過日「午前十時の映画祭」で「シャレード」を見ました。ケーリー・グラントとオードリー・ヘプバーンが主演し(クレジットでは、グラントの方が上。たぶん年の功でしょう)、ほかにもジェームズ・コバーンやジョージ・ケネディにウォルター・マッソーと、私が大好きな俳優たちがわんさと出る映画です。
で、この映画は1963年制作で舞台も同じ年ですが(途中でてくるメモが、1963年の日付になっています)、1929年生まれのオードリーはすでに50年代の美貌は衰えてしまっていますが、ややコケティッシュなイメージを強調しているような気がしないでもありません。
で、この映画で彼女は、髪の毛をアップにしています。
前にドルレアック姉妹の対談を翻訳した時、カトリーヌの発言で興味深いものがありました。
>話の成り行きで、メル・ファーラーは私が話題になっていることを耳にしました。私を呼びつけました。私の髪の毛が褐色で短かったから、奥さんであるオードリー・ヘプバーンに私が似ていると感じたのね
カトリーヌ・ドヌーヴというと金髪のイメージがありますが、あれは染めているもので、本来は黒い毛です。オードリーと同じです。しかし女性って金髪にするとすごい顔の印象が変わるので、彼女も語っているように黒い毛でないと、なかなか似ているようにも見えません。
で、私が似ているなと思ったのが、姉妹の次の写真です。
左からカトリーヌ、フランソワーズ、末っ子のシルヴィーですが、フランソワーズのこの写真は、オードリーによく似ていますね。アップにしているのと、メイクをオードリーに似せているんですかね。ただなかなか、「似ている!」と自信をもって紹介できる写真は多くないですね。
で、カトリーヌの写真を探してみますと…。
こちらは1952年の写真とのこと。カトリーヌは1943年生まれ。
最後の写真はわりと似ていますかね。「シャレード」から、オードリーの写真をもう1枚。
カトリーヌのほうが若いから美人か。
オードリーは晩年容姿の衰えがひどく、彼女自身あまり女優活動もしなくなってしまいました。そう考えると、いまだ女優活動を続けるカトリーヌ・ドヌーヴは本当に偉大なのかもしれません。