ちょっと気になったニュースを。
>市役所で水道料金の相談、職員が顔や頭殴る…29歳主事を現行犯逮捕
2022/03/04 11:51
富山県警高岡署は3日、高岡市、同市上下水道局営業課主事の男(29)を暴行容疑で現行犯逮捕した。
発表によると、主事は同日午前11時10分頃、市役所1階で70歳代男性の顔や頭を拳で複数回殴った疑い。暴行の様子を目撃した別の職員が110番した。
市によると、男性は水道料金の相談で来庁し、主事ら複数の職員が対応していた。その後、主事が男性を社会福祉課の窓口に付き添って移動した際、何らかのトラブルが起きたという。
同市は記者会見を開き、黒木克昌・上下水道事業管理者は「あってはいけないことで、本当に申し訳ない。改めて綱紀粛正を徹底する」と謝罪した。
これだとなんだかよくわかりませんが、こちらの記事はより具体的ですね。なお逮捕された人物の実名も引用しますが、これは公務員であって一般人よりも倫理などが厳しく問われるためと解釈いただければ幸いです。
>高岡市職員、来庁者殴る 暴行疑い、上下水道局主事を逮捕
2022/3/4 05:00
高岡市役所に来庁した市内の70代男性に対し、顔や頭を拳で殴ったとして、高岡署は3日、暴行の疑いで、高岡市丸の内、市上下水道局営業課主事、谷内一晶容疑者(29)を現行犯逮捕した。谷内容疑者は「殴ったことに間違いはない」と容疑を認めている。
逮捕容疑は同日午前11時10分ごろ、市役所1階で男性の顔や頭を複数回、殴打した疑い。高岡署や市によると、犯行を目撃した市職員が110番通報した。男性は高岡市民病院に搬送され、頭を3針縫うけがを負った。
市によると、午前10時50分ごろ、男性が営業課の窓口で「水道料金が高い」と相談し、谷内容疑者が対応。「生活が苦しく料金を払うのが厳しい」と男性が話したため、市役所1階の社会福祉課に案内した。窓口が満席で待つよう伝えたところ、「また、待たせるのか」と激高した男性に、同容疑者が手を出し、ソファに倒れかかった男性にのし掛かったという。
谷内容疑者は2016年4月に入庁し、上下水道局施設維持課に配属。昨年4月から営業課で勤務していた。2人に面識はなく、同署が原因を調べている。
●「公務員にあるまじき行為」 管理者、会見で陳謝
谷内容疑者が所属する市上下水道局の黒木克昌上下水道事業管理者は3日、市役所で会見し、「誠に遺憾であり、被害者や市民の皆様に深くおわび申し上げる」と陳謝した。「公務員にあるまじき行為であり、市民の信頼を著しく損なうものと大変厳しく認識している」と険しい表情で語り、今後、谷内容疑者本人からも事実確認した上で厳正に対処する考えを示した。
黒木管理者は再発防止へ全局員に改めて綱紀粛正を指示しており、市役所全体でも同様の対応を取るとし「信頼回復に向けて全力を尽くす」と強調。約40分間の会見で3回にわたって頭を下げた。上下水道局の嘉信和昭次長が同日、自宅に戻った被害者男性に謝罪したという。
谷内容疑者の普段の勤務態度について黒木管理者は「温厚で優しい性格で、仕事ぶりも真面目であり、これまで激高するようなことはなかった」と述べた。
この報道が正しければの話ですが、どうも
>市役所1階の社会福祉課に案内した。窓口が満席で待つよう伝えたところ、「また、待たせるのか」と激高した
という部分がポイントのように思えます。
この件で、被害者は、あるいはですが、相当態度が悪かったように思える部分がありますね。これもあるいはなんですが、認知症か何かで怒りっぽくなっている可能性もありそうです。
>「また、待たせるのか」と激高した
具体的にどれくらいの時間がそれ以前に経過したかがわからないので何とも言えませんが、どうもきわめて話の分からないタイプ、話の通じないタイプのように見えますね。
こういうことを言うのもなんですが、警察官や消防関係、自衛隊、あるいは刑務官などでもそういうものがあるのかもですが、いわゆる公安・保安関係の公務員が、勤務中にパワーハラスメントのたぐいをして、処分をされる(懲戒免職をふくむ)という事例はわりと報道されます。訓練中のシゴキみたいなものから、上司・先輩の暴言など。あるいは非番中に、宴会などでパワハラ、セクシャルハラスメントなどが問題となることもあります。あるいは、勤務時間外で一般市民とトラブルを起こすこともあります。また、役所の金(公金でなく、職員間の互助会のようなものもふくむ)を横領、あるいは着服などをする人間も報道されます。また、生活保護担当者が、自分の担当する生活保護受給者へ殺人未遂をしてしまったことすらあります。
あまりに無残で言葉もない(逃げることは、いろいろ重要だと思う)(追記あり)しかし・・・。公務中に、しかも職場で一般市民に暴力をふるった行政公務員というのは、あまり私は耳にしませんね。いないということはないとしても、そんなに聞いた覚えがない。昔ならともかく、いまの時代では特に逮捕されたような事例なら報道されないということはないでしょうから、つまりはそのような事例はあまりないのではないかと想像します。
警察官だって、取り調べ中の暴力とかならともかく、さすがに勤務中によろしからぬことを一般市民にする不祥事は、警察署の内部ではないでしょうからねえ。たとえば警察官の不祥事としては最高レベルの悪質な事例といえる制服警官女子大生殺人事件も、(当然ながら)犯行現場は被害者の居住地です。
記事によると
>温厚で優しい性格で、仕事ぶりも真面目であり、これまで激高するようなことはなかった
だそうで、これが事実なのか定型的な話なのかは分かりませんが、この人は相当腹に据えかねた、我慢できなかったということなのかもしれませんね。たぶんそうなのでしょうが、これはもちろんこの公務員が悪いですよ。多分ですが、こんな野郎激高する価値もないのでしょう。しかしご当人、その時は本当にこの人物を許せないくらい腹を立てたんでしょうね。これが、この間記事を書いた、宅間守レベルの極端なパーソナリティ障害の持ち主だったらまた話は違いますが、たぶんこの公務員はそのようなひどい人間ではないでしょう。もっとも宅間レベルの人間がたくさんいたら、世の中生きにくくて仕方ありません。
生活保護の受給は、けっきょく青葉真司被告(京都アニメーション放火事件)や故・佐藤忠志氏(元予備校講師)らを救うにいたらなかったまあけっきょくこれも、先日私が発表した記事で取り上げた2つの事件、宮崎の家族3人殺人事件、岩手の配偶者殺人事件に近いものがあるのかもですね。
女性から男性へのDVというのも、いろいろ問題があるし、それがまた最悪の事態になることもある(宮崎家族3人殺害事件と岩手県の妻殺害事件)(追記あり)宮崎の事件も岩手の事件も、犯人は、少なくとも人を殺すような人間ではなかったのですが、極端だったり執拗な暴言に耐え切れずに家族を殺めるという最悪の行動をしてしまったわけです。宮崎の事件の犯人にいたっては、死刑が確定しています。
人間その時その時で耐性に違いがあるのは確かであり、この公務員はこのトラブルを起こした際には、精神的にやや耐性が低い状態だった可能性もあるかなと考えます。そうでないかもですが、いずれにせよ人間つねに精神的によろしい状態であるわけでもない。そのあたりは、「まずい」と思ったら、自分の一生をかけて我慢しなければいけないという覚悟をしなければいけない瞬間もあります。こんなクズを相手にして人生を棒に振ってもしょうがないと思います。