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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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勝田清孝死刑囚の義姉である来栖侑子さんから、拙ブログの拙記事(複数)に「いいね」をいただき恐縮する

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過日(6月3日)拙ブログに、とある方から2記事に「いいね」をいただきました。

予想通り藤井聡太が名人を奪取した(ほんと異次元の強さだと思う) 岸田文雄の息子も、どうも顔にしまりがない(けっきょく自分の意志で今の立場にいるのでないから、こうなるのではないか)

どちらの方からいただいたのかなと思って確認したら「え」でした。

午後のアダージョ

こちらのブログをされているのは、来栖侑子さんという方で、勝田清孝死刑囚と彼女の実家が養子縁組した間柄であるのです。

勝田清孝事件

Wikipediaでは、

1994年1月17日、最高裁第一小法廷(小野幹雄裁判長)で上告審判決公判が開かれた。同小法廷は『罪責が重大で、犯行を深く悔悟していることなどを考慮しても一・二審の死刑判決はやむを得ない」として被告人・勝田の上告を棄却する判決を言い渡したため、逮捕から11年経って死刑が確定することとなった。

(中略)

勝田は同日に支援者・来栖宥子の実母(藤原姓)と養子縁組したことで「藤原清孝」となり、来栖は勝田の義理の姉となった。

となったわけです(注釈の番号は削除。以下同じ)。

この7年弱後の2000年11月30日に彼は、他の2人の死刑囚と同日に執行されました。これが、20世紀最後の日本における死刑執行となりました。来栖さんは、勝田死刑囚と共著で本を出しています。これは私も読ませていただきました。

113号事件 勝田清孝の真実

で、私が驚いたのは、来栖さんから「いいね」をいただいたこともさることながら、これにまさかという偶然があったからです。私は、この「いいね」をいただいた土曜日の午前に、こちらの記事を執筆したからです。

勝田清孝死刑囚ほどではなくても、消防士もわりといろいろな不祥事をしでかしている

来栖さんが拙ブログの拙記事に反応してくださったのは、たぶん彼女が名古屋在住で(だから、名古屋で逮捕され拘留・死刑判決・執行された勝田死刑囚の支援者になったわけです)、愛知在住の藤井聡太が将棋の名人位を奪取したので、彼女もその関連の記事を書いています。

藤井聡太新名人 2023/06/02 谷川浩司さんの史上最年少名人の記録を、藤井聡太さんが四十年ぶりに破った。二十歳十カ月。

その関連で彼女は私の記事を(ハッシュタグがらみで?)読んだのではないか(そしてそのついでに、岸田親子の不始末記事にも反応してたいただけたのではないか)と勝手に想像しているのですが、そのあたりの事実関係はともかく、ちょうど勝田清孝死刑囚の話を記事に書いていたら、その義理のお姉さまから拙ブログの記事に「いいね」をいただくというのもなんともすごい偶然です。

それにしても勝田死刑囚も、来栖さんとつながれたのは本当に良かったですね。彼は、死刑の執行にあたって、

もう1通は義理の姉に対し「自らの遺骨・所有物はすべて残さず拘置所で焼却処分してほしい」という旨のものだったが、カトリック信者の義姉は死刑執行後に勝田の遺体を引き取り、教会にてキリスト教式の通夜を執り行った(後述。遺書を書き終えた後、勝田は煙草を一服してから僧侶に付き添われて刑場に向かったが、執行直前には刑務官に対し「先生(僧侶)の顔をもう一度見たいから目隠しを取ってほしい」と要望し、般若心経を読んでは被害者1人1人の名前をつぶやき「ごめんなさい」とつぶやいた。

勝田の葬儀は2000年12月2日正午から名古屋市内の斎場で行われ、義姉のほかキリスト教会関係者ら約20人が参列した[56]。勝田の遺体はその後火葬され、遺骨は岡山県内にある義姉の実家の墓に納骨された。

という遺書を残したうえで、その内容は実現することはなかったわけです。たぶん勝田死刑囚が、自分の痕跡を残さないでほしいという趣旨の遺書を残したのは、自分が埋葬されることが自分の義母や義姉に迷惑をかけるという思いがあったはず。おそらく彼の実の両親は、遺体を引き取ることすら難しかったでしょう。死刑囚の中には遺体を引き取る遺族すらいない人も少なくない。彼は、上の引用にもあるようにもう1通遺書を残しており、

>実の両親に対して宛てた感謝の言葉などを書きつらねて

いたそうです。

来栖侑子さんに感謝を申し上げてこの記事を終えます。


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