昨日流れた記事を。
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https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20230626-OYT1T50144/
自民党の石原伸晃元幹事長、次期衆院選に出馬しない意向…参院選立候補を模索
2023/06/26 15:00
自民党の石原伸晃・元幹事長は、次期衆院選に立候補しない意向を固めた。複数の党関係者が明らかにした。石原氏が出馬していた東京8区(杉並区)の後任は公募する方針で、自民党東京都連が正式決定し、27日にも発表する。
石原氏は2021年衆院選で小選挙区で落選し、比例選でも復活当選しなかった。石原氏は政界を引退せず、25年参院選への出馬を模索する方針だ。
いろんな意見はあるでしょうが、これで石原伸晃も事実上政治家人生は終わりでしょうね。仮に参議院選挙に出て当選したところで、もはや議員であるだけという価値しかないでしょう。過日の拙記事にご登場いただいた河村建夫の息子の河村建一のようなものでしょう。
そこまでして、国会議員なんぞになろうとするかと思う石原については、かつて彼の落選時にこんな記事を書いています。
石原伸晃の衆議院選挙落選で、半世紀以上続いた石原慎太郎とその子どもたちの日本政治(東京都政ふくむ)への影響も事実上終わったのだろう(石原宏高はそれほどの能力はないだろう)この記事を発表したのが、2021年11月17日です。選挙はその前月の末日であり、いまとなってみるとややタイムラグのある発表だったかなと思います。それでその記事の中で私は、
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実は私、さすがに比例復活はするんじゃないかと思っていたのですが、それすらかなわなかったわけで、石原も引退じゃんという声もありますね。次の選挙がいつかはわかりませんが、1957年生まれの石原は、現在64歳で、次の選挙は60歳代も後半となると、やはり当選も厳しいでしょうし、したとして何ができるかもまた厳しいでしょうね。やはり引退か。
と指摘しています。今後彼がどうなるとしても、やはり彼の政治家としての役割はほぼ終わったと思います。今後これといった活躍もできないでしょう。
で、この記事を書いた時は、石原慎太郎は、まだ存命でしたが、この翌年の2月1日に亡くなっています。晩年慎太郎もそうとうよいよいだったようですが、彼も自分の息子の落選はわかっていたんですかね? そのあたりの真相はともかく、私の指摘
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それで、なにはともあれはったりやパフォーマンス、石原裕次郎の存在などもあり国民的な人気があった石原慎太郎も、来年存命なら90歳です。彼が参議院議員になったのが1968年、72年に衆議院に鞍替えして、東京都知事選に挑戦するため75年に辞任して、76年の選挙で復活、95年まで務め、99年から2012年まで都知事を務め、辞任したあと12年から14年まで衆議院議員をつとめて引退したわけで、途中ぬけはありますが、46年彼は政治家をしていたわけです。伸晃は31年の政治家生活でした(今後復活の可能性はあります)。宏高が現在も議員をしているとはいえ、やはり石原一家が日本政治と東京都政に何らかの影響をもたらした時代はこれで終わったのでしょうね。
というのは、けっきょく大筋では当たったとみてよさそうです。ていうか、こんなことは何の自慢にならず、誰でも予想のつく話です。
で、石原宏高はまだ議員ですが、彼はとても兄貴ほど出世はしないでしょうしね。石原伸晃も、自民党の幹事長になったり。派閥を作ったり総裁選にも出馬したり、それは本当に大したものですが(父親は、総裁選に出馬することはできたが、幹事長など役員にはなれなかった)、なかなかそれ以上のものにはなりませんでした。
というわけで、石原家が日本の政治(東京都政をふくむ)にそれ相応の影響力を持ちえた時代は、1968年~2021年ということで確定したかと思います。慎太郎と比べれば伸晃はずっとまともな人間だったと思いますが、やはり首相になるのには何かが足りなかったのでしょう。慎太郎は、やはりいろいろな意味で人格的に足りないものがあったのでしょうが、伸晃の場合やはり何らかの迫力みたいなものがなかったのでしょう。たぶんそれは、親や祖父が福田赳夫や岸信介である人物と比較すれば、親の放言癖などいろいろよろしからぬ部分が多かったということも大きなファクターだったかと思います。