先日報道された記事を。
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勤務先で携帯電話を盗んだ疑い 滋賀・草津市の消防士を逮捕
2023/06/03
滋賀県警守山署は2日、窃盗の疑いで、滋賀県草津市、湖南広域消防局東消防署の消防士長（32）を逮捕した。
逮捕容疑は、5月23日午前10時～24日午後4時ごろ、勤務先の同消防署事務室で携帯電話1台を盗んだ疑い。同署によると、容疑を認めているという。同消防局の堀田武司局長は「市民の生命・財産を守る消防吏員としてあってはならない行為。信頼回復に全力で取り組む」とのコメントを発表した。
© 株式会社京都新聞社
私見を述べれば、勤務先の事務室に置いてあった（のでしょう、おそらく）携帯電話なんか窃盗しなくてもいいじゃんとおもいますが、どうなんですかね。よほどの最新機種だったのか、それともiPhoneかなんかのスペックの高いものだったのか。もっともおなじ滋賀県の警官が、やっぱり職場や宿舎で窃盗をしていたくらいだから、消防士のこんな事件など驚くにも値しないのかもしれません。
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警察署の更衣室から同僚の財布盗む、２４歳巡査を懲戒免職…宿舎侵入しサングラスなども
2023/06/03 06:19
自身が住む県宿舎の共用倉庫から他人のバッグなどを盗んだとして窃盗罪で起訴された滋賀県警大津署交通２課の男性巡査、高塚 玲音れの 被告（２４）について県警は１日、窃盗と住居侵入の疑いで追送検し、同日付で懲戒免職処分とした。
発表では、高塚被告は昨年６月～今年２月、大津署の更衣室で同僚の財布二つを盗んだほか、同僚が住む県宿舎の居室に侵入し、ジャケットやサングラスなど１０点（計約１万８０００円相当）を盗んだ疑い。
また県警は、同僚の警察官のクレジットカードを盗み、不正利用した男性巡査部長（３０）を懲戒免職処分にし、大津市内で私用で車を運転中、自転車と衝突して相手にけがをさせ、通報せずに立ち去った男性巡査長（２５）を減給１か月とした。巡査長は１日付で依願退職した。
県警は同日、巡査部長を詐欺、私電磁的記録不正作出・同供用などの容疑で、巡査長を自動車運転死傷行為処罰法違反（過失運転致傷）と道交法違反容疑で、それぞれ書類送検した。
他の報道によれば、懲戒免職になったどちらの警官も借金に苦しんでいたそうで、どちらも２０代半ばの若手ですから、先日起訴された強盗殺人の疑いのある教員同様、ギャンブルか投機あたりにはまったんですかね。そのあたりは定かでありません。殺人よりはましですが。
（報道が事実なら）投資（投機）とギャンブルはやはり怖い（いい人面していたのが、悪い方向に逆回転したのかも）（逆に銀座の事件は、知的障害者かそれに近い人間がした可能性がありそうだ）
ただ消防士といえば、警官とならぶ私たちに身近な公安関係の公務員ですが（自衛隊員は、この２つの仕事ほど私たちに身近とは言いかねるでしょう。個々人ではいろいろあるとしても）、いろいろしょうもない不祥事を起こしてはいます。たまたま京都新聞を閲覧していたので、京都と滋賀（「京都新聞」は、滋賀県の県紙でもあります）の事件であることは乞うご容赦。
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菓子やトイレットペーパー万引疑い、消防士の男逮捕 店員2人で取り押さえる
2023年3月16日 20:08
京都府警八幡署は１６日、窃盗の疑いで、大阪府枚方市、枚方寝屋川消防組合の消防士長の男（３５）を逮捕した。
逮捕容疑は、同日午後１時１３分ごろ、京都府八幡市内のスーパーとホームセンターで、菓子やトイレットペーパーなど４点（販売価格計１２０４円）を万引した疑い。同署によると、店員２人が男を取り押さえ、同署員に引き渡した。容疑を認めているという。
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女子中生のセーターを体液で汚した疑い、消防職員の男逮捕
2019年7月17日 20:49
京都府警 京丹後署は１７日、器物損壊の疑いで、京丹後市峰山町長岡、同市消防本部峰山消防署久美浜分署警備１係主任の男（３４）を逮捕した。
逮捕容疑は４月２日午後６時５分から４０分ごろまでの間、同市峰山町の商業施設で、市内の女子中学生（１３）が着ているセーターに体液をかけて汚した疑い。
容疑者は１１日、女性（４７）宅からパンツ１点を盗んだとして、窃盗容疑で同署に逮捕されていた。
