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またよろしからぬ事件が起きてしまった(3月16日更新)

またよろしからぬ事件が起きてしまいましたね。旧聞なのはすみません。

元交際相手とみられる男性の遺体発見、自殺か 群馬女性殺害(リンク切れ)
産経新聞 2月21日(金)10時37分配信

 群馬県館林市のディスカウントストア駐車場で、鈴木千尋(ちひろ)さん(26)=同県大泉町=が頭を銃で撃たれて殺害された事件で、鈴木さんがストーカー被害を受けていた元交際相手とみられる男が21日朝、栃木県鹿沼市内で死亡しているのが見つかった。現場の状況などから自殺を図ったとみられ、群馬県警は身元の確認を急ぐとともに事件との関連を慎重に調べる。

 群馬、栃木両県警によると、元交際相手は事件後から連絡が取れていない。栃木県警の捜査員が21日朝に住民からの通報を受け、栃木県鹿沼市内に駆けつけたところ、車の中で男が死亡していた。

 元交際相手は昨年11月に鈴木さんへの暴行容疑で栃木県警に逮捕され、罰金刑で釈放後にストーカー規制法に基づく文書警告を受けていた。鈴木さんが同12月に群馬県大泉町に転居した後もメールや電話で復縁を求めるなどしており、鈴木さんが栃木県警にたびたび相談していた。

 鈴木さんは19日午後3時ごろ、群馬県館林市のディスカウントストア駐車場に止められた軽乗用車の運転席で、頭を銃で撃たれて殺害されているのが見つかった。殺害されたのは発見される約10分前で、ディスカウントストアで買い物した直後だったとみられる。

こちらも(リンク切れ)。

><群馬女性射殺>ストーカー容疑者、相手殺害後の自殺相次ぐ
毎日新聞 2月21日(金)11時31分配信

 ストーカー行為の加害者と疑われる人物が元交際相手を殺害した後、自殺したとみられる事例は、過去にも繰り返されてきた。

 神奈川県逗子市では2012年11月、三好梨絵さん(当時33歳)が、以前交際していた男(同40歳)に刺殺され、男は自殺した。男が11年6月、三好さんに対する脅迫容疑で逮捕された際、県警が逮捕状に記載された三好さんの結婚後の姓や住所の一部を読み上げたことなどから、男は住所を割り出したとみられる。

 長野県飯田市では昨年2月、鹿島田淳さん(当時19歳)が自宅で殺害され、おばの元交際相手で30代の男が車の中で練炭を使い自殺。おばは事件前に「ストーカー行為を受け、『自宅に火を付ける』などと脅迫されている」などと県警飯田署に相談していた。同署はストーカー規制法に基づき男に電話で警告し、自宅などに署員を張り込ませて警戒に当たっていたが、事件を防げなかった。【井上英介】

ストーカーの話は、以前も記事に書いたことがあります。で、今回も被害者を殺害した後加害者(と思われる人物)が自殺してしまったわけで、まさに最悪の事態ですね。

おそらくこの加害者(と思われる人物)は、わりと早い段階で、被害者の方を殺害して自分も自殺すると思いつめていたと考えられます。こうなると、本来だったら犯罪の抑止になりえる刑罰も、ほとんど役に立ちませんね。この加害者(と思われる人物)は、頭の中で計画を立てるだけでなく殺害後実際に自殺するという実行力があるんだから、ほんと怖いものはありません。

前に引用した記事では、警察が警告すればそのうち80%くらいはストーカー行為が収まるとのことです。そして自分で自衛すれば、たぶん残りの9割くらいもここまでひどい事態にはならないでしょう。しかしそのまた1割はというとそれでも済まず、その1部はこのような最悪の事例になってしまうということです。

で、この件で警察の対応に不備があるかどうかは私は何もいえませんが、この事例は警察が対応してもなかなか厳しいんじゃないかなと私は感じます。この事件は殺人というよりどちらかというと無理心中にきわめて近い、あるいはそのものというべきであって、そう考えればもはや刑罰というのはなんらこの犯人(と思われる人物)の犯行を抑制するものになりません。お話にもならないとはこのことです。

この事件の場合、被害者の女性にはお子さんがいたようで、その子どもには直接の被害がなかったようなのがせめてもの救いですかねえ・・・。ここまでひどい事件になると、いまさらながら絶句しますね。

たぶんここまでひどい状況になったらもはやそれに対する効果的な対応なるものは存在しないと思います。ほんと、全然関係ない土地に引っ越すとか、最悪国外移住でも考えたほうがいいかもしれません。そんなことになったら人生めちゃくちゃですが、殺されるよりましだくらいの考えを持つことも時には必要でしょう。たぶん警察からの警告以後もストーカー行為が続くかどうかが一つの分岐点だと思います。もちろんじっとおとなしくしていて突然、ということもありえますが、警察が介入してもまだ、という人間はそうとうな危険人物だと考えて間違いないでしょう。

実際問題としてこのような目にあう人間の絶対数が多いかどうかはともかくですが、何かあったときには最悪の事態もありえる、ということは考えておいたほうがいいでしょう。夜間にいきなり襲われたとか、学校に突然暴漢が押し入って大量殺戮をしたとかいう事件ではなく、ストーカー行為の場合いきなりの殺人は多くないでしょうから、ある程度の対応の余裕はあります。お手上げの場合の対応もふくめて日ごろから注意しておいたほうがいいでしょう。大災害への対応のようなものです。

inti-solさんの記事とコメント返し、拙記事へのコメントを参考にしました。感謝を申し上げます。


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