都議選、熱海の土砂崩れ、その他いろいろこのブログのネタに困らない昨今ですが、交通事故もひどいですね。八街市の関係を。
>食い違う供述と状況 飲酒の影響立証急ぐ 八街児童5人死傷事故1週間
2021年7月5日 05:00 |
八街市八街はの市道で下校途中の市立朝陽小児童の列に大型トラックが突っ込み、1~3年生の男女5人が死傷した事故は、きょう5日で発生から1週間が経過する。現場では死亡した児童2人の冥福を祈る花束が日ごとに増し、首相や国家公安委員長が連日献花に訪れた。悲劇を受け、通学路での交通安全対策の見直しが全国的に始まった。事故はなぜ起きたのか、千葉県警の捜査が続いている。
「トラックが電柱にぶつかり、付近を歩いていた小学生がけがをした」。6月28日午後3時24分、事故を目撃した男性からの110番通報。子どもたちは現場から約1・5キロ東にある朝陽小から一列になって下校途中、前から来た大型トラックに次々とはねられた。
通報の20分後、県警は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いでトラック運転手の梅沢洋容疑者(60)=同市八街は=を現行犯逮捕。酒の臭いがしたため、佐倉署員が署内で呼気検査をしたところ、基準値を超えるアルコールが検出された。
県警は、送検容疑をより法定刑の重い危険運転致死傷に切り替えるか検討。当初、可能性は「半々」(捜査幹部)としていたが、アルコールの影響で正常な運転ができていなかった恐れがあると判断し、30日、同法3条の危険運転致死傷を適用して送検した。法定刑は人を死亡させた場合、「15年以下の懲役」とされ、過失運転致死傷の「7年以下の懲役」などより重い。
容疑の立証に向け県警は、トラックの運行ルート周辺の店を調べるなどして飲酒場所や時間帯、飲酒量を捜査。容疑者は東京都内に資材を運んだ後、現場近くの勤務先に戻る途中に事故を起こした。運搬後の帰路は高速道路を利用したとみられ、飲酒状態で高速走行していなかったかどうかの確認も進める。
事故当時の状況についても捜査を進める。容疑者は事故後「飛び出してきた人をよけようとしてハンドルを切り、電柱に衝突して近くにいた子どもたちをはねてしまった」などと説明。だが、捜査関係者の一人は「ハンドルを切ればもっと畑に突っ込む形で止まると思うが、そうではない。疑義がある」などと現場の状況との矛盾点を指摘する。目立ったブレーキ痕や急ハンドルを切った形跡はなかったという。
県警は、防犯カメラの映像などから事故直前のトラックの動きや速度を分析。勤務先から押収した資料を基に勤務実態を確認するとともに、容疑者の違反歴や飲酒の常習性なども調べている。
2日に現場で献花した警察行政トップの棚橋泰文国家公安委員長は「実効性のある交通安全対策の必要性を改めて確認した」と強調した。“実効性”につなげるためにも、事故の背景や原因の究明が待たれる。
どうもこの運転手は、店で酒を飲んだのでなく購入した酒を運転席で飲んだ疑いもあるようですね。実際のところはこれからわかるのでしょうが、おそらくこの人はアルコール依存症の可能性もありそうです。飲酒運転の厳罰化によって、うっかり、できごころ(?)で飲酒運転をする人は確かに減ったと思いますが、アルコール依存症の人間ですともはや意志や努力でどうにかなるものでもありませんから、これはご当人らが「運転をしない」ということを実行するしかありません。そしてアルコールがらみの交通事故というのも枚挙にいとまがない。私がひどいと思ったのがこちらの件です。
>母親が「捕まるから山の方に行きなさい」と飲酒・無免許の息子に指示…夫婦死なす事故
2021/06/10 21:47
広島県庄原市の国道で2月、無免許で飲酒運転し、高齢夫婦を死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許危険運転致死)などに問われた三次市の少年(18)の初公判が9日、広島地裁(日野浩一郎裁判長)であった。少年は「誤りはありません」と起訴事実を認めた。検察側は、少年が当日、缶チューハイなど6本と水割り2杯を飲み、事故直前にも飲酒しながら運転していたことを指摘した。
起訴状などによると、少年は2月7日午後4時頃、庄原市の国道183号で、酒を飲んだ状態で車検切れの乗用車を運転し、対向してきた軽乗用車に衝突。乗っていた同市の岡田和歌子さん(80)と夫重紀さん(85)を死なせたとされる。