同消防組合は「事実確認をして、厳正に対処する」としている。
これは古い事件ですが、たぶんですが、性犯罪依存の可能性がありますね。こうなると救いがない。この件自体はすでに何らかの形で決着はついているかと思いますが、この後再犯をしていないか心配です。下も似たようなもの。
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ベランダの下着盗んだ疑い、消防職員を逮捕 京都
2022年8月6日 22:37
京都府警福知山署は６日、窃盗の疑いで、福知山市、福知山消防署消防司令補の男（４９）を逮捕した。
逮捕容疑は同日午前１０時ごろ、市内のマンション１階のベランダに干してあった下着３枚を盗んだ疑い。
刑法犯ではないとしても、このような事件も報道されましたね。
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消防士が風俗店受け付けの「副業」 札幌、停職３カ月
2023/5/26 18:20
札幌市消防局は２６日、白石消防署の２０代の男性消防士が令和４年６月～５年３月、無許可で札幌市内の風俗店の受け付け業務に従事し、約９０万円の収入を得たのは地方公務員法（営利企業等の従事制限）違反に当たるとして停職３カ月にしたと発表した。消防士は２６日付で依願退職。３月に匿名の通報で発覚した。非番の日などの夜に受け付け業務に就いていた。
（以下略）
あるいはこのような件も。
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消防士が無店舗型風俗店で副業 停職１か月の懲戒処分
03月30日 19時48分
鳥栖・三養基地区消防事務組合の３０代の男性消防士が、無店舗型の風俗店で副業をしていたとして停職１か月の懲戒処分を受けました。
懲戒処分を受けたのは鳥栖・三養基地区消防事務組合の３０代の男性の消防士長です。
事務組合によりますと、この消防士は福岡県内の無店舗型風俗店でおととし１１月から働き始め、県内外のホテルで女性客にオイルマッサージを行い、およそ１０回で１１万円の収入を得ていたということです。
今月１４日、「消防署の職員が風俗の副業をしているが認められているのか」という消防士の名前が書かれた封書が届いたことから、本人に確認したところ無許可で副業をしていたことを認めたということです。
消防本部ではこの消防士を停職１か月の懲戒処分にしました。
消防士は「稼いだお金はパチンコなどの遊興費に使っていた。浅はかな考えで住民の皆さんに不信感を抱かせ深く反省している」と話しているということです。
また、指導、監督が不十分だったとして下田辰也消防長など幹部３人を訓告の処分としました。
下田消防長は「住民の信頼を裏切るような結果となり反省しています。今後、全職員に対し綱紀粛正と服務規律の徹底を図り信頼回復に努めます」と話しました。
消防の場合、札幌の記事にもありますように、「非番」というのがありますからね。２４時間勤務して４８時間休みというものであり、体力はある人たちですから、時間が余るし、やればやれちゃいます。どれくらいの勤務頻度・勤務時間かはわかりませんが、札幌は９か月で９０万円、鳥栖は１０回で１１万円稼いだといいますから、そう悪い仕事ではない。２人の処分の軽重は、たぶん勤務期間と稼いだ金の額の問題でしょう。しかしこれまたひどいですね。
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「受け子」で逮捕の消防士、懲戒免職 高齢者名簿持ち出しも―東京消防庁
2023年03月17日19時02分
東京消防庁は１７日、特殊詐欺事件の「受け子」だったとして警視庁に逮捕された野方消防署の消防士一戸赳児被告（２３）＝詐欺罪で起訴＝を懲戒免職処分とした。
同庁によると、一戸被告は災害時に支援が必要な高齢者の名簿約１万６０００人分を勤務先から無断で持ち出していた。「（特殊詐欺を）４～５回した。オンラインカジノの借金が原因でお金が必要になった」と説明したという。
一戸被告は、東京都内の８０代女性に昨年８月、弟を装って「仕事で失敗した」とうその電話をし現金１１０万円を詐取したなどとして、逮捕・起訴された。
（以下略）
警官の不祥事というのもいろいろありますが、さすがに受け子に警官がなったという話は聞きませんね。いや、あるの？ ご存じの方がいましたら乞う情報提供。この人もギャンブルですか。名字が特徴的なこの人物は、青森県出身とのことで、地元の友人知人家族先輩後輩恩師みな絶句していませんかね。もちろん職場関係者もそうでしょう。もっとも消防士が自宅を放火したとして逮捕・起訴されるというほとんどマンガみたいな事件すらあります。
