bogus-simotukareさんから、拙記事に非常に興味深いコメントをいただきました。
3期目の自民党総裁を続けなければ、安倍晋三も殺されるほどは憎まれなかったのではないか(記事発表直後ほかの追記あり)>「統一教会の名称変更許可(文化庁)」は「安倍の圧力」の疑惑(週刊新潮) (bogus-simotukare)2022-07-13 07:53:25
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/07130603/
コメント中にも引用がされていますが、あらためて引用します。
>「統一教会」はいつの間にか「家庭連合」に? 悲願の改称実現で行われた“1万人の狂宴集会”
2022年07月13日
安倍晋三元首相(享年67)が銃撃された事件に関して、世界平和統一家庭連合(旧・世界基督教統一神霊協会=統一教会)の会長が都内で会見を開いた。「家庭連合」という聞き慣れない団体名に、「なぜ統一教会は名前を変えたのか?」と疑問を持った人も多いのではないだろうか。
(略)
さらに11日には、家庭連合の日本教会会長の田中富広氏が会見し、山上容疑者の母親が教会員であったことを認めた。これによって、一部メディアでは既に報道されていた「統一教会」の名が“解禁”された形になったわけだが、今回の事件で教団名の改称が周知されることにもなった。
教団名を変更したのは2015年のことだった。信者ら1万人が集結した記念式典の模様を、「週刊新潮」(2015年10月22日号)の記事から紹介する。
〈合同結婚式や霊感商法で馳せた「統一教会」の名を、このたび「世界平和統一家庭連合」に。12日には、千葉県・幕張メッセに約1万人の信者が集い「出帆記念大会」なるお祝いである。〉
(中略)
文化庁から認証
統一教会といえば、特に一定世代以上には、合同結婚式や霊魂商法といった社会問題のイメージが強い。名称変更は、それを刷新する意図との声もある。
当時の記事によると、統一教会側は、
〈「生前から文先生(註:教祖の文鮮明)がおっしゃった“家庭の救いを通した、神様を中心とする運動に転換する”方針に基づく名称です。世界の教会では既に変更済みでしたが、日本でも文化庁から認証されたのです」〉
と理由を説明する。
いずれにせよ、統一教会にとって名称変更は、盛大な式典を催すほどの悲願だったわけだ。実際、少なくとも15年前から働きかけを続けてきたことを、元文部科学省事務次官の前川喜平氏(67)がTwitterで明かしている。
〈1997年に僕が文化庁宗務課長だったとき、統一教会が名称変更を求めて来た。実体が変わらないのに、名称を変えることはできない、と言って断った。〉(2020年12月1日)
(後略)
統一協会(教会)が名称を変えたのが2015年であり、これ安倍が首相だった時期です(苦笑)。現段階証拠はないかもですが、常識的に考えて、この統一協会の名称変更に安倍が何らかの形で関与した疑いが生じるのは、これはもう当然でしょう。正直「真っ黒」といわれたって仕方ないのではないか。
実は私、inti-solさんの記事に、次のようにコメントをしていました。安倍が、統一協会の関連団体に、ビデオメッセージをよこしたという件についてです。
>さすがに首相在任時は控えていたのかもですが、首相をやめたらさっそくこのような団体への関係を復活させるのだから、安倍の馬鹿ぶりと非常識ぶりも相当なものですね。それで恨みを買って殺されたなんてお話にもならない。一部マスコミは、今回の犯人を「逆恨み」と書いていますが、岸信介から連綿と続く連中と岸~安倍らの付き合いを考えれば、とても「逆恨み」なんて言えたものではない。
ところが実際には、なるほど、首相在任時には、メッセージは送らなかったのかもしれませんが、首相だった時にその権力で、統一協会に便宜を図った疑いがあるとなると、これが事実なら(事実の可能性は非常に高いと思います)安倍ってどんだけ懲りない非常識な馬鹿なんだよということになります。そんなことをしでかして、統一協会員の家族から恨まれて殺されるなんて、馬鹿もここにきわまったりでしょう。一部の記事では、この件で、殺害した犯人の逆恨みみたいなことを書いています。
安倍元首相銃撃 宗教絡みで逆恨みか 容疑者「母、のめり込み破産」
毎日新聞 2022/7/9 東京夕刊
山上容疑者 安倍元首相を逆恨みか 宗教団体を国内に招き入れた祖父・岸元首相へ反感
[ 2022年7月12日 05:30 ]
親の宗教がらみで“逆恨み”か 山上容疑者「家庭めちゃくちゃ」 安倍元首相の銃撃犯
2022年7月11日 月曜 午後6:05
しかしこれではとても「逆恨み」なんていえたものではないでしょう。きわめて安倍の不徳のいたすところとしか言いようがない。けっきょく今回の安倍の暗殺が、安倍のクズぶりをますます際立てたということにならないか。まったくお話にもなりません。そしてこのような人物が、首相に復帰して最も長く首相を務め、長きにわたって「安倍一強」とまで言われた。しかも、さまざまな不祥事を起こしてです。最近ちょっと私統計不正の件を調べていますが、これだけで安倍内閣なんて吹っ飛んで当然の不祥事ですが、けっきょく安倍は、「自分の意志」での辞任という形を、2度とも通しましたからね。つまりは、自民党もまともに安倍を下ろせなかったわけです。これでは最近ジョンソン首相を辞任に追い込んだ英国の保守党のほうが自民党よりよっぽどまともな政党だし、これは、保守党支持者だけでなく、英国全体の有権者のほうが、日本の有権者よりよっぽどまともということになるでしょう。おそらくもう少し自民党と国民が安倍にまともな態度を取れば、統一協会なんかに便宜を図ったりもせず、安倍だって撃たれないですんだのではないか。そう論じたって、決して「暴論」(?)ではないでしょう。ほんといろいろな意味で実に恥ずかしいですね。私はもちろん自民党支持者じゃないし、安倍は大嫌いです。そして私は、期せずして、森友の問題にかなり深くかかわってしまい、テレビ局から取材まで受けてしまいました。そういう私でも、現在日本国籍を保持しているし、選挙権も持っている。だからこの事態に、積極的にかかわっているわけではなくても、そういうことと無関係でもありえない。かつて立花隆が、田中角栄が病気で倒れた際、大要田中支配はこれで終わるだろうが、田中を病気という形でしか引きずりおろせなかったという現実は実に残念だし腹立たしいという趣旨のことを書いていましたが(手元に本がないですが、たぶん田中裁判批判への反論本から)、今回の安倍暗殺も、似たようなものでしょう。けっきょくこんな形でしか、安倍を「過去の人」にすることがなかったわけです。自民党や公明党のような与党にも、国民全体にも自浄作用ほかがないのだから、安倍が図々しい人間であれば、政権には居座り続けるのは理の当然です。そして安倍は、きわめつけに図々しい野郎だったわけです。
bogus-simotukareさんに感謝を申し上げて、この記事を終えます。