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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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アニセー・アルヴィナの「夢・夢のあと」

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私の大好きなイラン系フランス人女優のアニセー・アルヴィナがお亡くなりになった日が、2006年11月10日です(11日説もあり)。誕生日が1月23日です。1953年1月23日に彼女は生まれました。そして1月と彼女が亡くなった11月だけは、最低でも彼女の記事を書くようにしています。残念ながらあまりネタがなく、読者の皆さまにもアニセーさんにも本当に申し訳ないのですが・・・。

だいたい私がこのブログを、数回のひどい炎上にもめげずに続けているのは、このブログを始めた理由が、アニセーさんについて書きたいからです。他のすべての記事は、アニセーさんの記事を読んでいただくためのものでしかありません。

それで昨年は、彼女が主演した映画「夢・夢のあと」が少々話題になりました。何をいまさらですが、監督をつとめた高田賢三がこの世を去ったからです。上の写真は、オフショットですかね。奥がアニセーです。

しかし残念ながらこの映画は、あまり評判がよくありませんでした。高田賢三の著書で、そのことが書かれています。これは日本経済新聞の「私の履歴書」をもとにしていますが、この映画のくだりが新聞で発表された際は、拙ブログの記事のアクセスが多くありました。なおこの本現在かなりプレミアがついていますね。たかだか4年前の出版ですがね。どっかで再発売してくれないかな。

この映画がパリでプレミア上映された際、会場では失笑が漏れたといいます。その後プロデューサーの藤井浩明がまた監督をやってみないかと高田に話をしたそうですが、高田は固辞しました。ちなみにこの映画は、脚本が白坂依志夫、撮影が小林節雄らの一流スタッフがわきを固めています。藤井氏、白坂氏、映画監督の増村保造が運営していた映画制作会社「行動社」で多く仕事をしたスタッフで、制作がされています。

私もこの映画を観たのは、かなり昔ですのでそんなによく覚えているわけでもないのですが、確かに主人公(アニセー)の大ファンである私ならともかく、他の人からするとちょっと観ていて厳しかったろうなとは思います。いまではむしろ、アンヌ・コンシニのデビュー作であるということで知られているのかもしれません。彼女は、政治家のモーリス・クーヴ・ド・ミュルヴィルの孫であり、彼は、外相や首相もしたくらいの大物です。ドゴールの片腕格だったといって過言でない。正直アニセーとアンヌ・コンシニの姉妹というのもすごいキャスティングだなと思いますが、当時はアンヌは当然無名の存在でした。実は、彼女とイベントで話ができたかもしれない機会があったので、その際は「『夢・夢のあと』観ましたよ」とフランス語でいうつもりだったのですが、残念ながらできませんでした。

それはともかく、たぶん高田賢三にとってもこの映画は黒歴史であると思うので、なかなかソフト化も上映もされないと思いますが、でもなんとかなればなあとは思います。最悪、私がソフト化あるいは上映に尽力する必要もあるのかなと最近は覚悟しないでもありません。人生でそんなに何回もそのような活動ができるわけでもありませんが、アニセーの映画でしたら、それに賭けてみてもいいかなと思います。こういうことを書いてはいけないのですが、高田賢三が亡くなった際、もしかしたらどっかで上映があるかもと少なからず期待したのですが(「少なからず」と書きましたが、理性では「しかし厳しいだろうな」と思っていました)、やっぱり私の知る限り上映はなかったみたいです。

あ、すみません。まだ具体的に動いているわけではありませんので、結果的に私が何もしなくても、私を非難するのはやめてください、お願いします。

それでは、また1月の彼女が生まれた日までさようなら。もちろんアニセーさんについて何か情報があったら速やかに記事を発表しますので乞うご期待。


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