最近本を以前と比べると読まなくなり(ネットのせいです)、読むとしても図書館から借りる本が圧倒的に多いのですが、過日自宅の書棚から数冊の本を取り出して、ちょっと閲覧しています。それでその中に次の本がありました。
2010年の本ですので、私がどういう考えでこの本を購入したのかもすでに定かでありませんが、競馬についての八百長(山岡事件など)も書かれていて興味深く感じました。私は、野球も詳しくありませんが、競馬は本当に知らないので(1回だけ馬券を買ったことがあります。職場の先輩に連れられて東京競馬場へ行きました)、そういう意味では、知らないことを教えてくれたという面白みもあったかと思います。
で、再読してあらためて面白く読みました。中央競馬もだいぶ売り上げが悪く斜陽産業ですが、いろいろ面白い世界ではあります。
それで5月4日、たまたま調べ事をしていて、「競馬学校」でWikipedia検索をしたら、上の本の著者の著書が参考文献として取り上げられていました。
あ、この人こういう本も書いているんだと思いました。それでその著者名「阿部 珠樹」で検索したら、阿部氏のブログがありました。早速のぞいてみると、「え」と思いました。阿部氏が亡くなっていたことを知ったのです。
>ご報告
2015/4/27(月) 午後 3:27
スポーツライター阿部珠樹の妹です。 去る4月22日23時44分、阿部珠樹は膵癌の為57年の生涯を閉じました。 体調を崩し緊急入院をしたのが3月19日 膵癌の宣告を受けたのが4月2日 わずかひと月余りの闘病生活でした。 本人はこのブログで病状、闘病を発信していくと申しておりましたが それもかなわず悔しい思いをしている事と思います。 皆様の支えと応援のおかげで充実したライター生活を送ることができたと思います。 遺族一同心より感謝しております。 わたくし共家族もまだ心の整理がつかず今に至っております。 兄のブログでは沢山の方からのコメントを頂き、在りし日の兄を偲ぶ足跡の様な気がしてなりません。 ご報告後すぐのブログ閉鎖も考えましたが、この場での兄の交流を黙って断ち切る事も出来ず今しばらくこのままにしておき、勝手ながら心の整理とともに閉鎖をさせていただきたいと思います。 最後に 本当に、本当に、今までありがとうございました。 今頃は、彼の地へ先に旅立って行った名選手たちへ さっそく取材の申し込みをしている事でしょう。 妹さんがお書きになっているということは、阿部氏は独身あるいは離婚経験者だったのかもですね。 前に、ギャングのヘンリー・ヒルについて検索したら、彼が私の検索した前の日だったかに亡くなったことを知って驚いてしまい、さっそく記事を書いたことがあります。 ヘンリー・ヒルが亡くなった そういえば、駅からの帰り道、空を見上げて、ああ、アニセー・アルヴィナはいまごろフランスでどうしているんだろうな・・・と、彼女の出演したDVD(海外ものです)を手に持ちながら考えていたら、その翌日に彼女の死を知って、ひどくふさぎ込んだことがあります。人生、あそこまでのショックは後にも先にもありません。 人間毎日いろいろな人間と、現実世界はもとよりネット上でも活字の上でもテレビでも関わりますし、また毎日膨大な人間が亡くなるわけですから、このような偶然の一致自体はそんなに珍しくないことはわかっています。しかしそれはそれとして、偶然ながらやはり阿部氏の死には、感慨を持ちました。ブログも3月まで継続されていますし、かなり最後まで取材ができたことはせめてもの救いでしょう。 阿部珠樹氏のご冥福を祈って、この記事を終えます。