検察側の冒頭陳述によると、少年は7日、寝起きに350ミリ・リットル入り缶チューハイを飲んだ後、母親(52)と店でウイスキーなどを購入。約4時間にわたって水割りなどを飲んだという。
少年はその後、友人を乗せ、高速道路などを走行。頭がふらつき、足がもつれていることを認識しながら、友人が申し出た交代を断った上、途中で購入していた缶ビールを飲みながら運転を続けたという。
事故直後、少年の呼気からは基準値(呼気1リットルあたり0・15ミリ・グラム)の3倍超のアルコール分が検出。検察側は「運転操作が困難な状態だった」と主張した。
母親は道路交通法違反(無免許・酒気帯び運転)のほう助容疑などで書類送検されている。検察側は、母親が運転前の少年に「警察に捕まるから、走るなら(人目につかない)山の方に行きなさい」と指示していたことを説明した。
検察側は、岡田さんの養女の供述調書を読み上げ、「これは殺人事件だ。厳しい処罰を求める」と訴えたことを明らかにした。少年は終始、うつむいていた。
18歳ということで、さすがにこの少年がアルコール依存症であるということはないのでしょうが、なんでこんな非常識で馬鹿なことをするのか。ちょっと想像を絶しますね。それにしても
>車検切れの乗用車を運転
ってねえ(呆れ)。どんだけ無謀なのか。
おまけに
>母親(52)と店でウイスキーなどを購入。約4時間にわたって水割りなどを飲んだという。
>検察側は、母親が運転前の少年に「警察に捕まるから、走るなら(人目につかない)山の方に行きなさい」と指示していたことを説明した。
って、これではまさにこの母親にしてこの息子としかいいようがありません。どんだけ馬鹿でクズなんだか。
それにしてもねえ、死刑になるわけではないのだから、この少年も刑務所から出てくることになりますが、こんなクズな野郎が出所後まともな人間になることもなさそうだし、その頃母親が存命だとしてまともな人間になっているのか。あんまり期待できそうにありません。
それにしても「友人」も、こんな危険な車に乗っていてどうしようとい気だったのか。運転代わると申し出たみたいですが、こんな野郎の車に同乗することが根本的に間違っている。この同乗者もどんだけ馬鹿で非常識なんだか。お話にもなりません。それでさらにこんな件を思い出してしまいました。
> 起訴状などによると、少年は19年12月13日午後0時20分ごろ、鴻巣市郷地の県道で、制限速度を約78キロ超える約118キロで乗用車を走行。ハンドルやブレーキ操作を誤り、道路左側のガードレールに衝突した後、駐車場の油圧ショベルにぶつかり、後部座席に乗っていた本庄市の男子高生=当時(18)=と深谷市の男子高生=当時(18)=を死亡させた。少年と助手席に乗っていた友人は鼻骨骨折などのけがを負った。
県警は20年3月、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで、少年を書類送検。さいたま地検は同年7月に家裁送致した上で今年2月、同法違反(過失運転致死傷)の罪で起訴した。
冒頭陳述で検察側は、少年と男子高生ら3人は高校の同じ学生で、少年が鴻巣市の運転免許センターに行くために3人が集まったのを知り、車に同乗するよう誘ったと説明。「3人にいいところを見せたいと思って車を加速させた」と指摘した。少年は40キロ規制と認識していた道路を高速で運転し、「3人が『やめろ、危ないだろ』と叫んだにもかかわらず、アクセルを踏み続けた」と述べた。
こちらも。
>Bさんがインスタに学科試験に合格したことを投稿していたのを見た同じ高校のAが、Bさんに電話をかけてきました。Aは4か月前に免許を取得しており、親の名義で購入したばかりの車(日産ステージア)に乗って、即、コンビニにやってきました。
少し話をした後、麗史さんら3人は徒歩で免許センターに戻ろうとしました。Aが「乗せて行くよ」と言いましたが、Bさんは「すぐそこだから」といったん断りました。それでも「乗って行けよ」と言われたので断りきれず、3人とも乗車。麗史さんは、後部座席に乗り込みました。
3人を乗せて走り出したAは、「駐車場がわからない」などと言い、周り道をして逆方向の道に進入すると、速度を落として前車との車間を空け、急に加速し始めました。危険を感じた同乗者の3人は「事故るだろ、やめろ!」などと叫びましたが、それでもAはアクセルを踏み続けました(裁判では制限速度40キロの道で、時速118キロ出ていたと認定されている)。