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住宅放火などの罪 藤枝の消防士起訴 静岡地検
2023.4.13
静岡地検は１２日、非現住建造物等放火と詐欺未遂の罪で、藤枝市稲川１丁目、静岡市消防局の消防士（２６）を静岡地裁に起訴した。
起訴状によると、消防士は２０２２年１２月２日正午ごろ、所有する藤枝市内の木造２階建て住宅に放火し、全焼させたとされる。また、この火災について、都内の損害保険会社に虚偽の事故状況を申告して保険金を請求し、不慮の事故による火災と誤信させてだまし取ろうとしたとされる。
こちらの記事によると、
＞容疑者は静岡大在学時から市消防団に入団し、消防活動に取り組んできた
とあり、これまたほぼマンガです。
消防士だって人の子ですから、悪いことをする人もいますが、ただ他の公務員と比べても、ややよろしくない事件が多いような気はしますね。統計学的にチェックされていないのでめったなことは言いませんが、他の仕事なら新聞記事やネット・テレビで報道されなくても、公務員だからつまらんことでことによったら氏名まであきらかになっちゃうので、関係者は乞うご用心。
が、放火はさすがにやばいですが、それらを超越したすごい刑法犯もいます。タイトルにもした人物です。
1948年生まれの勝田は、少年院に送致されるなどもともと素行不良の人物でしたが、1972年に前歴を秘匿して地元の消防士になります。その後職場も彼の過去を知りますが、職場を追い出されることはありませんでした。当時は公務員は不人気な時代で、ましてや公安系公務員（警察や消防、刑務官、自衛官など）はなおさらでした。消防士としては能力の高かった彼ですが、金遣いが荒く、1980年に大阪で車上荒らしをして逮捕されるまでの8年間に窃盗から強盗、殺人までしでかしていました。強盗殺人7件です。当時はまだDNA鑑定などもなかったし、また地元以外での犯罪でしたから、この1件で起訴されただけで、懲役10か月・執行猶予3年（求刑は懲役1年）の刑が確定しました。つまり警察も検察も、出来心の犯罪という以上のものと考えてはいなかったのでしょう。1980年の逮捕直後に懲戒免職となっています。
このあと最終的に逮捕される1983年1月までに彼は、警官を襲っての拳銃強奪、さらなる強盗殺人や殺人未遂などをしでかして、後の公判では併合罪の規定により、この窃盗事件による確定判決より前に起こした強盗殺人7件などの事件は判決後の「113号事件」とは分離され、主文が2つに分けて言い渡される結果となりました。2つの事件で死刑です。
以前このような記事を書きました。
悪いことをするとそれが癖になり、すぐばれることすら思うにいたらないことがある彼も、車上荒らしで逮捕されなかったにもかかわらず、殺人などが問われなかったのは信じられない幸運というものでしょうが、この時すでに犯罪から足が抜けきれなかったのでしょう。
さすがにここまですごい犯罪者は、今後（元）消防職員から出ることはないかと思いますが、世の中ことによったらここまですごい人間が出るわけです。プロ野球でひとかどの選手だった人物（小川博）が、強盗殺人で無期懲役になるのだから、なにがどうなったって不思議ではない。
「現実を検討する能力が著しく劣る」というのは、ろくでもない人生を送る人間に共通するところなのだと思う消防士の中には、現実としてかなりやんちゃな人間もいるようです。それらのたいていの人たちは、仕事をしていく中でまともになるものですが、まともになり切れなかった人もいる。それらが極端だった人が、勝田死刑囚だったのでしょう。なお勝田死刑囚は、死刑確定を前後して支援者の女性の親と養子縁組しました。彼は、勝田清孝でなく、「藤原清孝」として死刑確定後の人生を生きたのです。この件では、明日記事を発表させていただきます。
このブログの最初期の記事にも書きましたように、私は、消防学校の初任科で地獄の特訓に耐える新人消防士たちの姿を見ていたく感動したのですが、やはりその初心を忘れる、あるいは悪い形でその時の経験を受け継いだということもあるのかもしれません。人間悪いことをしてしまうこともあるし、またもともと素行の悪い人間というのはいますからある程度は仕方ないとしても、そういう人は最大限少なくあってほしいと切に願い、この記事を終えます。
日本じゃないと思った・・・２００７年に私が印象にのこった言葉