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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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映画やドラマほかフィクションであっても、未成年の飲酒喫煙は不可である(らしい。交通ルールも同じ。いろいろ内容の規制が厳しくなっている)

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ちょうどいま、CSのTBSチャンネル2で、伝説的な大映(テレビの)ドラマである『スチュワーデス物語』をやっています(放送は、明日26日で終了)。堀ちえみの懸命な演技や、片平なぎさの怪演などいろいろ有名なドラマですが(片平は、Wikipediaによれば

>片平なぎさが演じる新藤真理子が、義手を隠している両手袋をで引っ張って外すシーンが恒例となっていた。片平は、非情な悪役ゆえに、プライベートで街を歩いているときなども番組ファンからたびたび石を投げられたこともあり苦悩したという。

ということまであったようです。大映ドラマは、内容が強すぎるので、このドラマにも出演している秋野暢子は、『赤い運命』に出演していた際、家族もひどい目にあい、これも『赤い運命』のWikipediaから引用すれば、

>いずみを演じた秋野暢子は、山口に対するイジメ役の立場だったことから視聴者から抗議の投書が殺到していた。

くらいです。上の「山口」とは、山口百恵のこと。また、撮影所に通っている際に、学生にからまれたこともあったらしい。この件は、前に記事にしました。

俳優も、自分の演じた役を恥ずかしがることもあるらしい(2)

)、今日は、これも時代だよなあというシーンをご紹介。第8話より。これもWikipediaから引用します。

>第8話

食事サービス作中では、世界各国のチーズの知識の暗記とシャンパンの上品な注ぎ方を取り上げている。作中では「パンが主食の外国人にとって組み合わせて食べることが多いチーズは重要な食べ物で、様々なチーズの発祥地と年代や主な食べ方などの知識を知っている必要がある」と説明されている。

というわけで、出来の悪い堀ちえみが、なんとかんとか訓練をパスして、喜んだシーンを。思わずシャンパンを飲んじゃっています(なお、ドラマでは「シャンペン」と発音しています。最近は、ほぼ「シャンパン」という発音・表記ですかね)。

あの・・・。このドラマでの彼女、年齢は19歳の設定で未成年なんですが・・・(苦笑)。なお彼女は1967年2月生まれなので、番組開始時は16歳です。そして番組終了後、つぎのようなものが出ます。

なお映倫の『エデンの東』の審査結果を確認すると、

>未成年者の飲酒・喫煙の描写がみられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。

とあります。『理由なき反抗』もご同様。これらの映画の出演者(ジェームズ・ディーンナタリー・ウッドら)は、撮影時すでに成人ですが、未成年の設定ではあります。が、堀ちえみは、撮影時バリバリの未成年だからね(この回の放送は、1983年12月6日)。

で、ちょっと何話でそうだったかは記録しなかったのでつまびらかでないのですが、同じく大映ドラマ(というのは、非公式の呼び方です)の『ポニーテールはふり向かない』で、ジゴロめいた生活をしている医学生を演じていた鶴見辰吾が、車に乗っていて運転中に自動車電話を使用します。このシーンで、私が観た同じくTBSチャンネル2では、この件についてのお断りの字幕スーパーが出ていました。こちらのサイトでも、

>590名無しさん@お腹いっぱい。2013/06/09(日) 17:12:11.70ID:S7V/mDXb

ドラマの途中自動車電話の注意テロップは必要かな
急に現実に戻されて・・なんかがっかり
スチュワーデス物語やママはアイドルの未成年飲酒みたいにドラマの始まる前、終わった後に
注意のコメント出せばいいんじゃないのかな?

自動車事故被害者の会みたいなところからクレームでも出たか?
自動車の危ないシーンに全部クレーム出してるって話聞いたことある   とありますね。   それで前にも同じような記事を書きましたが、交通はさておき、昔の日本の映画とかドラマを観ていると、特に男性の登場人物はやたら煙草を吸っていますね。酒を飲むシーンも多い。昔(80年代くらいまで?)は、成人男子は煙草くらい吸わなければ一人前でないくらいのところがありました。私は煙草は吸いませんが、酒は、高校を卒業したら大っぴらに飲みましたしね(苦笑。時効だから乞うご容赦)。 何をいまさらだが、昔は煙草を吸うということが大人の男性のたしなみだった(追記あり)

いま

>交通はさておき

と書きましたが、でも昔は飲酒運転とかも甘かったしなあ。私が何回か取り上げている九州の子だくさんの家の江口家でも、江口さんの夫は、飲酒運転をしていたと本の中で公言していたくらいです。1981年出版の本です。いまなら本人もそんなことは言わないし、編集者の方でカットするでしょう。下にリンクしますが、現在Amazonでは取り扱い不可とのこと。

生きてん母ちゃん〈続〉 (1981年) その件はともかく、同じ大映ドラマの「赤いシリーズ」などでも、セリフや設定に問題があるというお断りが出ることがあるし、また『スクール☆ウォーズ』も、体罰シーンが問題となり、地上波での再放送ができないという話もあります。   “ギョーカイ“マル秘”雑記帳『梅宮辰夫さん出演「スクール☆ウォーズ」放送されない理由』   そう考えると、大映ドラマに往年の力がないのもわかりますね。『スチュワーデス物語』の片平なぎさの設定や演技だって、障害者差別につながる可能性もある。ましてや、出生の問題など論外です。大映ドラマの全盛期も、日本のテレビドラマの基準やコンプライアンスが甘かった(ヌードも地上波でOKだった)時代の産物だったということなのでしょう。ああいったすさまじい演技や内容がいつまでもできるわけもありませんが、あれも時代のあだ花みたいなものでもあったのでしょう。   なおTBSチャンネル2の「大映ドラマアワー」は、未ソフト化作品をふくむ貴重なドラマの放送が多いので、好きな方は要チェックです。ぜひご覧になってください。次の放送は、『高校聖夫婦』です。『スチュワーデス物語』の前番組です。

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