立石美津子さんという女性が、こういうことを書いていました。引用します。
>(前略。「この記事」については、元のサイトをご覧になってください)
この記事を読んで、改めてSOSを出す大切さを改めて感じた。
日本の子育てでは
・人に迷惑をかけてはいけない
・なんでも一人で出来るようにならなくてはならない、それが自立
が重要視されているように感じる。
そんな風に子育てされてきた人が、人の親となった時、他人に頼れなくなるのだろう。
健常児であっても、障害児であっても他人に頼ることは大切なここと
そして、親の方が先に死ぬのだから、障害のある子どものために支援してくれる人をたくさん作っておくことが大切だ。
出来ないことは誰かに頼る
助けてくれる人をたくさんつくっておく
それが自立なのだ。
(後略。太字化も原文のまま)
立石さんは、一人息子がいて、彼は重度の自閉症です。詳細は、こちらの本を参照。
私がこの文章を読んでいて「そうだよなあ」と思ったのが、
>健常児であっても、障害児であっても他人に頼ることは大切なここと(原文のまま)
というところです。
前にこんな記事を書きました。
これはなかなかすごいと思う(滋賀県の毒親殺人事件)この記事では、親の過干渉に絶えかねた娘が母親を殺してしまった事件について書かせていただきました。この事件も、娘が親と縁を切って逃げ出せば、殺人という事態までにはいたりませんでした。そして娘の方は、親から逃げ出す、そのために他人にSOSを出すということが、理由はともかくできませんでした。これはおそらくなんですが、彼女が1人でそれを抱えてしまったことが、この事件が起きてしまった最大の理由でしょう。
それで私が折に触れて取り上げている生活保護受給者とトラブルを起こした市役所勤務のケースワーカーも同じですよね。彼ら(2人とも男性です)は、上司がろくに対応してくれなかったり同僚が休職してしまい逃げにくくなったというような事情はあったようですが、この人たちも腹を決めて正式にSOSを出していれば、死体遺棄を手伝ったり殺人未遂をするような事態にはならなかったはず。あるいは、これは加害者でなくて被害者ですが、同世代のクズに連れ回されて殺害された栃木県の男性や、DVから逃げられずに殺害されてしまった人たちも、けっきょく逃げられなかったといおうことにほかなりません。
どうも世の中、
「人に迷惑をかけない」=「すべて自分で解決(処理)する」
とまでは言わずとも、
「人に迷惑をかけない」≓「すべて自分で解決(処理)する」
と考えている人は多いように思われますね。
8050問題や、あるいは自殺の問題なども、自分で抱えてしまうことがやはり問題なのだろうなと思います。拙ブログのいくつかの記事をご紹介します。
これでは大山のぶ代の人権が保障されない 明日のNHKスペシャルは必見(かも) 「やってられん」となれなかったから、こうなったのかもしれない なかなかすさまじい内容だ 家族間の殺人事件が多いが、やはり自分(たち)だけで抱え込まないことが重要なのかなと思う けっきょく断れない立場の人間(主に女性)が介護を押し付けられるこれらの記事を読んでいても、けっきょくSOSを出せれば解決する場合が多いかと思います。自殺というのもいろいろな原因でされるかと思いますが、SOSを出せれば自殺という最悪の事態は避けられる事例が多いのではないか。それができない、されないのが問題です。介護関係の事件に限らず、家族間の殺人あるいはそこまでは行かずとも重大なトラブルというのは、SOSを出すことによって避けられると思います。たとえば親が子どもの話を聞いていれば、少なくとも殺人にいたることはないのではないか。しかし親が耳を貸してくれなければ、SOSを出すことによって救われると思うわけです。これは「逃げる」ということにもつながります。
そうなると、これは可能なら親がそれを子どもに指導してほしいし、さらには教師や職場の先輩上司のたぐいも積極的に新人、部下にそうするようすすめるべきだし、行政やマスコミほかも、そういうことをいろいろ周知してくれればと思います。しかし親からほかにいたるまで、繰り返しますと
>「人に迷惑をかけない」=「すべて自分で解決(処理)する」
とまでは言わずとも、
「人に迷惑をかけない」≓「すべて自分で解決(処理)する」
という思考が日本でははびこっています。これは非常によろしくないですね。安倍晋三みたいにさんざん馬鹿やっても右翼や産経新聞や自民党が甘い態度で許してくれる人物もいますが、そんなことは本来ありえないわけで、一般には自分でどうにかするしかないわけです。というわけで、私たちはやばくなったらSOSをを出せるようになりたいものです。出さない出せないで、損をするのは本人です。損をしてもしょうがない。
右翼も産経新聞も自民党も、どれだけ安倍晋三に甘いんだか全く関係ないですが、昨今また上の件を痛感する事態があったので、その件についてもまた記事を書きますので乞うご期待。