inti-solさんのブログを読んでいて、次の記事に「おいおい」と思いました。ベネッセコーポレーションの個人情報漏洩の不祥事に関する記事です。
>あれから3ヶ月近く、ベネッセからは何の手紙も送られてきませんでした。ひょっとして、私の思い違いで、実は我が家の情報は漏洩していなかったのかな?なーんて思い始めた今日この頃、思い出したようにベネッセからお詫びの手紙が届きました。
(中略)
しかし、私がびっくりしたのは、手紙が遅れたことよりも、その中身です。
お詫びの品は500円の金券(楽天Edy・Amazonギフト券・nanaco・図書カードのいずれか)または「ベネッセこども基金」への寄付500円だそうです。
おいおいと思って、ベネッセのサイトを見てみました。
>お詫びの品について
お客様にてご選択のうえ、お手続きいただけますようお願い申し上げます。
【金券・ギフト券】 1.)または2.)をお選びいただけます。 1.)500円分の選べる電子マネーギフト「EJOICA(イージョイカ)セレクトギフト」
※楽天Edy/Amazonギフト券/nanacoからおひとつをお選びください。
※選べる電子マネーギフトは、お手続き後すぐの登録(交換)が可能です。
(楽天Edy/nanaco登録後、別途受け取り手続きに2日前後かかる場合があります)
※楽天Edy/nanacoはカード発行等で別途費用(300円程度)がかかる場合があります。 2.)500円分の全国共通図書カード
※図書カードは新たにご用意する関係上、お届けまでに時間をいただいております。10月下旬以降のお届けを予定しておりますが、最長6カ月程度かかる場合がございます。何卒、ご了承ください。 【ベネッセこども基金へのご寄付について】 3.)「財団法人ベネッセこども基金」へのご寄付 500円
上記のお詫びの品にかえて、「財団法人ベネッセ こども基金」へのご寄付をお選びいただくことも可能です。
その場合、一件あたり500円を当基金へ寄付し、活動に役立ててまいります。
・・・(笑)。
業者が利用者、使用者のたぐいにお詫びの弁償をするのに、金券などを使うのはいいとして、選択肢のひとつに自分たちが運営している基金を提示するなんて聞いたことないぞ(呆れ)。お前ら当事者だろう、そんな他人事みたいな態度取るなよと思います(笑)。
ただ正直な話、ベネッセがこのような態度をとる理由は想像がつきます(「いい」とか「仕方ない」とは考えません。念のため)。つまり、これはベネッセが所有する個人情報が漏洩したことによるお詫びですが、ベネッセ側の本音としては「こちらだって被害者だ」というものでしょう。つまり業務委託をしていた会社のシステムエンジニアがデータを持ち出してそれを名簿業者などに売却した案件で、本来ならSEなりSEが所属している会社に求償したいところだというものでしょう。SEは論外ですが、おそらくSEの会社もそれは不可能ですから、けっきょくベネッセが負担するわけで、(当然ながら)ベネッセはSEと所属していた(過去形ですよね。当然懲戒解雇されているでしょう)会社には激怒しているでしょうから、それでこのような不貞腐れた態度なのでしょう。そういったことを私も理解しないではありませんが、それは個人情報が漏洩した被害者には関係ない話だしね(当たり前)。社会的に責任のある東証一部上場企業なんだから、そのあたりはもう少し大人の対応をしてもらいたいと思います。
でもこういう態度取っていると、マジでベネッセに激怒する人が出てきませんかね。私はこの件で善意の第三者ですから、ベネッセの対応を「馬鹿だな」と思うだけですが、これってベネッセのイメージをさらに悪くしないかという気がします。悪くしたって、それは不徳のいたすところというものでしょうが、それにしても「どうもなあ」です。けっこう苦情のメールを出した人いるんじゃないんですか。
だいたいこんなもので、そんなものに金を寄付する人間なんてそんなに多くないと思いますけど。私が当事者なら、(当然ながら)そんなものに寄付なんかしません。inti-solさんもそうだとのこと。
inti-solさんの記事をヒントにしました。感謝を申し上げます。