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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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旅行で、「本を5冊」持っていってみた

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過日こんな記事を書きました。

旅行の最中にどういう本を持っていくかということを考えてみる

その記事の中で、旅行に詳しく海外での冒険歴も豊富な高野秀行氏が、旅行の最中には文庫本を5冊もっていく、それを超えると重いし読み切れないという趣旨のことを語っていたということをご紹介しました。

それで先日2泊3日の旅でしたが、5冊本をもっていってみました。なお私は、文庫本だけでなく新書本も持っていきました。それで、私が持って行ったのが次の5冊です。本の写真の大きさは、Amazonの写真をそのままいただいただけですので、他意はありません。

マルクスは生きている

イスラエル

治安維持法小史

歴史のなかの中国文化大革命

高野氏は旅の専門家みたいな人ですからガイドブックなどは「本」のうちに入らないのかもですが、私はそこまでのプロ旅行者ではないので、ガイドブックも1冊もっていきました。

るるぶ 札幌 小樽 富良野 旭山動物園'23

ガイドブックは当然旅の予習で目は通すとして、この中で以前通読したことがあるのは、文化大革命の本だけです。なお著者の加々美光行氏は、先ごろ(2022年4月22日)お亡くなりになりました。奥平本は、わずかに目を通したくらいです。新書本2冊は、はるか前に買ったのを読んでいなかったもので、本を選ぶ際に「読んだことのない本」で選びました。これは特に意識したわけではありませんが、奥平本は「前にわずかに読んだが、あらためて通読したい本」であり、加々美本は、「再読したい本」というところでしょうか。

それで、けっきょく不破哲三氏の本と臼杵陽氏の本は読み終えました。奥平康弘氏の本を、20ページくらい読んだところで時間切れ、自宅(の近辺の駅)に到着となりました。加々美本にはたどり着けませんでした。

高野氏や、高野氏から話を聞いた丸山ゴンザレス氏は、2泊3日の旅で5冊本をもっていくという意味で、大要「本を5冊」といったのではないのでしょうが、でも新書と文庫ならそれくらいもっていってもそんなに負担ではないので、それはそれで悪くはないのかなと思います。最初の3冊は、2006年~09年あたりに購入したと思われる本であり、買ったはいいが満足に読んでいなかった本でした。文化大革命の本は、古本で購入しました。古本でもきれいで悪くありません。

正直たとえば不破本は、不破氏が日本共産党議長を退任した2006年の出版であり、昨今のマルクス復権のご時世なら、また違ったアプローチや、あるいは不破氏自身の「ほれみろ、マルクスは偉大だ」といった想いがよりストレートな本になったのではないかと思います。不破氏も90をとっくに超えていますので、なかなか本の執筆も難しいかもしれません。

また臼杵本は、2009年の本であり、これはイスラエルの概説書であるのと同時に出版時におけるイスラエルの姿を読者に紹介している本であるだけに、やはり10年以上前の本ですと、現在からするとやや物足りなくなるところはあります。もちろんこれは、著者の責任ではありませんが。

なおガイドブック以外の4冊で、現在新刊本が手に入るのは、奥平本だけのようですね。4冊とも社会科学系の本ですが、そういう意味では時代の変化に一番対応できる本が、治安維持法関係の本だったということなのでしょう。元本は1977年、文庫本は2006年の出版です。

ところで私、6月初旬にまた北海道へ行きます。

北海道へ続けざまにいきます

今度はガイドブックをもっていかないことにしますので、今回読み切れなかった本2冊のほかに、何らかの本3冊をもっていきたいと思います。旅行の最中は、軽い本はすぐ読めてしまって面白くないのですが、ただそういう本が精神的に必要なのかもと思う瞬間もあるので、そのあたりもいろいろ考えて本を選んでいきたいと思います。


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