現場は緩やかなカーブでしたが、速度超過によって車は大きく膨らみました。さらに対向車を避けるために大きくハンドルを切ったことで車は制御不能になってガードレールを乗り越え縦回転をし、前方に停車していたユンボに突き刺さるかたちで大破し、停車。
助手席に乗っていたBさんは顔面骨折の重傷、後部座席に乗車していた麗史さんは重症頭部外傷で意識不明の重体、麗史さんの隣に乗車していたCさんは頭部及び顔面を半分欠損し、即死の状態でした。
もういいって? もう1つ。
>一般道で時速150キロの暴走運転をした加害者
それは、極めて無謀な運転の末に起こった、わずか1分間ほどの出来事でした。
この日、陽子さんは大学の友人と3人で、夕食の材料をすぐ近くのスーパーへ買いに行くため、男子学生のA(当時19歳)が入手したばかりの車に乗りました。友人のBさん(当時20)は助手席に、陽子さんは後部座席の左側に着座しました。
ハンドルを握ったAは、一般道に出るまでの狭い道を時速80Km以上のスピードで走行したため、陽子さんは危険を感じました。しかし、Aは一般道に出てからも、カーブが連続する道路を時速100Km程度の猛スピードで走行したのです。
助手席からメーターを見て危険を感じたBさんは「スピードを落とせ、危ない!」とAに注意をし、陽子さんも恐怖を感じて思わず悲鳴を上げていました。にもかかわらず、Aはさらに速度を上げながら運転を続けました。
速度メーターはさらに上がり、時速150Kmを示したあたりで、車は突然、制御不能になり右側にスリップ。左側の縁石に激突したかと思うと、今度はスピンと横転を繰り返し、反対車線へ飛び出した末、ルーフを下にして転覆した状態で停止したのです。
その衝撃で陽子さんは車外に放出され、道路脇の田畑に叩きつけられました。
3人が車に乗り込んでから、わずか1キロの地点で起こった惨事でした。
この事故で陽子さんは第5頸椎の圧迫骨折を負い、四肢麻痺に。Bさんは頚椎の剥離骨折と診断され、手首にガラス片が入っているため、今も日常生活に支障をきたしているとのことです。
Aはほぼ無傷でした。
どいつもこいつもどんだけ馬鹿なんだよと思いますが、しかも運転手がけっこう助かっちゃうのも事実です。運転手は基本的にシートベルトはしっかり着用しているし、ぶつかる瞬間に自分は助かるようハンドルを切ったりする。
運転手は「どうしようもない馬鹿」であるとしても、このような初心者の運転する車に同乗するのは、特に友人とかはやめた方がいいですね。埼玉の事例などは、嫌がっている仲間に無理に乗車をすすめてそれで事故を起こしているのでは世話がない。上で引用した記事に出てくる「Bさん」も、インスタグラムなんかあげて事故を起こした「A」なんかと連絡を取ったことを一生後悔するし、また遺族は「Bさん」を徹底的に憎むし恨むでしょう。もちろん運転手の「A」に対しては言うに及ばず。
ともかく世の中刃物や銃で人を殺すとか、先日記事にしたような殺す意図をもって車で人をはねるということはそうはないですが、自動車事故で人を死なすということははるかに可能性が高いですからね。6個の弾丸が入っている拳銃で人を殺すにしても6人を超える人を殺すのは難しいですが、渋谷の交差点に車で突っ込んだらそれ以上の人を殺すことは可能です。日本では非合法な拳銃を入手するより車なら持っていなくったってレンタカーほかで簡単に合法的に入手できます。秋葉原の通り魔事件では、犯人はトラックで5人をはねて3人が死亡しています。
死刑になるかどうかはともかく、このような人間は本当に始末に負えない(どんな判決であろうと、生きて刑務所を出るのは難しそうだ)なお2020年の人口動態統計によると、交通事故による死者が3713人、他殺による死者が250人です。当然ながら、いわゆる殺人や傷害致死で死ぬ人間より交通事故による死者の方が15倍弱も多いわけです。人を殺すなんてことはそうそうはありませんが、交通事故で人を殺してしまうことはあり得るし、また他殺で死ぬことはそうはありませんが、交通事故はそれよりもずっと高いわけです。2020年の日本全体の死者は1372648人です。ということは、1年間で死ぬある任意の人間が交通事故で死ぬ可能性は2020年では0.27%、他殺は0.018%です。というわけで、私たちが他殺で死ぬ可能性は高くはない。交通事故のほうがはるかに危険です。
以上車を運転する人もしない人も、交通事故には気をつけましょう。庄原市の事故は正直気をつけようもありませんが、埼玉や「陽子さん」の事故は、同乗しなければよかったわけであり、特に初心者の運転する車には、乗らないに限ります。もちろん私は乗りません。