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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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ヘルムート・バーガーが亡くなった(あまりの容姿の変化に絶句した)

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こちらの記事には「おいおい」でした。

俳優ヘルムート・バーガーさん死去 78歳
2023年5月19日 5:14 発信地:パリ/フランス [ フランス オーストリア ヨーロッパ ]

【5月19日 AFP】イタリアのルキノ・ヴィスコンティ(Luchino Visconti)監督が手掛けた一連の映画作品への出演で知られるオーストリア人俳優ヘルムート・バーガー(Helmut Berger)さんが18日、死去した。78歳。代理人が発表した。

 代理人によると、バーガーさんは母国オーストリアの自宅で「安らかだが突然」亡くなったという。

 その端正な顔たちからヴィスコンティ監督の目に留まり、『地獄に堕ちた勇者ども(The Damned)』(1969)や『ルードウィヒ/神々の黄昏(Ludwig)』(1973)などに出演。2人は、同監督が1976年に死去するまで愛人関係にもあった。

 ヴィスコンティ監督の死後、映画界でのキャリアは減速。ドラッグや自殺未遂、派手な交際関係などのスキャンダルでメディアを賑わせた。(c)AFP

彼も1944年生まれで、正直そんなにすごい高齢とは言わずとも、どう見ても不健康そうな生活を送っていたかと思いますので(上のにもありますように、この件では、ちょっとまた後記)、お亡くなりになったのはそんなに意外ということもないのかもですが、やっぱり驚きです。ではヴィスコンティ時代の彼の写真を。まずは、『ルートヴィヒ 』から。

となりはロミー・シュナイダー。彼女の実年齢はヘルムート・バーガーより6歳年上で、彼女が演じたエリーザベトは、1837年生まれ、バイエルン王ルートヴィヒ2世は1845年生まれですので、実は映画と史実で、だいたい同じ年齢差です。事実バーガーは、ロミーを姉貴分として慕っていたとのこと。では、つぎは、『家族の肖像 』より。

となりは、バート・ランカスター。お次は『地獄に堕ちた勇者ども 』より。

 

このシーンがいちばん有名ですかね。

右側は、シャーロット・ランプリング

では、次は、その後の彼の写真を。『ゴッドファーザー PART III 』より。1989年ごろの彼ですかね。

お次は、映画『SAINT LAURENT/サンローラン』での彼。2014年の作品です。

私が、彼をスクリーンで観たのは、これがたぶん最後です。

こちらは、本物のイヴ・サン=ローランと。たぶん1982年の写真です。まさかこの時、自分が彼を演じるとは、神ならぬヘルムート・バーガーは想像もしなかったかもですね。では晩年の彼の写真を。

彼のWikipediaに、

2019年、ベルリンでの舞台を映画化した『リベルテ』に主演。この作品はカンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員特別賞を受賞した。

同年5月の75歳の誕生日に出生地バード・イシュルに胸像が建てられ、その除幕式に車椅子で出席した。

とありまして(注釈の番号は削除。以下同じ)、車いす姿の彼の写真を。

以前彼の写真を見て、一体全体どうしてここまで顔が変わったのだと絶句したことがあります。

ここまで容姿が変わるとちょっと唖然

正直ヴィスコンティが亡くなった後の彼は、まさに「余生」だったのでしょうが、そう考えると彼も必ずしも幸せではなかったのかなと思います。Wikipediaによれば、彼は2010年に

>「私は80本の映画に出演して、今は1ヶ月200ユーロ(約2万2千円)の年金をイタリアから貰っている」と告白した。彼曰くヴィスコンティから生前にもらったものは全て使い果たしたそう。友人の家を転々とする毎日を送っていたという。ヴィスコンティの死後、遺言状は結局見つからず、ヘルムートはヴィスコンティの遺産を相続してはいない。

と話したとのことです。下は、私がショックを受けたフォトセッションでのもの。ヘルムート・バーガー氏のご冥福を祈ってこの記事を終えます。

 

 


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