先日次のブログ記事を読んでみました。
で、そこに次の2つの動画がはりつけられていました。
居たい理由は「再非行とか絶対しないから…」医療少年院で暮らす知的障害等ある少年達 社会に“生きづらさ”
「友達のために万引きしてあげた」“家にも学校にも居場所が無い”少年院の少年たち【news23】
下の動画を見ていて私、「あれ、これ前記事を読んだな」と思いました。こちらの記事ですね。
おもわず「おいおい」と思う記事その記事で私がご紹介した
「友達のために万引きしてあげた」“家にも学校にも居場所が無い”少年院の少年たち【news23】
の動画ですね。
世の中遺憾ながら、何らかの注意・罰則をうけても悪事がやまず、最終的には行きつくところまで行ってしまう人がいます。少年事件に限らず、万引きを繰り返し、警察に引き渡されても微罪釈放処分→不起訴処分→罰金刑→執行猶予付き懲役刑判決→実刑判決みたいになってしまう人間もいるわけです。それが非常に極端なケースとなると、私が繰り返しご紹介しているこの事件のようにもなりかねないわけです。
行政その他の支援がなかったことが非常に悪い事態をもたらした大きな要因と思われる強盗殺人事件の実例上の事件での犯人は、次のような状況です。
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◆死刑判決が確定するまでの経過(取材に基づく)◆
1961年 8月 茨城県鉾田町(現鉾田市)で生まれる
中学卒業後 地元で土木作業員や農業手伝い
80年 自動車盗(窃盗)で中等少年院送致
82年 8月 自動車盗と強姦(ごうかん)致傷で懲役2年
公判で心神耗弱認定
85年 3月 自動車盗に問われ、公判で心神耗弱認定
86~87年ごろ 同罪で服役
88~89年ごろ 同罪で服役
90年 同罪で服役
94年 3月 自動車盗の常習累犯窃盗で懲役2年2月
96年 4月 刑期終了
12月 同罪で懲役2年6月
99年 3月 仮釈放後、関西の更生保護施設へ
4月 自動車盗の常習累犯窃盗で仮釈放取り消し
8月 同罪で懲役3年
02年10月 8回目の刑期終了。実家に戻る
05年 1月 女性強殺容疑などで逮捕
10年12月 最高裁で死刑判決確定
というわけです。とてもこの人物が、一人暮らしをできるとかまともな社会生活を送る能力があるとは思えません。しかし理由はともかく、行政も福祉関係もどこも、けっきょくこの人物にまともな対応をせず、2人もの人間を殺めるという最悪の事態になってしまったわけです。現在この人物は、東京拘置所で死刑執行を待つ身分です。
何度も同じことを書きますと、知的障害があり精神障害がありさらに家庭環境が悪いとその人間はほんと救いがありません。こちらの動画の人物はその典型。
私がいう「三重苦」(知的障害と精神障害があり、家庭環境の悪い人物)を持つ累犯障害者の、典型的なよろしくない末路だと思う【現実】「また悪いことしてしまう・・・」犯罪繰り返す障害者を支えた25日間 逮捕ですべてを失い、たどり着いた先に・・・【#ウラドリ】
この人物は、その後この世の人でなくなりました。動画をご覧いただければ、あまりのひどさに絶句するというものです。なにしろ犯罪をして生活保護を打ち切られ、福祉関係の職員からも忌避され、過去には同居人(このような人物と同居するのですから、おそらく知的障害者の類ではないか?)の子どもに煙草の火を押しつけるなどの虐待をしているくらいです。
また福岡商業施設女性刺殺事件はどうか。犯人である少年の成育歴のひどさ他は、Wikipediaをご参照ください。そして次のような裁判も提訴されています。注釈の番号は削除します。
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少年Xが事件2日前まで入所していた少年院が適切な矯正教育を怠り、仮退院時の必要な情報共有も行わなかったなどとして、2023年3月10日、女性の遺族が国に対し約6170万円の損害賠償を求めて福岡地裁に提訴した。
代理人弁護士によると遺族側は、少年は幼少期から暴力行為が問題となっていたにもかかわらず、少年院で適切な処遇がされなかったと主張。仮退院時の医療的なケアも欠如しており、それまで処方されていた衝動性を抑える薬も処方されず、事件につながった一因になったとしている。
遺族側は同日、少年Xと母親に約7820万円の賠償を求める訴訟も起こした。
こういうことを書くのもなんですが、このような人物は、あまりにひどい事件を起こす前に一生刑務所に入れてあげる方がご当人のためにもいいのではないですかね。あんまりこのようなことを書かないほうがいいとは思いますが、あまりにひどいとそういうケースも出てきます。大阪姉妹殺害事件や附属池田小事件の犯人らも同じようなものでしょう。強度に精神を病んでいたり極端な発達障害だったりする。2人ともすでに刑場の露に消えています。
もちろん最初の動画に出てくる人物らはここまでひどい人間ではないでしょうが、世の中他人とご当人の人権を守るためにかなり極端なことをしないといけないこともあります。そういうことも考えないといけないのかもしれません。