最近複数のメディアで報道されていたおすぎとピーコの騒動は、ピーコの万引きによる逮捕→施設入所で、いちおうの決着となったのかなと思います。
ピーコの逮捕に美川憲一は「人ごとではない」 おすぎの「死亡届」を勝手に提出していた凄絶同居生活
おすぎは、すでに認知症が悪化していて先に施設に入っていたうえ、ピーコもそれを発症して、近隣の店で万引きをするなどよろしくない状況になったということであり、「万引き」というのはもちろん良いことではありませんが、上にリンクした新潮の記事にもあるように、
>周囲の支援さえあれば、ピーコが酒を盗んで逮捕されるという事態は避けられたのではないか。
ということでしょうね。ピーコは、どうもすでに自分のやったことを理解しかねているところがある。
>万引き被害にあったのは近所の店で、盗られたのは酒。これまでに何度もやられているので怒った店主がピーコを取り押さえて警察に通報し、現行犯逮捕となった。ただ、ピーコ本人は善悪の判断がついておらず、いまいち話もかみ合わない。そのためすぐに釈放。役所が間に入り、施設で保護することになりました
と報じられているわけです。それで事情は分かりませんが、
> おすぎとピーコのマネジメントを担っていた複数の会社は21年から22年にかけていずれも解散。共に仕事をしてきたマネージャーや事務所関係者も二人に寄り付かなくなっていた。
「ある時、マンションの管理組合の人がピーコさんに連絡を取ろうとしてどうしてもつながらないので、マネージャーに取り次いでもらおうとしたことがあったそうです。すると、そのマネージャーは“もう関係ないから一切連絡してこないで”とそっけなくあしらったといいます」(同)
とも報じられています。他人だから一切関係ないということなのか、過去に不快なことでもあったのかは定かでありませんが、ともかくそのような態度のわけです。
おすぎとピーコというのは、あのようなセクシュアリティなので奥さんはいないし子どももいないわけでそれは仕方ないとして、やはり頼れる身内がいないらしいというのは、文字通り致命的ですね。報道されているところによると、彼らが住んでいた件のマンションなるところも、彼らの姉が亡くなって相続したものらしい。となると、お姉さんにもお子さんがいなかったのか。そのあたりは不明ですが、そういう立場であるとなると、そのあたりどう兄弟が動いていたかは詳細を知ることはできませんが、けっきょく記事のタイトルにもしたように、行政と福祉関係(介護サービスなどの申請など)のほか、いざという時のために弁護士などの法律関係の人たちとも緊密に関係していないといけませんね。すくなくとも報道されている範囲では、お二人がそういったことを手抜かりなくやっていたようには思えない。もちろん詳細はわかりませんが。
正直おすぎとピーコなんて、あんまり好きではない(なかった)のですが、ただいわゆる頭の回転の良さやトーク能力で人生を生きてきた人が、双子揃って認知症にだいたい同じ時期になっちゃうというのも、別に好きでなったのではないからしょうがないとはいえ、やはり物悲しいものはありますね。前に、山本弘が支離滅裂なことを書いていて、ああ、この人は論理的にものを書くことすらできなくなっただなと思って、これまたとてもむなしい思いをしたことがあります。ご当人自分の頭の良さに自負を持っていたようですから、それはそれでやはり末期的なものがあります。
「トンデモ」を批判、批評していた人が、おもいっきりトンデモになる(トンデモだった)というのもなんともむなしいものはあるというわけで、頼りになる身寄りがいない人は、早いうちに行政や福祉関係、法律関係、民生委員ほか、いろいろなところに渡りをつけておきましょう。そういうことを怠って後で後悔するのは、あなたです。