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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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つまりは、韓国大統領にとっても大した脅威ではないということだ

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こんな記事がありました。

>北朝鮮“ロケット砲”後に…韓国大統領が映画鑑賞
[2022/06/14 14:03]
 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が、北朝鮮がロケット砲とみられるものを発射した後に映画観賞をしていたことについて、野党などから批判が上がっています。

 尹大統領は12日午後、ソウル市内の映画館で是枝裕和監督が韓国で制作した「ベイビー・ブローカー」を夫人と観賞しました。

 北朝鮮がこの日午前に発射したとみられるロケット砲についての報告を受けた直後だったため、野党からは「非常に不安な対応で、まるでアマチュアのようだ」などと批判の声が上がっていました。

 これに対し尹大統領は、「ロケット砲はミサイルに準じるものではなく、必要な対応は取った」と説明しています。

 また、韓国軍が12日の夜遅くに発射を公表したことについても「大統領の映画鑑賞に配慮したのでは」と疑問の声が上がっています。

いろんなご意見はあるかと思いますが、つまりは大した脅威ではないと韓国大統領(と側近ほか)も考えたということなのでしょう。野党側は、当然批判することになりますが、正直先だっての大統領選挙で(現在の)野党側の候補が当選したとして(つまり政権交代がなかったとして)、そうだったとして大騒ぎしたかはあまりしなかったのではないかと思います。映画を観たかはわかりませんが(苦笑)。そしてこれは、この件だけではありません。北朝鮮全体が、昔と比べて韓国にとって脅威ではなくなっているということです。昔の韓国ならもちろんこうはいかない。前にこのような記事を書きました。

無事帰国しました もはや韓国(人)にとっては、北朝鮮は「脅威」「打倒の対象」よりもメロドラマのネタ程度のものなのだろう(たぶん日本も同じ 関川某も自分の書いたことを撤回しろとおもう)

上の記事では、私が韓国滞在中に北朝鮮による核実験があったのですが、特に韓国内において動揺はなかったということを書きました。下の記事では、『愛の不時着』が韓国内ばかりでなく日本でも話題を得ていることを書きましたし、さらに次のような指摘をしました。

>多くの韓国人、および韓国政府ほかがもはや北朝鮮を現実的な軍事的脅威とみなしていないということがうかがえます。現実に北朝鮮を脅威だと認識していたら、このようなドラマは制作されないし、また韓国民の側が拒否するでしょう。朝鮮戦争(1950~1953年)や青瓦台襲撃事件(1968年)、そこからさらにぐっと時代がすぎて、ラングーン事件(1983年)、大韓航空機爆破事件(1987年)などの時代にこのようなドラマが製作されるわけがない。いわゆる軍事政権時代なら言論弾圧という意味でもできませんが、それ以前の話です。

ところで私は未見ですが、NHK「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」でのこちらはどうでしょうか。

>「愛の不時着〜国境を越えた大ヒットの秘密〜」
初回放送日: 2021年10月12日

韓国から北朝鮮に不時着した財閥令嬢が北朝鮮の軍人と恋に落ちる!北緯38度線を越えた禁断のラブストーリー「愛の不時着」。タブーに挑んだドラマの裏には70年以上に及ぶ「分断」国家ゆえのスタッフの葛藤があった!社会現象化したこの作品がどう作られ、南北、そして世界の人々にどんな影響を与えたのか?監督のイ・ジョンヒョやヒロインを演じた女優・ソン・イェジンらの独占インタビューを交え、大ヒットの秘密に迫る。

NHKがこのような番組を制作すること自体、すでにNHKも、北朝鮮という国に対して現実的な脅威でありえないと認識しているということなのでしょうね。していたら、韓国でも製作しないでしょうが、日本の準国営放送とでもいうべき公共放送がこのような番組を制作して、しかもそれを再放送するということもないでしょう。「封印番組」とかにもしないわけです。そう考えるとかつての拙記事をちょっと呼び戻しますと・・・。

高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る

同じ番組の別の特集で、NHKは、高世仁のしでかした幼稚で愚劣な政治工作についてのデマ自慢をそのまま垂れ流しています。上の記事で私は、

>でさあ、NHKだって高世の話を聞いて、もちろん事前取材の段階からしてですが、高世の取材や主張に不審なものを感じなかったんですかね(苦笑)。そんなことないでしょう(笑)。つまりNHKも高世ほからの政治工作を追認したということです。NHKもどんだけ馬鹿でクズなんだか。こんな話、当方のように拉致問題に関心があり高世に対していかがわしさを感じている人間でなくったって、「変だ」「おかしい」と考える視聴者は少なくないはず。「北朝鮮による拉致だ」「少女を拉致したとんでもない事件だ」とかを理由として、ジャーナリストによるそのような政治工作が免責されるとか許されるといったことではないでしょう。高世だって自分の行為がやばいなんてことは重々承知だから、こんなバレバレな嘘(あるいは建前)に固執しているわけです。そんなことをこの件では善意の第三者であるNHKが、高世の言い分を垂れ流すことはない(当たり前)。

現実問題として、NHKだって通常の問題だったらこんなアホ報道はしないでしょう。さすがにもう少しはましな報道をするはず。ジャーナリストによるこんな見えすいた政治工作をそのまま垂れ流すなんてことはない。そもそも高世は、この件に関わった産経新聞、アエラ(記事を書いた長谷川煕)、「ザ・スクープ」(高世)の中では、彼が一番まともだとNHKなりに判断してとりあげられたのでしょう。NHKも、自他ともに認める右翼新聞の産経を肯定して取り上げることはできず、現在古巣の朝日新聞を罵倒しまくって右翼の完全な手先になっている長谷川を取り上げるわけにもいかないと判断したのでしょう(長谷川に関しては、取材拒否の可能性も強そうですが)。それでこのざまなのだから、お話にもならないにもほどがあるとはこのことだじゃないですか。高世もそうですが、NHKもこんな報道していて恥ずかしくないのか(笑)。おそらくNHKも、この取材から23年たった(1997年→2020年)ために「時効」と判断したところもあったのでしょう。それにしたって悪質ですよね(呆れ)。

と指摘しました。上の私の指摘で特に訂正することはありませんが、ただNHKもすでに「過去の話」だから、こんな幼稚でお粗末な政治工作をそのまま垂れ流したのでしょう。もちろんそんなのは論外の極みですが、同時代で政治的にいろいろ差しさわりがあったら、こんな愚劣なことはNHKもしなかったのではないかと私は考えます。つまりは、そんなに北朝鮮を脅威としてがなりたて、北朝鮮を滅亡させるといったような考えが現実的でないということです。

そうなると、昨日の記事でご紹介した有田芳生氏の著作(北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実 (集英社新書))やそれに解説を書いたという高世仁なども、そのようなことを認めざるを得ない方向にあるということなのですかね。このあたりは、また本を読んでみて私なりに判断をしていきたいと思います。

有田芳生氏の拉致問題についての本が発売され、その解説を高世仁が担当するとのこと

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