今日の記事は、「社会時評」「Weblog」などのカテゴリーもありですが、無難に「スポーツ」で。
これまたどうもなあの記事ですね。
写真のキャプションには、
>「長嶋茂雄氏の文化勲章受章をお祝いする会」で記念写真に納まる(前列左から)岸田文雄首相、長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆。(後列左から)御手洗冨士夫・燦燦会会長(キヤノン代表取締役会長兼社長CEO)、山口寿一・読売新聞グループ本社代表取締役社長(読売巨人軍取締役オーナー)、森喜朗・元首相、王貞治・福岡ソフトバンクホークス取締役会長、老川祥一・読売新聞グループ本社代表取締役会長、村岡彰敏・読売新聞東京本社代表取締役副社長(6日午後、東京都千代田区の読売新聞ビルで)=冨田大介撮影
とあります。
>長嶋氏の文化勲章受章、首相ら出席し「お祝いする会」…王氏「国民全員が喜んだと思う」
2021/12/06 20:26
読売巨人軍終身名誉監督・長嶋茂雄氏(85)の文化勲章受章をお祝いする会が6日、東京・大手町の読売新聞ビルで開かれた。
長嶋氏をはじめ、岸田首相、森喜朗・元首相、財界関係者らによる巨人軍の応援組織「 燦燦さんさん 会」会長の御手洗冨士夫・キヤノン会長兼社長CEO、王貞治・福岡ソフトバンクホークス会長が出席し、和やかに懇談した。読売新聞側からはグループ本社代表取締役の渡辺恒雄主筆や老川祥一会長、山口寿一社長(巨人軍オーナー)、東京本社代表取締役の村岡彰敏副社長が出席した。
長嶋氏は「親しい皆さんからお祝いの言葉を直接おうかがいして感激しました。このような会を開いていただいたことに感謝します。野球界では初の文化勲章受章となり、野球に打ち込んできたことが評価されたことは光栄です。今後も野球界のために一生懸命、尽くします」とのコメントを出した。
王氏は「野球を一緒にやってきた者としてこんなにうれしいことはありません。国民全員が喜んだと思います。これからも野球界、そしてスポーツを愛好する人たちのために元気な、大きな存在として輝いていてください」とお祝いのメッセージを出した。
渡辺氏は「野球界初の受章、おめでとうございます。長嶋さんは私が読売新聞に入社した8年後に読売巨人軍に入団し、以来60年余、まさに命をかけて野球文化・スポーツの振興に尽くしてこられました。私の95年のこれまでの人生の中で、最も心に残る人物の一人であります。本日は受章をお祝いすることができ、大変うれしく思います」とコメントした。
読売新聞社の幹部や王会長や、議員はやめているから森氏らはともかく、現役の首相がこういうものに顔を出すかです(苦笑)。いや、全文化勲章受章者のこの種の会に現役の首相が出席する通例があるというのならまだしも、当然ながらそんなことないでしょ(笑)。どんだけ長嶋をひいきしているんだか。
私は過日こんな記事を書きました。
長嶋茂雄という人も、保守政治の関係で利用されやすい人物だと思う(追記あり)その記事でも指摘しました通り、長嶋茂雄は自民党政治というか、保守政治の世界と親和関係がありました。彼には文化勲章をもらう功績はあったと私も考えますが、しかし国政選挙の最中に彼に文化勲章をあげると発表するのも、それは恣意的な政治工作を疑われても仕方ないというものでしょう。いや、過日の衆議院選挙で自民党が事前の予想よりも議席を上積みしたということの要因の一つにこの長嶋の文化勲章受章があったとまでは私も言いませんが。
それはそうと、これはもちろん首相を呼ぶ読売新聞の見識の問題でもありますよね。さすがにこの会は、直接政治にかかわるものではありませんが、このようなものに首相を呼ぶということ自体に、読売新聞が自民党といかに深い関係にあるかということがわかるわけで、これは当然岸田首相も読売との関係の故での出席でしょう。たぶんですが、東京新聞や朝日新聞がオーナー企業なら出席はしないし、呼びもされないでしょう。繰り返しになりますが、このような会に首相なんぞを呼んでどうしようというのか(笑)。こんなことをしていて読売新聞は、岸田首相や自民党に、言うべきことを言えるのか。推して知るべしのたぐいでしょう。まーったく最低の政府・政権与党への緊張感もありはしない、呆れるにもほどがあるというものです。
それにしても長嶋もねえ、ある意味気の毒ではありますね。長嶋が肉体も精神もしゃきっとしているときにこれが開かれたのならまだしも、よいよいの状況で、例えば首相を呼ぶとかいうことにも彼は意見を挟めるようなものでもないでしょう。長嶋がそんなことに異を唱える人間とも思いませんが、それ以前の問題として、こんな自民党と読売新聞との良好な関係を世間に誇示するものに引っ張り出されるというのも、それもどうかではあります。
ところで前列右のナベツネですが、だいぶやせちゃいましたね。前に記事にした某超大企業の某最高実力者もいったいいつまで会社に君臨しているんだという気がしますが、ナベツネは95歳ですからねえ。車いすにも乗っているし、さすがに往年の迫力はすでにないとして、この人も引退するタイミングを外したのかなという気はします。彼が死んだら赤飯を炊く読売関係者も少なくないのではないか。それは葛西敬之(いけね、実名書いちゃった)もたぶんご同様。
JR東海からすると、葛西某に無役になってもらいお引き取り願うことは現状無理なんだろう