前にこのような記事を書きました。
え、こんな人(の関係者)と連絡がつかないのと少々驚く(追記あり)映像コンテンツ権利処理機構が探している関係者が、かならずしも連絡がつかないということもないんじゃないかと思って書いた記事でして、それと関連するものとして。たまたまこのような記事を見つけました。
>
AV女王「小林ひとみ」も“不明リスト”に載る「2次利用問題」
2015年06月24日
元プロボクサーでコメディアンのたこ八郎、言わずもがなの大友柳太朗、ハーフタレントの草分けで岡田美里の父であるE・H・エリック、名脇役で津川雅彦の叔父・加東大介、女優の竹井みどり、そしてAVの女王・小林ひとみ……。
2015年の古い記事ではありますが、そこでは、沢村貞子の関係者とは連絡が取れたが、その弟の加東大介とは取れていないというようなことが書かれています。なお記事にある「たこ八郎」「E・H・エリック」「竹井みどり」「小林ひとみ」といった人たちはすでに名前が削除されていますが、「大友柳太朗」は、現在も名前があります。彼には息子さんがいて、その中富雅之氏はすでにお亡くなりになり、また独身で近い身内もいないということで、権利継承者が確認できないということのようです。なにしろ喪主もいないので、友人葬という形になったということなので。前出の加東氏の関係者とも連絡が取れないとのこと。ていうか、連絡を取ろうと思えば取れないことはないはずですが。
なお「香川三千」という名前があり、これは元子役だった山添三千代のことですが、彼女は、2020年から名前が掲載されているとはいえ、2022年公開の『ちゃりへん♪』という映画に出演しているので、こちらも連絡が取れないということはないはずですがね。周囲の人で彼女に教えてくれる人はいないのか、それともいまさら連絡を取りたくないのか。
個人的に私がおったまげたのが、金沢碧の名前があることです。確かに芸能界の一線を離れてから現段階10年くらいたっているようですが、連絡が取れないというのは意外。また村地弘美は、囲碁の小林覚夫人ですが、彼女も名前が載っています。離婚したか? 彼女も、さすがにまったく連絡がつかないということもないかと思いますがね。どうなのか。なおこちらは、彼女の妹さん(『水もれ甲介』に妹役で出演していました)のFBの可能性あり。
存命中(と思われる、あるいはその可能性が高いと思われる)の人物はともかくとして、故人でも大友柳太郎などは、確かに権利継承者がいないのかもしれませんが、多くの人はまったくそういう人がいないということもないでしょうし、連絡がつかないということもないと思うので、たぶんですが、「映像コンテンツ権利処理機構」の立場としては、積極的に自分たちの手で調査をするということはしないということなのでしょう。前の記事でも書いたように、田崎潤や高峰三枝子といった人たちすら、リストに名前が掲載されています。なお高峰さんに関しては、このリストに名前が掲載されていることをWikipediaでも記載されるようになりましたね。
さて、こちらはどう考えても権利継承者と連絡がつかないだろうなと思われる人物に、永山一夫氏の名前もあります。永山氏は、朝鮮半島出身で、1940年に日本移住、東京朝鮮中等学校と東京朝鮮中高等学校(高等部)の一期生として通学、NHKの俳優養成所に合格し、俳優としての人生を歩み始めます。映画やドラマなどにも出演して順調な人生を送っていましたが、1971年10月に北朝鮮に帰国、その後の消息はつまびらかでありません。子どもさんと一緒に帰国しているので、おそらく日本に彼の権利を継承する人物はいないと思われますが、ともかく掲載されています。なお、永山氏はすでに故人であり、子どもさんは当地で医者になっているという情報もあります。真偽は不明です。
それで、永山氏のような定住者だった人物はまた違う立場ですが、NHKのドラマなど(たとえばこちらのドラマ)に出ていた外国人の名前もありますね。彼(女)らの中には、そもそも日本に在住していない人たちもいるし、また当時日本在住だとしても帰国あるいは第三国に出国して連絡がつかない人間が多いと思いますので、ご当人あるいは権利継承者と連絡はまずつかないでしょうが、それはそれ、これはこれで名前を掲載しているということなのでしょう。
それでこれは、前にも同じことを書いたことを繰り返しますと、もしここに掲載されている人で連絡先や消息をご存じの方がいらっしゃれば、さしつかえがなければぜひご連絡をしていただければいいと思います。前記事でもご紹介しまた追記もいたしましたように森川正太氏はしばらく名前が掲載されていましたが、その後連絡がついたようで名前が削除されました。大変いいことです。
これからもこの件は定期的にチェックして、また可能なら記事にもしていきたいと思います。