しますが、2010年~12年に3連覇、2016年~20年に5連覇です。2011年に帝京大学と決勝で15-12、2018年には明治と22-17で惜敗しています。今回は、3度目の正直になりそうな気がしますね。
私も大学スポーツなんてあんまり詳しくないので、長きにわたって天理大学の体育会というのは、ホッケー部くらいしか知らなかったのですが、最近はラグビー部のほうが知名度が高いですね。
それで、私の見たところ、順当にいけばたぶん早稲田に天理が勝つ可能性が高いと思うのですが、天理の最大の敵は、やはり優勝していない未経験の部分という気がします。いざという時、けっこうこれが高くつくのではないか。
過日の、これも(嫌いなので)観ていませんが、箱根駅伝で、最終区でほぼ安全な差を保っていた創価大学が、最終ランナーが失速してしまい駒澤大学に抜かされてしまいました。これも理由は様々でしょうが、やはり創価大学側の経験不足というのもこの敗北の理由の1つだったのかなと思います。来年以降の創価大学はまた違うでしょうが、今年はやはり選手層の薄さや勝利のための準備といったものがあったのかなと思います。しかし今年の準優勝で、日本中の前途有望なランナーが集まりそうですから、来年以降はますます強くなるのではないか。
天理大学ラグビー部は、この10年ですでに2回決勝に出ているので、今年の箱根駅伝での創価大学とはまた立場が違いますが、早稲田大学と比較すればやはり歴史が違いますから、どうしても天理大学は最後はそのあたりで最大の難関になるかなと思います。ラグビーですから、点差がつけば勝負が決まりますが、僅差の勝負だとたぶん伝統とかの差がきいてきますね。勝ち負けはともかく、やはり勝ち切るというのは想像以上に大変です。あれだけ強かった帝京大学も、2008年には決勝で早稲田大学に10-20で敗北しています。翌年の2009年から9連覇したのです。もちろんこの帝京大学の連覇は、ずば抜けた記録です。たぶんですが、9連覇するための準備段階の試合が、2008年の決勝だったのでしょう。
そうすると天理大学がこのまま早稲田に突っ走って勝てるか、それともまた敗北するかというのはやはり大きな見ものですね。タイトルにもしたように、この試合の天理大学の最大の強敵は、天理大学自身かなと思います。囲碁や将棋などでも、完全に勝てる段階になって思わぬ悪手を打って(指して)しまい、敗北した(しかもそれがタイトル戦だったりする)例は数知れず。どうなるかわかりません。私としては、この試合は天理大学を応援しますが、どうなるか楽しみにしています。